
転職理由の答え方|20代30代が面接で好印象を与える作り方と回答例
「転職理由を教えてください」
転職面接で、かなりの確率で聞かれる質問です。
でも、いざ答えようとすると難しくありませんか?
「給料が低いから」
「上司と合わないから」
「残業が多すぎるから」
「今の仕事に将来性を感じないから」
本音ではそう思っていても、
「そのまま言ったら印象が悪そう……」
と考えてしまいます。
だからといって、
「御社で成長したいと思ったからです」
のような綺麗な言葉だけにすると、今度は自分でもしっくりきません。
僕自身、仕事や転職について考える中で感じるのは、転職理由は「うまい答えを作ること」より、自分がなぜ環境を変えたいのかを整理することの方が重要だということです。
この記事では20代・30代の転職を想定して、
- 面接官が転職理由を聞く本当の目的
- 本音をどこまで話していいのか
- ネガティブな理由の言い換え方
- 転職理由を作る3ステップ
- 20代・30代別の回答例
- NG回答
- 志望動機とのつなげ方
まで順番に解説します。
面接直前に回答を丸暗記するのではなく、まず「なぜ自分は転職したいのか」から一緒に整理していきましょう。
なぜ面接では「転職理由」を聞かれるのか?
転職理由を聞かれると、
「会社を辞めた理由を説明しなければ」
と思います。
しかし、企業が知りたいのは過去だけではありません。
面接官は主に、
「入社しても同じ理由ですぐ辞めないだろうか?」
を確認しています。
企業側から考えてみましょう。
求人を出し、応募者を集め、書類選考をして、面接を行う。
入社後には教育も必要です。
時間もお金もかかります。
それなのに半年や1年で退職されれば、企業にとって大きな損失です。
だから、
「前の会社をなぜ辞めたいのか」
を聞きながら、
「うちの会社なら長く働けそうか」
も見ているのです。
面接官が転職理由から見ている3つのポイント
1.同じ理由で辞めないか
例えば、
「残業が多いので辞めます」
という人が、残業の多い会社へ応募してきたらどうでしょう。
採用担当者は、
「うちに入っても同じ理由で辞めるのでは?」
と思います。
重要なのは、
前職の不満と応募先の特徴に矛盾がないこと
です。
2.他人や会社のせいだけにしていないか
転職理由が、
「上司が悪い」
「会社が悪い」
「同僚が悪い」
だけだと、
「何か問題が起きたら周囲のせいにする人なのでは?」
と思われる可能性があります。
もちろん、本当に会社側に問題があるケースもあります。
無理に自分が悪かったことにする必要はありません。
ただし、
「その経験から何を考え、次にどうしたいと思ったのか」
まで話すことが大切です。
3.転職によって何を実現したいのか
実は、ここが一番重要です。
転職理由とは、
「今の会社が嫌な理由」ではなく、「次の会社で実現したいこと」を説明するもの
と考えてみてください。
例えば、
「単純作業ばかりで嫌だから辞めたい」
で終わるのではなく、
「現在は定型業務が中心ですが、今後は業務改善や企画にも関わり、仕事の幅を広げたいと考えるようになりました」
と未来につなげます。
同じ転職でも印象はかなり変わります。
転職理由は「本音」を隠さなくていい
ここで多くの人が悩みます。
「本当の理由を言っていいの?」
僕は、本音そのものを隠す必要はないと思います。
問題なのは本音ではなく、伝え方です。
例えば本音が、
「給料が安い」
だったとします。
これは悪いことではありません。
生活のために働いているのですから、給与を重視するのは当然です。
ただ、
「給料が安いから辞めます」
だけだと、
「もっと給料の高い会社があればまた辞めるのでは?」
と思われます。
そこで一段深く考えます。
なぜ給料を上げたいのでしょうか?
成果を正当に評価してほしい。
責任の大きい仕事に挑戦したい。
専門性を高めたい。
家族の生活を安定させたい。
理由は人によって違います。
この「なぜ?」まで掘ると、転職理由が変わります。
転職理由を作る前に「棚卸し」をしよう
転職理由がうまく言葉にならない人は、そもそも自分の経験や希望が整理できていないことがあります。
そんなときは、先に仕事の棚卸しをしてみてください。
これまで、
何をしてきたのか。
何が得意だったのか。
何が苦手だったのか。
どんな仕事が楽しかったのか。
どんな仕事がつらかったのか。
どんなときに評価されたのか。
これらを書き出します。
詳しいやり方は「転職の『棚卸し』って何をする?20代30代が自分の経験・強みを見つける7ステップ」でまとめています。
棚卸しができると、
「今の会社が嫌」
から、
「自分は○○を大切にして働きたい」
へ考え方が変わってきます。
これが転職理由の土台になります。
転職理由を作る3ステップ
では実際に作ってみましょう。
僕がおすすめしたいのは、
現状 → 気づき → 未来
の3ステップです。
STEP1 現状の課題
まず、
「なぜ今の環境を変えたいのか」
を書きます。
例えば、
「現在は既存顧客への定型的な営業が中心です」
「現在はルーティン業務が中心です」
「現在は残業時間が月40~50時間あります」
などです。
ここでは事実を中心にします。
STEP2 そこから気づいたこと
次に、
「その経験から何を考えたか」
を入れます。
例えば、
「顧客の課題を聞き、提案する営業にもっと挑戦したいと思うようになりました」
「専門性を高める必要性を感じました」
「長期的に働くには仕事と生活のバランスも重要だと考えるようになりました」
という部分です。
これが入るだけで、単なる不満ではなくなります。
STEP3 次の会社で実現したいこと
最後に未来につなげます。
「今後は提案型営業として経験を積みたい」
「これまでの経験を活かしながら専門性を高めたい」
「長期的に働きながら成果を出せる環境で働きたい」
とします。
つまり、
現状の課題
↓
そこから得た気づき
↓
次の会社で実現したいこと
です。
この流れを覚えておけば、かなり多くの転職理由に応用できます。
転職理由の回答例①「給料が低い」
本音
「仕事量の割に給料が安い」
そのまま言うのではなく、
「現在の会社では担当業務や責任が増えてきましたが、評価制度上、成果が給与へ反映されにくい状況です。今後はより責任ある仕事にも挑戦し、成果や成長を適切に評価していただける環境で経験を積みたいと考え、転職を考えるようになりました」
とします。
ポイントは、
給料を上げたい → もっと価値を出したい
へ変換することです。
転職理由の回答例②「人間関係が悪い」
これは伝え方が難しい理由です。
「上司が嫌いです」
「同僚とうまくいきません」
ではなく、
自分がどんな環境で力を発揮できるのかを考えます。
例えば、
「現在の職場では個人単位で仕事を進めることが多いのですが、これまでの経験から、周囲と情報共有しながら課題を解決する仕事にやりがいを感じることが分かりました。今後はチームで協力しながら成果を出す環境で経験を活かしたいと考えています」
という形です。
「嫌な人から逃げたい」ではなく、
自分が力を発揮できる環境へ移りたい
と伝えます。
転職理由の回答例③「残業が多い」
残業について話してはいけないわけではありません。
ただ、
「楽な会社に行きたい」
と聞こえないようにします。
例えば、
「現在は恒常的に長時間労働が続いており、業務改善についても提案してきましたが、業務構造上、大きく改善することが難しい状況です。今後長く働きながら安定して成果を出していくため、効率的な働き方を重視している環境で経験を活かしたいと考えています」
という伝え方があります。
ポイントは、
残業したくない → 長期的に成果を出せる働き方をしたい
への変換です。
転職理由の回答例④「仕事内容が合わない」
「仕事がつまらない」
だけでは弱いですが、
「何に興味があるのか」
まで考えると転職理由になります。
例えば、
「現在は事務処理を中心に担当していますが、業務の中で社内外の方との調整を担当する機会があり、人と関わりながら課題を解決する仕事にやりがいを感じました。今後はその経験を活かし、より顧客や社内との調整が求められる仕事に挑戦したいと考えています」
となります。
「嫌い」を探すだけでなく、
今の仕事の中で比較的好きだったこと
を探すのがポイントです。
転職理由の回答例⑤「会社の将来が不安」
業績悪化や業界の先行きが理由になる場合もあります。
ただ、
「会社が潰れそうだから」
だけではなく、
自分のキャリアへつなげます。
「現在の業界では市場縮小が続いており、社内でも事業縮小が進んでいます。その中で、自分自身も一つの業界だけに依存せず、これまで培ってきた営業・顧客対応の経験を別の分野でも活かし、さらに専門性を高めたいと考えるようになりました」
という形です。
環境変化をきっかけに、
自分のキャリアを主体的に考え始めた
と伝えられます。
「自分には転職できるほどの実績がない」と思う場合
転職理由を考えていると、
「そもそも自分にはアピールできる経験がない」
と思うことがあります。
でも、本当に何もないのでしょうか?
営業なら、
顧客対応。
見積作成。
納期調整。
クレーム対応。
社内調整。
事務職なら、
資料作成。
電話対応。
契約管理。
業務改善。
後輩への引き継ぎ。
製造職なら、
設備操作。
品質確認。
改善活動。
安全管理。
新人教育。
普段やっていることなので、自分では価値に気づきにくいだけです。
「自分には何ができるんだろう」と感じている人は、「転職したいけど自分に何ができるかわからない人へ|強みの見つけ方」も参考にしてみてください。
転職理由と自己PRは別々のものに見えますが、実はつながっています。
今まで何をしてきたか → 次は何をしたいか
が整理できれば、両方とも話しやすくなります。
20代の転職理由で大切なのは「これから」
20代の場合、経験が少ないことを必要以上に気にする必要はありません。
もちろん企業によりますが、
「今後どう成長していきたいか」
も重要になります。
例えば、
「現在は営業事務を担当しています。営業担当者を支援する中で、顧客への提案や課題解決に興味を持つようになりました。今後は自分自身が顧客と直接関わり、提案力を身につけたいと考え、営業職への転職を希望しています」
というように、
経験 → 興味 → 挑戦
をつなげます。
未経験職種への転職でも使いやすい考え方です。
30代の転職理由では「経験をどう活かすか」も入れる
30代では、
「やってみたいです」
だけより、
これまでの経験を次でどう活かすか
まで説明できると強くなります。
例えば、
「これまで法人営業として既存顧客を中心に担当し、顧客との関係構築や社内の製造部門との調整を経験してきました。今後はこれまでの調整力を活かしながら、より提案型の営業へ仕事の幅を広げたいと考えています」
という形です。
ゼロから別人になろうとする必要はありません。
今まで積み上げてきた経験の延長線上に、次のキャリアを置いてみてください。
面接で避けたい転職理由5つ
転職理由は正直でいい。
ただし、伝え方には注意が必要です。
特に避けたいのは、
- 前職の悪口だけで終わる
- 「なんとなく辞めたい」
- 条件面の話だけをする
- 応募先でも解決できない理由を話す
- 作った回答を丸暗記する
ことです。
特に5番目は意外と重要です。
完璧な文章を覚えると、一つ言葉を忘れただけで頭が真っ白になることがあります。
覚えるのは文章ではなく、
現状 → 気づき → 未来
という流れだけで十分です。
面接そのものが怖い人は、「面接に自信がない人へ|転職面接が怖いときの対策7選〖20代30代向け〗」も合わせて準備しておくと安心です。
転職理由と志望動機は一本につなげる
ここまで来たら、もう一段レベルアップできます。
転職理由と志望動機をつなげます。
例えば、
転職理由
「もっと顧客の課題に踏み込んだ提案営業をしたい」
↓
会社選び
「提案型営業ができる会社を探す」
↓
志望動機
「御社では顧客ごとに課題を聞き取り、提案する営業スタイルを取っているため志望した」
となります。
これなら話に一貫性があります。
反対に、
「ワークライフバランスを改善したい」
と言っているのに、
毎月長時間の残業が発生する会社へ応募すると矛盾します。
つまり転職理由は、面接だけの話ではありません。
会社選びの軸そのものでもあります。
自分に合う会社が分からない場合は、オハナ転職の「会社選びの軸」を扱った記事も合わせて考えてみてください。
転職理由に「正解」はない
ここまで回答例を紹介しました。
でも、そのままコピーしないでください。
大切なのは、
あなた自身の言葉になっていること
です。
面接官はたくさんの転職希望者と話しています。
完璧だけれど中身のない回答より、
少しくらい言葉に詰まっても、
「自分はこう考えています」
と話せる方が伝わることがあります。
僕自身、仕事をしていて感じるのは、何か問題が起きたときに大切なのは「うまい説明」だけではないということです。
なぜそうなったのか。
自分はどう考えたのか。
次はどうするのか。
これを自分の言葉で説明する。
転職理由も同じだと思います。
面接前に30秒で転職理由を確認してみよう
最後に簡単なチェックをしてみてください。
あなたの転職理由に、
「現在は○○という状況です」
「その経験から○○したいと考えるようになりました」
「次は○○できる環境で経験を活かしたいです」
の3つが入っているでしょうか。
入っていれば、大きく外れてはいません。
最初は紙やスマホに書き出して構いません。
そして30秒~1分程度で話してみます。
言いにくいところがあれば直す。
もう一度話す。
これを繰り返します。
文章を完成させることより、
自分の考えを自分の言葉で説明できる状態
を目指してください。
まとめ|転職理由は「辞めたい理由」から「次に進みたい理由」へ
転職理由を聞かれると、
「今の会社の何が嫌なのか」
を説明しなければならないと思いがちです。
でも、それだけではありません。
大切なのは、
過去 → 現在 → 未来
をつなげることです。
今の会社で経験した。
その中で課題や興味に気づいた。
だから次はこうしたい。
この流れができれば、転職理由は自然と前向きになります。
給料が不満でもいい。
人間関係が理由でもいい。
残業が嫌でもいい。
仕事内容が合わなくてもいい。
その本音から、
「では、自分はこれからどう働きたいのか?」
を一段深く考えてみてください。
そこに、あなた自身の転職理由があります。
そして転職理由が整理できれば、
会社選び、職務経歴書、自己PR、志望動機、面接。
それぞれが少しずつ一本につながってきます。
転職は、今いる会社を否定するためだけにするものではありません。
これまでの経験を材料にして、
これからどんな働き方を選ぶのかを考える機会
でもあります。
まず今日、
「なぜ転職したいんだろう?」
と紙に書いてみてください。
そこから、
「じゃあ次はどうしたい?」
と自分にもう一度質問してみる。
それが、面接対策であると同時に、これからのキャリアを考える最初の一歩になるはずです。
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転職理由 面接
転職理由 回答例
転職理由 20代
転職理由 30代
転職理由 本音
退職理由 面接
*
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