
転職エージェントは相談だけでもOK?転職するか決めていない人へ
「転職エージェントに相談してみたい。でも、まだ転職すると決めたわけじゃない……」
「登録したら、求人に応募しないといけないの?」
「今の会社に残る可能性もあるのに、相談していいのかな?」
こんなふうに迷っていませんか?
結論から言えば、転職するか決めていない段階でも、転職エージェントに相談して大丈夫です。
むしろ、
「転職するべきか分からない」
という段階だからこそ、一度相談してみる価値があります。
転職エージェントを使ったからといって、必ず転職する必要はありません。
今の会社に残る。
半年後に転職する。
条件のいい求人があれば考える。
こうした結論でも問題ありません。
大切なのは、いきなり会社を辞めることではなく、
「自分にはどんな選択肢があるのか」を知ることです。
転職エージェントは「転職すると決めた人」だけのサービスではない
転職エージェントというと、
「会社を辞めることを決めた人が使うもの」
というイメージがあるかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
実際には、
- 今の会社を辞めるべきか迷っている
- 自分の市場価値を知りたい
- 今より条件のいい会社があるのか知りたい
- 自分の経験でどんな会社に転職できるのか知りたい
- 今後のキャリアについて相談したい
といった段階でも利用できます。
「転職活動を始める」というより、
「自分のキャリアについて情報収集する」
くらいの感覚で考えてみてください。
転職するかどうかを決めるのは、その後で構いません。
「相談したら転職を勧められそう」と不安な人へ
転職エージェントを利用することに抵抗を感じる理由の一つが、
「転職を強く勧められるのでは?」
という不安ではないでしょうか。
確かに、転職エージェントは企業に人材を紹介することで報酬を得るビジネスです。
そのため、担当者によっては積極的に求人を紹介してくることもあります。
しかし、求人を紹介されたからといって、応募する義務はありません。
「今は情報収集が目的です」
「転職するかどうかも含めて考えています」
「良い会社がなければ現職に残るつもりです」
と最初にはっきり伝えておけばOKです。
自分のスタンスを明確にしておけば、必要以上に焦って転職活動を進める必要はありません。
むしろ「転職するか決めていない人」にメリットがある
転職エージェントに相談するメリットは、求人を紹介してもらえることだけではありません。
特に大きいのが、
「今の会社を外から見ることができる」
という点です。
同じ会社で何年も働いていると、
「給料はこれくらいが普通」
「残業はどこの会社でもある」
「自分の経験なんて大したことない」
と思ってしまうことがあります。
ところが、転職市場を見てみると、
「同じ仕事内容で年収がもっと高い会社がある」
「自分の経験を求めている企業がある」
「もっと働きやすい環境がある」
と気づく場合があります。
逆に、
「今の会社って、意外と条件がいいんだな」
と分かることもあります。
これも立派な収穫です。
転職エージェントを使う目的は、必ずしも転職することではありません。
今の会社に残るべきか、転職するべきかを判断する材料を増やすことにも意味があります。
転職エージェントに相談すると何が分かる?
例えば、キャリアアドバイザーとの面談では、
- これまでどんな仕事をしてきたか
- どんなスキルや経験があるか
- 今の仕事の何に不満を感じているか
- 今後どんな働き方をしたいか
- 希望年収
- 希望職種・業界
- 転職市場でどんな求人があるか
などについて話します。
ここで重要なのは、
「相談することで、自分の考えが整理される」
ということです。
「仕事がつらいから辞めたい」
と思っていたけれど、話してみたら本当の不満は仕事内容ではなく人間関係だった。
あるいは、
「給料が低いと思っていた」
けれど、調べてみたら同年代・同職種と比べて極端に低いわけではなかった。
こうしたこともあります。
転職活動は、
自分の現在地を確認する作業
でもあるのです。
「転職するか迷っている」なら、先に判断基準を整理しよう
ただし、
「なんとなく会社が嫌だから転職する」
という状態で求人を見始めるのはおすすめしません。
まず、
なぜ転職したいと思っているのか
を整理してみましょう。
給料なのか。
人間関係なのか。
仕事内容なのか。
将来性なのか。
労働時間なのか。
評価制度なのか。
ここが分からないまま転職すると、次の会社でも同じ悩みを抱える可能性があります。
→ 内部リンク①:『仕事がつらい人へ|辞めるべきか迷ったときの判断基準』
「辞めたい」と思ったときこそ、感情だけではなく判断基準を持つことが大切です。
転職エージェントに相談する前に決めておきたい3つのこと
完璧な自己分析をする必要はありません。
ただ、次の3つくらいは考えておくと相談しやすくなります。
① 今の会社で不満なこと
例えば、
「年収を上げたい」
「残業を減らしたい」
「もっと成長できる仕事をしたい」
「人間関係を変えたい」
などです。
② 次の会社で絶対に譲れない条件
すべての希望を満たす会社を探すのは難しいものです。
そこで、
「年収は最低○万円」
「年間休日120日以上」
「転勤なし」
など、譲れない条件を決めてみましょう。
③ 今すぐ転職するつもりはないと伝える
これもかなり重要です。
面談の最初に、
「まだ転職すると決めていません。まずは自分の市場価値や求人状況を知りたいです」
と伝えてしまいましょう。
これなら心理的なハードルもかなり下がります。
転職活動が怖いなら「応募しない転職活動」から始めてもいい
転職活動というと、
求人を探す
↓
応募する
↓
面接する
↓
退職する
と一気に進めなければいけないように感じます。
でも、そんな必要はありません。
最初は、
「求人を見るだけ」
でも十分です。
転職サイトに登録する。
転職エージェントに相談する。
自分の市場価値を調べる。
気になる会社を保存する。
ここまでやって、
「今は転職しない」
と決めてもいいのです。
→ 内部リンク②:『転職活動を始めるのが怖い人が最初にやるべき3つのこと』
転職は0か100かではありません。
小さく情報収集を始めるだけでも、今後の選択肢は大きく変わります。
転職エージェントに相談した結果「転職しない」でもOK
これはぜひ覚えておいてください。
転職エージェントに相談して、
「今は転職しない方がいい」
という結論になっても問題ありません。
例えば、
今の会社でもう少し経験を積む。
資格を取ってから転職する。
昇進してマネジメント経験を積む。
半年後にもう一度求人を見る。
こうした判断もあります。
転職すること自体が目的ではありません。
目的は、
「今より納得できるキャリアを作ること」
です。
そのために今の会社に残るのがベストなら、それも正解です。
ただし「転職しないまま何年も悩み続ける」のは注意
一方で注意したいのが、
「転職するか迷っている」
と言いながら、何年も何も調べない状態です。
「今の会社は嫌だ」
「いつか転職したい」
と思いながら5年、10年と経ってしまうこともあります。
年齢を重ねれば、経験が増える一方で、未経験職種への転職など一部の選択肢は狭くなる可能性があります。
だからこそ、
転職するかどうかを決める前に、一度外の世界を見てみる。
これが重要です。
→ 内部リンク③:『転職しないで後悔する人の特徴』
「転職する」と決めなくても構いません。
ただし、
「何も知らないまま現職に残る」のと、「他の選択肢を知ったうえで現職を選ぶ」のでは意味がまったく違います。
相談だけなら、転職エージェントを2社程度比較してもいい
余裕があれば、最初から1社に絞る必要もありません。
担当するキャリアアドバイザーによって、
- 話しやすさ
- 得意な業界
- 求人の提案内容
- キャリアについての考え方
などが違うからです。
1人の担当者から、
「あなたの経歴では難しいですね」
と言われても、それが転職市場全体の評価とは限りません。
別のエージェントでは違う求人を提案される可能性もあります。
だからこそ、
1社の意見だけで自分の市場価値を決めつけない
ことも大切です。
まとめ|転職するか決める前に相談していい
「転職するか決めていないのに、転職エージェントを使っていいのかな?」
と遠慮する必要はありません。
むしろ、
転職するか決めるために相談する
という使い方があります。
転職エージェントに相談したからといって、会社を辞める必要はありません。
求人を紹介されても、応募するかどうかは自分で決められます。
そして相談した結果、
「今の会社でもう少し頑張ろう」
と思えたなら、それも一つの答えです。
一番避けたいのは、
「転職した方がいいのかな……」と何年も悩みながら、何も調べないこと。
転職するかどうかは後から決めれば大丈夫です。
まずは、
「自分にはどんな選択肢があるんだろう?」
と情報を集めるところから始めてみてください。
転職は、会社を辞めるところから始まるのではありません。
自分の選択肢を知るところから始まります。