転職理由

転職は逃げなのか?仕事を辞めることに罪悪感がある20代30代へ

転職は逃げなのか?仕事を辞めることに罪悪感がある20代30代へ

「会社を辞めたい」

そう思っているのに、なかなか転職に踏み切れない。

その理由のひとつに、

「転職したら逃げたことになるんじゃないか」

という気持ちがあります。

「仕事がつらいくらいで辞めていいのだろうか」

「もう少し頑張るべきなんじゃないか」

「ここで逃げたら、次の会社でも逃げるんじゃないか」

「周りから根性がないと思われそう」

そんなことを考えてしまい、辞めたい気持ちを押し殺して働き続けている人もいるでしょう。

特に真面目な人ほど、

「辞める=逃げる」

と考えてしまいがちです。

でも、本当にそうでしょうか。

僕は、

転職すること自体は、逃げでも負けでもない

と思っています。

もちろん、仕事で少し嫌なことがあっただけで何も考えずに会社を辞めることをおすすめするわけではありません。

仕事をしていれば、嫌なこともあります。

上司に注意されることもあります。

仕事で失敗することもあります。

人間関係で悩むこともあります。

しかし、

「つらくても逃げてはいけない」

という考え方だけで働き続けるのも危険です。

なぜなら、

世の中には「頑張ることで状況が変わる職場」と「どれだけ頑張っても状況が変わらない職場」があるからです。

今回は、

「転職したい。でも逃げたと思われたくない」

そんな気持ちを抱えている20代・30代の人に向けて、

転職と「逃げ」の違い

について考えてみたいと思います。

なぜ転職を「逃げ」だと思ってしまうのか

そもそも、なぜ僕たちは会社を辞めることにこれほど罪悪感を持つのでしょうか。

おそらく、その背景には子どもの頃から聞いてきた言葉があります。

「嫌なことから逃げるな」

「最後まで頑張れ」

「途中で投げ出すな」

「努力すれば報われる」

もちろん、これらは決して間違った言葉ではありません。

何かを続ける力は大切です。

少しうまくいかなかっただけですぐ諦めていたら、できるようになるものもできません。

しかし、この考え方を仕事にもそのまま当てはめてしまうと、

「会社を辞める=悪いこと」

という思い込みが生まれます。

さらに職場では、

「最低でも3年は働いた方がいい」

「どこへ行っても同じだよ」

「うちで通用しないなら他でも通用しない」

「最近の若い人はすぐ辞める」

こんな言葉を聞くことがあります。

すると、

「やっぱり自分が弱いだけなのかな」

と思ってしまう。

でも、一度考えてみてください。

会社を辞めないことと、人生から逃げないことは同じでしょうか。

僕は違うと思います。

会社を辞めることと人生から逃げることは違う

たとえば、あなたが毎日通っている道が工事で通れなくなったとします。

そのとき、

「この道を通ると決めたんだから、絶対にこの道を進む」

とは考えないですよね。

別の道を探すはずです。

目的は、

「その道を通ること」ではなく「目的地へ到着すること」

だからです。

仕事も同じではないでしょうか。

僕たちの人生の目的は、

「今の会社に居続けること」

ではありません。

働く目的は人によって違います。

生活するため。

家族を守るため。

成長するため。

自分の能力を生かすため。

収入を上げるため。

やりたい仕事をするため。

自由な時間を増やすため。

それぞれ違っていいと思います。

だから、

今の会社では自分が目指している未来へ進めないと分かったとき、

進む道を変えることは「逃げ」ではありません。

むしろ、

目的地へ行くための方向転換

と考えることもできます。

「会社に行きたくない」と思う自分を責めなくていい

朝起きた瞬間、

「今日も会社か……」

と思う。

日曜日の夕方になると気分が重くなる。

通勤中、

「このまま電車に乗らず、どこか違うところへ行きたい」

と思ってしまう。

そんな状態が続いている人もいるかもしれません。

もちろん、

「会社に行きたくない」

と思っただけで、すぐ会社を辞める必要はありません。

誰にでも仕事へ行きたくない日はあります。

大切なのは、

「なぜ行きたくないのか」

を考えることです。

仕事量が多すぎるのか。

上司が怖いのか。

人間関係がつらいのか。

仕事そのものが合っていないのか。

何年働いても成長を感じられないのか。

頑張っても評価されないのか。

将来が見えないのか。

原因によって対処方法は変わります。

ただし、

毎日のように会社へ行くこと自体が怖くなっているなら、

「自分は根性がない」

と片付けるのではなく、一度今の環境について考えてみてもいいと思います。

「会社に行くのが怖い」と感じている人は、こちらの記事も読んでみてください。会社へ向かうこと自体が苦しくなっているとき、何を考えればいいのかについて詳しく書いています。

→【会社に行くのが怖い朝に読んでほしい|頑張れない自分を責めなくていい】

「逃げること=悪いこと」ではない

僕たちは、

「逃げる」

という言葉に、とても悪いイメージを持っています。

逃げる人は弱い。

逃げる人は根性がない。

逃げる人は負けた人。

そんなイメージです。

でも、現実では逃げることが正解になる場面はいくらでもあります。

危険な場所にいたら逃げます。

災害が起きたら避難します。

詐欺だと気づいたら距離を取ります。

明らかに危険な人がいたら離れます。

これを、

「逃げるなんて根性がない」

とは言いませんよね。

なぜなら、

自分を守るために必要な行動だからです。

仕事も同じです。

もちろん、仕事で嫌なことがあったからといって、毎回逃げていたら問題は解決しません。

しかし、

明らかに自分に合わない環境や、

成長できない環境、

理不尽な環境に居続けることまで、

「努力」と呼ぶ必要はないと思います。

ときには、

「ここから離れよう」

と決断することも、自分の人生に責任を持つ行動なのです。

「逃げの転職」と「前向きな転職」は何が違うのか

ここでひとつ重要なことがあります。

僕は、

「転職はすべて正しい」

と言いたいわけではありません。

実際、

逃げるだけの転職

になってしまうケースもあります。

たとえば、

仕事で注意された。

腹が立った。

会社を辞める。

転職先でも注意された。

また辞める。

これを繰り返してしまえば、転職しても問題は解決しません。

なぜなら、

会社を変えても、自分自身の課題は残るからです。

では、

「逃げの転職」と「前向きな転職」は何が違うのでしょうか。

大きな違いは、

「辞めた後について考えているか」

です。

逃げの転職は、

「今の会社が嫌だから辞める」

で終わります。

一方、前向きな転職は、

「今の会社では○○が難しい」

「だから次は○○できる環境へ行きたい」

と考えます。

たとえば、

「上司が嫌いだから辞める」

だけなら、次の会社でも似た問題が起きる可能性があります。

しかし、

「今の会社はトップダウンが強く、自分で考えて仕事をする機会が少ない。次は裁量を持って働ける会社へ行きたい」

ならどうでしょうか。

転職理由が、

「嫌だから」から「こうなりたいから」

へ変わっています。

これが非常に大切です。

「何から逃げるか」より「どこへ向かうか」

転職を考えるとき、

「逃げなのか?」

ばかりを考えてしまう人がいます。

でも、本当に考えるべきなのは、

「どこへ向かうのか」

ではないでしょうか。

たとえば、

年収350万円の会社から年収450万円の会社へ転職した。

残業60時間の会社から残業20時間の会社へ転職した。

成長できない会社から、新しい仕事を学べる会社へ転職した。

人間関係で消耗する会社から、自分に合う会社へ転職した。

家族との時間が取れない会社から、休日を確保できる会社へ転職した。

これらを全部、

「逃げ」

という一言で片付けるのは少し違う気がします。

確かに、

今いる場所から離れているという意味では「逃げ」と呼べるかもしれません。

でも、

逃げた先で人生が良くなるなら、それは本当に悪いことなのでしょうか。

僕は、

「逃げたかどうか」より、

「その選択によって自分の人生が良い方向へ進んだか」

の方がずっと大切だと思います。

頑張ることで変わる会社もある

ただし、

ここで注意してほしいことがあります。

今の会社が嫌だからといって、

すぐに

「この会社はダメだ」

と決める必要はありません。

仕事には、

自分が成長することで解決できる問題

もあります。

たとえば、

仕事がまだ覚えられていない。

コミュニケーションがうまく取れていない。

経験不足でミスが多い。

自分から相談できていない。

仕事の進め方が分からない。

こういった問題であれば、

経験を積んだり、周囲に相談したりすることで改善する可能性があります。

だから、

転職を考えたときには一度、

「今抱えている問題は、自分の努力によって変えられるものなのか?」

と考えてみてください。

もし変えられるのであれば、

もう少し挑戦してみるのもひとつの選択です。

その経験は、今の会社に残るとしても、転職するとしても無駄にはなりません。

しかし「努力しても変わらない会社」もある

一方で、

世の中には、

個人の努力だけではどうにもならない問題

もあります。

たとえば、

どれだけ成果を出しても評価されない。

サービス残業が当たり前になっている。

上司のパワハラが放置されている。

慢性的な人手不足で仕事量が異常に多い。

昇給制度がほとんどない。

何年働いても同じ仕事しか任されない。

会社の将来性が見えない。

こうした問題は、

一人の社員が頑張ったところで簡単には変わりません。

にもかかわらず、

真面目な人ほど、

「自分の努力が足りない」

と考えてしまいます。

そして、

もっと頑張る。

さらに頑張る。

それでも状況が変わらない。

すると最後には、

「自分は仕事ができない人間なんだ」

と思うようになってしまうことがあります。

でも、

魚に木登りをさせて「能力がない」と評価しても意味がありません。

人には、

力を発揮しやすい環境と、

力を発揮しにくい環境があります。

今の会社で評価されていないからといって、

あなたの市場価値まで低いとは限りません。

「自分が悪いのか、会社が悪いのか分からない」とき

ここが転職を考えるうえで、一番難しいところかもしれません。

「会社が悪い」

と思っていたけれど、実は自分にも改善すべき部分があった。

逆に、

「自分が悪い」

と思っていたけれど、実は職場環境の問題だった。

どちらもあります。

だからこそ、

0か100かで考えないことが大切です。

「全部会社が悪い」

でもなく、

「全部自分が悪い」

でもありません。

自分に改善できるところがあるなら改善する。

それでも変えられない部分については、環境を変える。

この考え方でいいと思います。

そして、

「何年頑張っても評価されない」

「努力しても状況が変わらない」

という人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

今の状況が自分の努力不足なのか、それとも会社の仕組みそのものに問題があるのかを考えるヒントになります。

→【頑張っても報われない会社は辞めるべき?努力が評価されない職場の特徴と抜け出す方法】

「どこへ行っても同じ」は本当なのか?

転職について上司や先輩に相談すると、

よく言われる言葉があります。

「どこへ行っても同じだよ」

確かに、

どの会社にも嫌なことはあります。

完璧な会社などありません。

人間関係の問題もあるでしょう。

仕事で怒られることもあります。

忙しい時期もあります。

だから、

「嫌なことが一切ない会社」

を探して転職するなら、なかなか見つからないでしょう。

でも、

「どの会社も同じ」というのは明らかに違います。

会社によって、

給料は違います。

休日数も違います。

残業時間も違います。

評価制度も違います。

仕事内容も違います。

上司も違います。

社風も違います。

成長できる環境も違います。

もし本当に、

「どこへ行っても同じ」

なのであれば、世の中の人は転職する必要がありません。

しかし現実には、

転職によって年収が上がる人もいます。

働きやすくなる人もいます。

やりたい仕事に出会う人もいます。

人生が大きく変わる人もいます。

だから、

「どこへ行っても同じ」

という言葉だけで、

自分の可能性を閉じてしまわないでほしいと思います。

「辞めるか、残るか」を今すぐ決めなくてもいい

ここまで読んで、

「じゃあ転職した方がいいのかな」

と思った人もいるかもしれません。

でも、

今すぐ会社を辞める必要はありません。

むしろ、

転職するか迷っている段階なら、

先に転職活動をしてみる

という方法があります。

求人を見る。

自分の経歴を整理する。

転職サイトに登録する。

自分と同じ経験を持つ人が、どんな仕事へ転職しているのか調べる。

企業の年収を見る。

必要なスキルを調べる。

これだけでも、

自分の選択肢が見えてきます。

そして面白いことに、

転職活動をした結果、

「やっぱり今の会社も悪くないな」

と思うことだってあります。

それなら残ればいいのです。

逆に、

「同じ経験でもっと条件の良い会社がある」

と分かれば、

転職を本格的に考えればいい。

つまり、

転職活動=退職ではありません。

会社を辞めるかどうかを決める前に、

外の世界を見てみる。

それだけでも十分なのです。

転職は「逃げること」ではなく選択肢を増やすこと

今の会社しか知らない状態では、

どうしても、

「ここで頑張るしかない」

と思ってしまいます。

でも、

一歩外を見ると、

会社はたくさんあります。

仕事もたくさんあります。

働き方もたくさんあります。

あなたが今持っている経験を必要としている会社があるかもしれません。

今より給料が高い会社があるかもしれません。

今より家族との時間を取れる会社があるかもしれません。

今より自分らしく働ける場所があるかもしれません。

それを知ったうえで、

今の会社に残る。

それも立派な選択です。

別の会社へ行く。

それも立派な選択です。

一番避けたいのは、

「転職は逃げだから」という理由だけで、自分の可能性を調べることすら諦めてしまうことです。

会社に残ることが正解なのか。

転職することが正解なのか。

その答えは、人によって違います。

だからこそ、

まずは自分にどんな選択肢があるのかを知ってみてください。

逃げるか、逃げないかではありません。

自分の人生をどこへ向かわせたいのか。

転職を考えるとき、本当に大切なのはそこなのだと思います。

転職した方がいい人の特徴

ここまで、

「転職は逃げなのか?」

について考えてきました。

では実際、

どんな人なら転職を考えた方がいいのでしょうか。

もちろん、

「この条件に当てはまったら絶対に辞めるべき」

というものではありません。

ただ、

次のような状態が長く続いているなら、一度今の会社以外の選択肢を調べてみてもいいと思います。

何年働いても成長している実感がない

同じ仕事を繰り返している。

新しい仕事を任せてもらえない。

身についたスキルが何なのか分からない。

そんな状態が何年も続いているのであれば注意が必要です。

20代・30代では、

「今いくら稼いでいるか」だけでなく、「今後いくら稼げる人材になれるか」

という視点も大切です。

今はそれなりの給料をもらえていても、5年後、10年後に使える経験が増えていなければ、転職したくなったときに選択肢が少なくなる可能性があります。

逆に、

今の会社で新しい経験ができている。

専門知識が増えている。

任される仕事が増えている。

マネジメント経験を積めている。

こうした状態なら、今すぐ転職する必要はないかもしれません。

会社を見るときには、

「今の待遇」だけでなく「3年後の自分がどうなっているか」

も考えてみてください。

頑張っても評価がまったく変わらない

仕事で成果を出した。

難しい仕事も引き受けた。

後輩の面倒も見た。

残業して会社にも貢献した。

それでも、

給料も役職も評価もほとんど変わらない。

こうした状態が続いているなら、

「もっと頑張れば評価されるはず」

と考えるだけではなく、

その会社の評価制度そのもの

を見てみる必要があります。

あなたの努力不足ではなく、

そもそも努力が待遇に反映されにくい会社なのかもしれないからです。

もちろん、お金だけが仕事ではありません。

しかし、

何年働いても評価されない状態が続けば、仕事へのモチベーションが下がってしまうのも当然です。

会社を辞める前に、

「何をすれば評価されるのか」

「昇給するために必要な条件は何なのか」

を確認してみる。

それでも明確な答えがないのであれば、転職を考える理由のひとつになります。

人間関係の問題が何度相談しても改善しない

転職理由として非常に多いのが人間関係です。

「人間関係で辞めるなんて逃げじゃないか」

と思う人もいるでしょう。

確かに、

少し苦手な人がいるという理由だけで転職を繰り返してしまうと、同じ問題が起きる可能性があります。

どんな会社にも自分と合わない人はいるからです。

しかし、

上司から人格を否定される。

怒鳴られることが日常になっている。

無視される。

相談しても会社が何も対応しない。

特定の人だけが明らかに不公平な扱いを受けている。

こうした状態まで、

「社会人なら我慢しなければならない」

と考える必要はありません。

特に、

会社へ相談しても状況が変わらないのであれば、

問題はその人だけではなく、

問題を放置している組織にもある

可能性があります。

職場の人間関係は、自分一人では変えられないこともあります。

そんな環境から離れることまで、

「逃げ」

と考えなくてもいいのです。

会社の将来に不安を感じている

会社の売上が落ち続けている。

人がどんどん辞めている。

新しい人が入ってこない。

賞与が減っている。

取引先が減っている。

設備投資が止まっている。

会社の方向性が見えない。

こうした変化を感じている場合も、一度転職市場を調べておく価値があります。

大切なのは、

会社が危なくなってから慌てて転職活動を始めるのではなく、

余裕があるうちに選択肢を作っておくことです。

会社の状況が悪くなっても、

「自分には別の選択肢がある」

と思えるだけで、仕事に対する不安はかなり変わります。

逆に「まだ辞めない方がいい人」もいる

ここまで読むと、

「嫌なら転職すればいい」

という話に聞こえるかもしれません。

しかし、そうではありません。

転職せず、

もう少し今の会社で経験を積んだ方がいいケースもあります。

仕事を始めて間もない

新しい仕事を始めたばかりの時期は、

できないことが多くて当然です。

仕事が分からない。

怒られる。

失敗する。

周囲についていけない。

こうした経験が続くと、

「この仕事は自分に向いていない」

と思ってしまいます。

しかし、

単純に経験が足りないだけの場合もあります。

半年後には普通にできるようになっているかもしれません。

今つらいからといって、

すぐに

「向いていない」

と決める必要はありません。

一度の失敗だけで辞めようとしている

大きなミスをすると、

会社へ行くのが怖くなることがあります。

「もうみんなに信用されていない」

「会社に居場所がない」

「辞めてしまいたい」

そう思うこともあるでしょう。

でも、

一度の失敗だけで自分のキャリアを決める必要はありません。

仕事をしていれば誰でも失敗します。

重要なのは、

失敗したことではなく、その経験から何を学ぶか

です。

原因を振り返り、

次に同じことを起こさない方法を考える。

それができれば、その失敗は将来の経験になります。

「上司が嫌い」だけで転職しようとしている

上司との相性は仕事の満足度を大きく左右します。

ただ、

上司が嫌いだから会社そのものを辞める、

という判断は少し慎重になった方がいい場合があります。

異動できるかもしれません。

上司が変わるかもしれません。

部署を変えれば解決するかもしれません。

会社自体には、

給料、仕事内容、休日、福利厚生など満足している部分があるなら、

転職する前に社内で解決できる方法を探してみてもいいでしょう。

次に何をしたいのかまったく考えていない

これは非常に重要です。

「とにかく今の会社から離れたい」

という気持ちだけで転職すると、

次の会社選びで失敗する可能性があります。

今の会社の何が嫌なのか。

次の会社では何を変えたいのか。

給料なのか。

仕事内容なのか。

休日なのか。

人間関係なのか。

勤務地なのか。

成長できる環境なのか。

全部を満たす会社を探す必要はありません。

ただ、

「転職によって何を変えたいのか」

くらいは整理しておいた方がいいでしょう。

そうしないと、

会社は変わったけれど悩みは何も変わらなかった、

ということになりかねません。

「転職するリスク」だけ考えていませんか?

転職を怖いと感じている人は、

転職した場合のリスクをたくさん考えます。

「給料が下がったらどうしよう」

「人間関係が悪かったらどうしよう」

「仕事についていけなかったらどうしよう」

「転職して後悔したらどうしよう」

もちろん、

これらは考えるべきことです。

転職すれば必ず幸せになれるわけではありません。

しかし、

ここでひとつ忘れてはいけないことがあります。

それは、

「今の会社に残ることにもリスクがある」

ということです。

たとえば、

今の会社に5年間残ったとします。

その5年間、

給料がほとんど上がらなかった。

新しいスキルが身につかなかった。

同じ仕事だけを続けた。

転職市場で評価される経験が増えなかった。

そして5年後、

「やっぱり転職したい」

と思ったとします。

そのとき、

今より転職が難しくなっている可能性もあります。

つまり、

転職には、

「動くリスク」

があります。

しかし、

今の会社に残ることには、

「動かないリスク」

もあるのです。

「今の会社に残れば安心」とは限らない

昔であれば、

ひとつの会社に長く勤めることが安心につながるケースも多かったでしょう。

しかし、

これから先も同じ会社が同じ状態で続くとは限りません。

会社の業績が悪くなることもあります。

事業が縮小することもあります。

仕事内容が変わることもあります。

部署がなくなることもあります。

自分が望んでいなくても、環境が変わることがあります。

だからこそ、

「会社に残れば安全」

「転職したら危険」

という二択ではありません。

どちらにもリスクがあります。

大切なのは、

両方を比べて考えることです。

「転職することのリスク」ばかり考えて動けなくなっている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

今の会社に残り続けることで生まれるリスクについて知ると、「転職する・しない」をもう少し公平に考えられるようになります。

→【転職しないリスクとは?「今の会社に残れば安心」はもう危険な時代】

退職届を出す前に「転職活動」だけしてみる

転職を考えている人にぜひ覚えておいてほしいのが、

転職と退職は別物

ということです。

「転職を考える」

「会社を辞める」

と考えてしまう人がいます。

でも、

いきなり会社を辞める必要はありません。

まず転職活動だけしてみればいいのです。

求人を見る。

転職サイトを眺める。

自分の経験を棚卸しする。

職務経歴書を作ってみる。

興味のある会社を調べる。

応募してみる。

面接を受けてみる。

そして、

今の会社と比べてみる。

転職活動をしたからといって、

必ず転職する必要はありません。

良い会社がなければ、

今の会社に残ればいい。

「この会社なら挑戦してみたい」

と思える会社が見つかったら、そのとき初めて本格的に転職を考えればいいのです。

転職活動をすると「自分の現在地」が分かる

転職活動には、

会社を変えること以外にも大きなメリットがあります。

それは、

自分の市場価値を知ることができる

ということです。

今の会社だけで働いていると、

自分が世の中でどれくらい評価されるのか分かりません。

「自分なんて大した経験がない」

と思っていた人が、

別の会社では高く評価されることもあります。

逆に、

自信があったけれど、

転職市場ではまだ足りないスキルがあると気づくこともあります。

それも大きな収穫です。

足りないものが分かれば、

今の会社で経験を積めばいいからです。

つまり、

転職活動をした結果、

「今は転職しない」

という結論になってもいいのです。

それは失敗ではありません。

自分の現在地を知ったうえで、

今の会社に残ると決めた。

それは、

何も考えずに残り続けることとは大きく違います。

「逃げの転職」を「前向きな転職」に変える5つの考え方

ここまで読んでも、

まだ、

「でもやっぱり転職は逃げのような気がする」

と思う人もいるでしょう。

そんな人は、

転職を決める前に次の5つを整理してみてください。

1.今の会社の何が嫌なのかを書き出す

まず、

転職したい理由を書き出してみます。

給料。

人間関係。

仕事内容。

休日。

残業。

評価。

会社の将来性。

何でも構いません。

頭の中だけで考えるのではなく、

一度文字にしてみることが大切です。

すると、

自分が本当に嫌だと思っていることが見えてきます。

2.自分で改善できる問題なのか考える

次に、

書き出した問題を、

「自分で変えられるもの」と「自分では変えられないもの」

に分けます。

仕事のスキル不足なら、

勉強や経験で改善できるかもしれません。

コミュニケーション不足なら、

自分から相談することで変わるかもしれません。

一方、

会社の給与制度。

経営方針。

慢性的な人手不足。

会社の文化。

こうしたものは、

一人の社員では簡単に変えられません。

この切り分けが重要です。

3.転職によって何を変えたいのか決める

次に、

「嫌だから辞めたい」

を、

「次はこうしたい」

に変えていきます。

「給料が安い」

なら、

「年収を上げたい」

「残業が多い」

なら、

「家族との時間を増やしたい」

「成長できない」

なら、

「新しいスキルを身につけられる仕事がしたい」

というように、

不満を希望へ変換する

のです。

これができると、

転職先を選ぶ基準が見えてきます。

4.今の会社と転職先を冷静に比較する

転職活動を始めると、

他の会社がすべて良く見えることがあります。

しかし、

どんな会社にも良い部分と悪い部分があります。

だから、

今の会社と転職候補を冷静に比べてみてください。

年収。

仕事内容。

残業時間。

休日。

勤務地。

成長できる環境。

会社の将来性。

福利厚生。

自分にとって何が重要なのかを決めて比較します。

すると、

感情だけではなく、

自分なりの基準で転職を判断できる

ようになります。

5.「5年後の自分」から考える

最後に、

ぜひ考えてみてほしいことがあります。

今の会社であと5年間働いた自分を想像してみてください。

5年後、

どんな仕事をしていますか。

給料はいくらになっていますか。

どんなスキルが身についていますか。

どんな生活をしていますか。

その未来を想像したとき、

「このまま進みたい」

と思えるなら、今の会社に残る価値があります。

でも、

「5年後も今と同じことで悩んでいそう」

と思うのであれば、

それはひとつのサインかもしれません。

転職することより「何も選ばないこと」の方が怖い

転職には勇気が必要です。

今まで働いてきた会社を離れる。

知らない会社へ行く。

新しい人間関係を作る。

新しい仕事を覚える。

怖くて当然です。

だから、

転職を迷っている自分を責める必要はありません。

ただ、

ひとつだけ覚えておいてほしいことがあります。

それは、

何も決めないことも、ひとつの選択だ

ということです。

「転職するのが怖いから、とりあえず今の会社にいる」

そうして1年経つ。

また1年経つ。

気づけば5年経っていた。

それも人生の選択です。

もちろん、

結果的に今の会社に残ってよかったと思えるなら問題ありません。

でも、

「本当はずっと辞めたかった」

と思いながら5年間過ごしたとしたら、

少しもったいないと思います。

「逃げた」と言われても、あなたの人生を生きるのはあなた

転職するとき、

周りから何か言われることがあります。

「もったいない」

「もう少し頑張れば?」

「どこへ行っても同じだよ」

「逃げるの?」

そう言われると、

自分の決断に自信がなくなるかもしれません。

でも、

その人があなたの人生を代わりに生きてくれるわけではありません。

毎朝会社へ行くのはあなたです。

仕事をするのもあなたです。

給料を受け取るのもあなたです。

5年後、10年後の人生を生きるのもあなたです。

だから、

周りの意見を聞くことは大切ですが、

最後に決めるのは自分でいい

と思います。

「逃げる=負け」ではない。「残る=勝ち」でもない

会社を辞めたから負け。

会社に残ったから勝ち。

そんな単純な話ではありません。

今の会社で頑張ることが、

自分の未来につながっているなら残ればいい。

別の会社へ行くことが、

自分の未来につながっているなら転職すればいい。

大切なのは、

「辞めるか、辞めないか」ではなく、「どちらを選んだ方が自分の人生が良くなるのか」

です。

そして、

転職したからといって、

これまで頑張ってきた時間が無駄になるわけではありません。

今まで身につけた知識。

仕事で失敗した経験。

人間関係で悩んだ経験。

上司に怒られた経験。

成果を出した経験。

全部、

次の仕事へ持っていくことができます。

逃げた先で人生が良くなるなら、それは立派な選択

「転職は逃げなのか?」

その答えを最後にもう一度考えてみましょう。

確かに、

転職することで今の環境から離れるという意味では、

「逃げる」

と言える場合もあるかもしれません。

でも、

僕は逃げること自体が悪いとは思いません。

問題なのは、

何も考えずに同じことを繰り返してしまうこと

ではないでしょうか。

今の会社で何がつらかったのか。

自分にも改善できるところはなかったのか。

次の会社では何を変えたいのか。

これからどんな働き方をしたいのか。

それを考えたうえで環境を変えるなら、

それは単なる逃げではありません。

自分の人生を良くするための選択です。

苦しい場所に居続けることが、

必ずしも強さではありません。

会社を辞めないことが、

必ずしも正解でもありません。

そして、

転職することが、

必ずしも逃げでもありません。

今の場所で頑張る。

別の場所へ移る。

どちらを選んでもいい。

ただ、

「逃げたと思われたくない」

という理由だけで、

自分の人生の可能性を閉じないでほしいと思います。

まずは、

求人を見るだけでもいい。

自分の経験を書き出すだけでもいい。

転職サイトを眺めるだけでもいい。

会社を辞める決断は、

そのあとで構いません。

転職活動を始めることと、会社を辞めることは別です。

外の世界を知ったうえで、

「やっぱり今の会社で頑張ろう」

と思ったなら、それも立派な答えです。

逆に、

「もっと自分に合う場所があるかもしれない」

と思ったなら、

一歩進んでみてもいい。

人生は、

今いる場所だけで決まるものではありません。

「逃げる=負け」ではない。

「苦しい場所に居続ける=勝ち」でもない。

大切なのは、

5年後の自分が振り返ったとき、

「あのとき、自分の人生についてちゃんと考えてよかった」

と思える選択をすることです。

転職は、

今の会社から逃げるためだけのものではありません。

これからの人生を、自分で選び直すための手段でもあるのです。

-転職理由

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