
自分の強みがわからない20代・30代へ|転職に活かせる「才能」の見つけ方5選
「自分には特別なスキルがない」
「面接で強みを聞かれても、何を答えればいいかわからない」
「そもそも自分に向いている仕事がわからない」
転職を考え始めると、このような悩みにぶつかる人は少なくありません。
求人を見ても、
「自分にできるのかな……」
「もっと能力のある人じゃないと無理なのでは?」
と不安になってしまうこともあります。
でも、ここで一つ知っておいてほしいことがあります。
強みは、資格や特別なスキルだけではありません。
自分では「普通にやっていること」の中に、実は仕事で活かせる才能が隠れていることがあります。
この記事では、
- 自分の強みがわからない理由
- 才能とスキルの違い
- 自分の才能を見つける方法
- 見つけた強みを転職に活かす方法
を、20代・30代の転職という視点から紹介します。
転職先を探す前に、まずは「自分がどんな人なのか」を整理してみましょう。
自分の強みがわからないのは珍しいことではない
「あなたの強みは何ですか?」
こう聞かれて、すぐ答えられるでしょうか。
意外と難しい質問ですよね。
なぜなら、自分の才能ほど自分では気づきにくいからです。
例えば、
- 人の話を聞くのが苦にならない
- 細かいミスによく気づく
- 初対面の人とも普通に話せる
- 面倒な資料整理が嫌いではない
- わからないことを徹底的に調べる
- 人に教えることが好き
- スケジュールを組むのが得意
本人にとっては「普通」でも、他の人にとっては難しいことがあります。
自分にとって当たり前すぎるから、才能だと気づいていない。
これが、自分の強みを見つけにくい理由の一つです。
また、「強みがわからない」という悩みの先には、
「結局、自分にはどんな仕事が向いているんだろう?」
という悩みが出てくることがあります。
そんな人は、こちらの記事も参考にしてください。
転職では「スキル」だけでなく「才能」を考えてみよう
転職というと、
「資格を取らなければ」
「プログラミングを勉強しなければ」
「何か専門スキルを身につけなければ」
と考えがちです。
もちろんスキルを身につけることは大切です。
しかし、その前に考えてほしいのが自分の才能です。
例えば、
「人の話を聞いて整理することが得意」
という人がいたとします。
この才能は、
営業、人事、キャリアアドバイザー、カスタマーサクセス、コンサルティングなど、さまざまな仕事に応用できます。
さらに営業スキルを身につければ、
「人の話を聞いて整理する才能 × 営業スキル」
という強みになります。
だからこそ、
才能を見つける → その才能に合ったスキルを身につける
という順番で考えてみるのがおすすめです。
「でも、自分には転職で使えるスキルなんてない……」
と感じている人は、こちらの記事も読んでみてください。
スキルがない状態から、何を考え、何から始めればいいのかを詳しく紹介しています。
転職に活かせる自分の才能・強みを見つける5つの方法
ここから実際に自分の強みを探していきましょう。
紙やスマホのメモを用意して、思いついたことを書き出してみてください。
①「なぜこんなことができないの?」と思うことを探す
少し変わった方法ですが、他人にイライラするポイントから自分の才能が見つかることがあります。
例えば、
「なんで期限を守らないんだろう?」
と思う人なら、
- 計画性がある
- 責任感が強い
- スケジュール管理が得意
という可能性があります。
「なんで説明をもっとわかりやすくできないんだろう?」
と思うなら、
- 情報を整理する
- 相手目線で考える
- わかりやすく説明する
ことが得意なのかもしれません。
他人に求めてしまうことは、自分にとって簡単にできることである可能性があります。
②自分の短所を「だからこそ」で言い換える
自分には長所がないと思っている人ほど、短所を書き出してみてください。
そして、その後に、
「だからこそ」
を付けてみます。
例えば、
「心配性」
だからこそ、
「事前にリスクを考えて準備できる」
「細かすぎる」
だからこそ、
「小さなミスや変化に気づける」
「頑固」
だからこそ、
「自分の考えを持っている」
「おせっかい」
だからこそ、
「困っている人を放っておけない」
短所と長所は、まったく別のものではありません。
同じ特徴をどの角度から見るかによって、短所にも強みにもなります。
面接で短所を聞かれたときにも、この考え方は役立ちます。
③「なぜか苦にならないこと」を探す
才能を探すときに、ぜひ考えてほしい質問があります。
「他の人は面倒くさがるけれど、自分はそれほど苦にならないことは何だろう?」
例えば、
- Excelで表を作る
- 人前で説明する
- お客様と話す
- クレーム対応する
- パソコンの設定をする
- 長い文章を読む
- 資料をまとめる
- 人に教える
- 数字を分析する
などです。
「好きなことがわからない」という人でも、
「苦にならないこと」なら見つけやすい場合があります。
仕事選びでは、この視点がかなり重要です。
毎日長い時間働くのであれば、
「頑張らないとできない仕事」より、
「比較的自然にできる仕事」
のほうが長く続けやすい可能性があります。
④過去に人から褒められたことを書き出す
自分でわからなければ、他人の評価を利用しましょう。
これまで、
「説明わかりやすいね」
「仕事早いね」
「よくそんなところに気づいたね」
「話しやすい」
「パソコン詳しいね」
などと言われた経験はないでしょうか。
自分では大したことではないと思っていても、何度も同じことを褒められているなら、それは強みである可能性があります。
家族や友人、同僚に、
「自分って何をしているときが一番楽しそう?」
と聞いてみるのもおすすめです。
自分では気づかなかった特徴を教えてもらえることがあります。
⑤これまでの仕事から「得意だったこと」を拾い出す
転職を考えていると、
「今の仕事は自分に合っていない」
と思うことがあります。
しかし、今の仕事そのものが合わなくても、これまでの経験がすべて無駄になるわけではありません。
例えば営業職でも、
「営業は好きではないけど、お客様の要望を聞いて社内に伝えるのは得意だった」
のであれば、
ヒアリング力や調整力
が強みかもしれません。
製造業なら、
「作業そのものより、改善方法を考えるのが好きだった」
という人もいるでしょう。
それなら、
問題発見・改善
に才能がある可能性があります。
仕事内容を丸ごと「向いている・向いていない」で判断するのではなく、
仕事を細かく分解して考えること
がポイントです。
「才能マップ」を作ってみよう
ここまで出てきた内容を、一度整理してみましょう。
おすすめなのが「才能マップ」を作ることです。
例えば、
強み① 人の話を整理する
- 相談されることが多い
- 会議の議事録を作るのが得意
- お客様の要望をまとめられる
- 複雑な話を簡単に説明できる
強み② 問題を見つける
- ミスによく気づく
- 「もっとこうすればいいのに」と考える
- 改善案を考えるのが好き
- トラブルの原因を調べるのが苦にならない
強み③ 人の成長を手助けする
- 人に教えることが好き
- 後輩から相談される
- 相手ができるようになるとうれしい
- アドバイスを考えるのが好き
このように、
「自分の特徴+それを証明する具体的な経験」
をセットにします。
すると、単なる思い込みではなく、自分の経験に裏付けられた強みになります。
これはそのまま自己PRを作る材料にもなります。
見つけた強みを転職にどう活かす?
ここが一番大切です。
才能を見つけること自体がゴールではありません。
転職では、
「その才能をどんな仕事なら活かせるか?」
まで考えてみましょう。
例えば、
「人の話を聞くのが得意」
なら、
営業、人事、キャリアアドバイザー、カスタマーサクセスなどが候補になります。
「情報を整理するのが得意」
なら、
事務、企画、SE、コンサルティング、プロジェクト管理などでも活かせる可能性があります。
「問題点を見つけて改善するのが好き」
なら、
品質管理、生産管理、IT、業務改善なども考えられます。
大切なのは、
職種名から自分を当てはめるのではなく、自分の強みから仕事を探してみることです。
「向いている仕事」と「やりたい仕事」は違ってもいい
もう一つ覚えておきたいのが、
得意=必ずその仕事をしなければならない
というわけではないことです。
得意でも嫌いなことはあります。
逆に、今は得意ではなくても、どうしてもやってみたい仕事もあります。
だから、
- 得意なこと
- 好きなこと
- 大切にしたいこと
- 働き方
- 給料
- 将来性
などを総合して考えることが大切です。
「才能を見つければ、すぐ天職が見つかる」
というほど転職は単純ではありません。
ただ、自分の強みを知っているだけでも、求人を見るときの基準はかなり変わります。
自分の強みをある程度整理できたら、次は、
「その強みを活かせる仕事は何なのか?」
を考えてみましょう。
強みがわからなくても、転職活動は始めていい
ここまで読んでも、
「やっぱり自分の強みがよくわからない」
という人もいると思います。
それでも、最初から完璧な自己分析をする必要はありません。
求人を見たり、企業について調べたり、転職エージェントと話したりする中で、
「この仕事は面白そう」
「これは自分には合わなそう」
という感覚が少しずつ見えてきます。
転職活動をしながら自己理解を深めてもいいのです。
転職活動を始めたからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。
まずは情報を集めるところから始めてみましょう。
もし、
「転職したい気持ちはあるけど、自信がなくて動けない」
という状態なら、次の記事も参考にしてみてください。
自信がついてから転職活動を始めるのではなく、小さく動きながら自信をつけていくという考え方を紹介しています。
まとめ|強みは「新しく作る」だけでなく「すでに持っているもの」に気づく
転職を考えると、
「資格がない」
「スキルがない」
「自分には何もない」
と不安になることがあります。
でも、自分では気づいていないだけで、これまでの仕事や生活の中ですでに何度も使ってきた強みがあるかもしれません。
今回紹介した、
- 他人にイライラするポイントを考える
- 短所を「だからこそ」で言い換える
- 苦にならないことを探す
- 人から褒められたことを思い出す
- これまでの仕事を細かく分解する
という方法を試してみてください。
そして、
「自分は何ができるのか?」
だけではなく、
「自分は何を自然にやってしまう人なのか?」
という視点で考えてみましょう。
20代・30代の転職では、これから新しいスキルを身につけることもできます。
だからこそ、
自分の才能を知る
↓
自分に向いている仕事を考える
↓
足りないスキルを身につける
↓
転職活動を始める
という順番で考えてみてください。
「自分には何もない」と思っていた人でも、自分を見る角度を少し変えることで、次の仕事を選ぶヒントが見えてくるはずです。
*
参考
世界一優しい才能の見つけ方 八木仁平著