
「自信がないから転職できない」は思い込みかもしれない|一歩踏み出す人が人生を変えられる理由
「転職したい。でも、自分なんかを採用してくれる会社があるのだろうか」
「今の会社を辞めて失敗したらどうしよう」
「もっと能力のある人なら転職できるけど、自分には無理だと思う」
20代、30代で転職を考えている人の中には、こんな不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
転職サイトを開いて求人を見る。
気になる会社を見つける。
でも応募ボタンを押せない。
「もう少し調べてから」
「資格を取ってから」
「もう少し経験を積んでから」
そうやって時間だけが過ぎていく。
しかし、ここで知っておいてほしいことがあります。
自信がついたから行動できるのではありません。
むしろ多くの場合、
小さく行動した結果として、あとから自信がついてきます。
転職も同じです。
この記事では、転職に踏み出せない20代・30代に向けて、「自信」「他人の評価」「行動」という3つの視点から、人生を少し前へ進める方法を考えていきます。
成功している人も、最初から自信満々だったわけではない
成功した経営者や著名人を見ると、
「この人は昔から自信があったんだろう」
と思ってしまいます。
堂々と人前で話し、大きな決断をし、新しい事業へ次々と挑戦する。
そんな姿だけを見れば、生まれつき行動力のある人間に見えるでしょう。
しかし、実際にはそうとは限りません。
人見知りだった。
異性とうまく話せなかった。
失敗するのが怖かった。
人からどう思われるかを気にしていた。
自分に自信がなかった。
そんな時期を経験している人は珍しくありません。
重要なのは、
「自信がない人」と「行動できる人」が別の人間ではない
ということです。
自信のなかった人が、何かを始め、小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ行動できる人へ変わっていくことがあります。
これは転職でもまったく同じです。
「石橋を叩きすぎる人」ほど転職できなくなる
慎重であることは悪いことではありません。
むしろ転職では重要です。
給与、仕事内容、勤務地、福利厚生、会社の将来性、人間関係、残業時間。
確認すべきことはいくらでもあります。
ところが慎重さが強くなりすぎると、
「失敗しないこと」が人生最大の目的になってしまいます。
すると、
「この会社にも悪いところがあるかもしれない」
「年収が下がったらどうしよう」
「転職先の上司が怖い人だったら?」
「今より忙しくなったら?」
と、いくら調べても決断できません。
転職に100%の正解はありません。
どれだけ企業研究をしても、入社して初めて分かることがあります。
だから必要なのは、
石橋を壊れるまで叩くことではなく、壊れていないことを確認したら一歩進むことです。
関連記事
→ 「転職で失敗するのが怖い人へ|失敗を避けるために知っておきたいこと」
ここでは「転職そのものが怖い」という人が、不安を整理するための考え方を詳しく紹介しています。
自信は「考えること」ではなく「やったこと」から生まれる
自信がない人ほど、
「自信がついたら転職活動を始めよう」
と考えます。
でも、この順番ではなかなか動けません。
実際は逆です。
行動する
↓
小さな結果が出る
↓
自分にもできると分かる
↓
少し自信がつく
↓
次の行動ができる
この循環です。
例えば、転職活動を始めると、
「意外と自分の経験を評価してくれる会社があった」
「書類選考が通った」
「面接で話を聞いてもらえた」
「思っていたより年収の高い求人があった」
という経験をすることがあります。
それまで、
「自分には市場価値なんてない」
と思っていた人でも、外の会社と接触することで初めて自分の価値を知ることがあります。
つまり、
転職活動は会社を探すだけではなく、自分の現在地を知る行為でもあるのです。
あなたが昔夢中になったことは、意外なところで役に立つ
キャリアについて考えるとき、多くの人は「職歴」だけを見ます。
しかし、あなたの価値は職歴だけで決まるわけではありません。
学生時代にパソコンが好きだった。
人と話すのが好きだった。
文章を書くのが好きだった。
数字を分析するのが好きだった。
機械を触るのが好きだった。
ゲームの攻略方法を考えるのが好きだった。
昔は何の役にも立たないと思っていた経験が、数年後に仕事とつながることがあります。
人生は不思議なもので、
夢中になった経験は、あとから点と点がつながることがあります。
だから、
「役に立つから勉強する」
だけでなく、
「面白いからやってみる」
という経験も大切です。
20代・30代こそ「何にハマれるか」を考えてみる
転職するとき、
「どの業界が伸びるか」
「どの資格が有利か」
を調べることはもちろん大切です。
でも、それと同じくらい考えてほしい質問があります。
「自分は何なら時間を忘れて取り組めるだろう?」
です。
なぜなら、長期的には「努力できる分野」よりも、
努力している感覚が少ないくらい夢中になれる分野
のほうが強いからです。
プログラミングでもいい。
営業でもいい。
ものづくりでもいい。
マーケティングでもいい。
デザインでもいい。
文章でもいい。
人材育成でもいい。
現在の会社の仕事内容だけで自分の可能性を決める必要はありません。
関連記事
→ 「転職したいけど自信がない人へ|自分の市場価値を低く見積もっていませんか?」
「自分には何もない」と感じている人ほど、一度これまでの経験を棚卸ししてみることをおすすめします。
ブッダが2500年前に考えた「苦しみ」の正体
ここで少し時代をさかのぼります。
約2500年前、古代インドで生きたゴータマ・シッダールタ、後のブッダは、人間がなぜ苦しむのかを考え続けました。
老い、病、死。
そして人間関係や欲望。
最終的にブッダは、苦しみと人間の「執着」との関係を深く考えていきます。
これは現代の転職にも通じるところがあります。
私たちは、
「会社員なら我慢するべきだ」
「最低でも3年働くべきだ」
「転職回数が増えたら人生が終わる」
「上司から評価されなければ自分には能力がない」
「同年代より年収が低い自分はダメだ」
など、知らないうちに多くの「こうあるべき」を抱えています。
しかし、その「べき」は本当に絶対なのでしょうか。
上司の評価=あなたの価値ではない
上司から、
「仕事が遅い」
「使えない」
「もっと考えろ」
などと言われれば、誰だって落ち込みます。
しかし、
会社の評価とあなた自身の価値は同じではありません。
ある会社では評価されなかった能力が、別の会社では高く評価されることがあります。
細かく確認する性格を、
「仕事が遅い」
と評価する会社もあれば、
「品質管理に向いている」
と評価する会社もあります。
口数が少ない人を、
「積極性がない」
と評価する会社もあれば、
「落ち着いて顧客の話を聞ける」
と評価する会社もあります。
人の評価には、その人の価値観が入っています。
だから、
一人の上司の評価だけで自分の人生全体を決めないことです。
「贈り物を受け取らない」という考え方
仏教には、侮辱や怒りを「受け取らない」という考え方を説明する有名な逸話があります。
誰かが贈り物を差し出したとして、それを相手が受け取らなかったら、その贈り物は誰のものなのか。
送り主のところに残ります。
悪意のある言葉も同じように考えることができます。
もちろん、仕事上必要な指摘まで無視するという意味ではありません。
「ここは改善したほうがいい」
という指摘なら受け取ればいい。
しかし、
「お前なんてどこへ行っても通用しない」
「転職したって失敗する」
「そんな能力じゃ無理だ」
という言葉まで、自分の人生の真実として受け取る必要はありません。
受け取るべき情報と、受け取らなくていい感情を分ける。
これだけでも、仕事の人間関係はかなり楽になります。
実は、他人はあなたのことをそれほど見ていない
転職できない理由として意外に大きいのが、
「人からどう思われるか」
です。
会社を辞めたら上司に何と思われるだろう。
同僚に逃げたと思われないだろうか。
親から反対されないだろうか。
友達より年収が低くなったら恥ずかしい。
しかし冷静に考えてみてください。
他人はあなたが思っているほど、あなたの人生について考えていません。
会社を辞めた直後は話題になるかもしれません。
でも数週間、数か月もすれば、みんな自分の仕事や生活で忙しくなります。
一方で、
あなたは転職後の人生を何年、何十年と生きていきます。
他人が数日考えることのために、自分が何年間も我慢する必要があるでしょうか。
「嫌だから辞める」は必ずしも逃げではない
「嫌なことから逃げてはいけない」
という価値観があります。
もちろん、何でも嫌になった瞬間に放り出していたら成長できません。
しかし、
我慢することと努力することは違います。
成長につながる苦労なら続ける価値があります。
しかし、
・毎朝会社へ行くことが苦痛
・人格を否定され続けている
・何年働いても成長を感じない
・自分の価値観と会社の方向性が合わない
・他に挑戦したいことがある
という状態なら、一度立ち止まって考えていいでしょう。
環境を変えることは、逃げではありません。
場合によっては、
自分の人生を取り戻すための選択
になります。
関連記事
→ 「転職は逃げなのか?|会社を辞めることに罪悪感を持っている人へ」
「逃げること」と「環境を変えること」の違いについて、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
夢がないのではなく「口にするのが恥ずかしい」だけかもしれない
「将来やりたいことがありません」
「夢なんてありません」
という人は少なくありません。
でも本当に何もないのでしょうか。
もしかすると心の奥には、
「もっと自由に働きたい」
「年収を上げたい」
「好きな仕事をしてみたい」
「独立してみたい」
「海外で働いてみたい」
「家族との時間を増やしたい」
といった気持ちがあるのではないでしょうか。
ただ、
「そんなの無理だよ」
と言われるのが怖い。
失敗したら恥ずかしい。
だから最初から、
「別に夢なんてない」
ことにしてしまう。
これは非常にもったいないことです。
いきなり会社を辞めなくていい
ここまで読んで、
「じゃあ思い切って退職しよう」
と思う必要はありません。
転職で重要なのは、
大きな決断より、小さな行動です。
例えば今日できることがあります。
- 転職サイトで求人を3社だけ見る
- 自分の職歴を書き出してみる
- 興味のある業界について30分調べる
- 転職エージェントに登録してみる
- 気になる会社をお気に入りに入れる
- 自分が仕事で褒められた経験を10個書く
- 本当にやってみたい仕事を紙に書く
これなら会社を辞める必要はありません。
応募したからといって転職しなければならないわけでもありません。
内定をもらってから、
「本当に行きたいか」
を考えることだってできます。
転職活動と退職は別物です。
ここを一緒にして考えないことが重要です。
「自信がない自分」のまま一歩進めばいい
転職について調べていると、
「もっと自信を持ちましょう」
という言葉をよく見ます。
でも、自信を持てと言われて簡単に持てるなら誰も苦労しません。
だから無理に自信を持つ必要はありません。
「怖いけど求人を見る」
「自信はないけど応募してみる」
「自分なんてと思いながら面接へ行ってみる」
それで十分です。
勇気とは、
怖くなくなることではなく、怖いまま一歩動くこと
なのかもしれません。
まとめ|人生を変えるのは「自信」よりも小さな一歩
転職したい。
でも怖い。
自信がない。
失敗したくない。
他人からどう思われるかも気になる。
そんな気持ちを抱えるのは珍しいことではありません。
ただ、人生が変わる瞬間というのは、
「完全に準備ができた日」
ではないのかもしれません。
小さな興味に夢中になってみる。
人の評価をすべて受け取らない。
自分の「こうあるべき」を少し手放す。
そして、ほんの少しだけ行動してみる。
その一歩から自信が生まれ、次の一歩につながっていきます。
もし今、
「転職したいけど怖い」
と思っているなら、今日会社を辞める必要はありません。
まず求人を一つ見るだけでもいい。
履歴書の最初の一行を書くだけでもいい。
あなたの人生を変える第一歩は、想像しているよりずっと小さくていいのです。
そして、その小さな一歩を踏み出した瞬間から、今とは違う未来への可能性が生まれ始めます。
参考
ホリエモン 人生のヒント ホリエモン 実は本当に情けないやつでした めったに話さない 昔の話します 地震 ゼロから人生を逆転させたたった一つの方法