
20代で転職する自信がない人へ|経験が浅くても大丈夫?今からできる7つのこと
「20代で転職したい。でも、まだ経験が浅い……」
「今の会社でも一人前になっていないのに、転職して大丈夫なのだろうか」
「資格も実績もない自分を採用してくれる会社なんてあるのかな」
そんな不安から、転職したいと思いながら動けなくなっていませんか?
私も仕事をしていて、
「まだ知らないことが多い」
「もっと経験を積まなければ」
と思うことがあります。
だから20代で社会人経験が2年、3年程度なら、
「こんな経験しかない自分が転職していいのか」
と思う気持ちはよく分かります。
でも最近、ニュースを聞いていて、ふと思いました。
企業ですら、最初に決めた戦略をずっと続けているわけではない。
市場が変わる。
技術が変わる。
顧客のニーズが変わる。
そうすれば戦略を見直します。
だったら私たちも、
20代で最初に選んだ会社や仕事だけで、その後40年のキャリアを決めなくてもいいのではないでしょうか。
今回は「経験が浅いから転職する自信がない」と悩んでいる20代に向けて、これからのキャリアについて考えてみたいと思います。
20代で転職する自信がないのはなぜ?
20代で転職を考えたとき、多くの人が不安になるのが、
「経験の浅さ」
です。
求人を見ると、
「○○経験3年以上」
「即戦力募集」
「業界経験者歓迎」
そんな言葉が並んでいます。
すると、
「自分には応募できる会社がない」
と思ってしまいます。
さらに同期が活躍していたり、SNSで同世代の成功を見たりすると、
「自分は何も身につけていない」
と焦ってしまう。
でも、20代のキャリアはまだ始まったばかりです。
社会人3年目なら、65歳まで働くとして残り40年以上あります。
今できることだけで、その40年間を決める必要はありません。
ホンダも戦略を変えている
最近のニュースで印象に残ったものがあります。
ホンダがアメリカでハイブリッド車の新工場建設を検討しているというニュースです。
自動車業界では、少し前まで、
「これからはEVだ」
という流れが非常に強くありました。
ところが市場環境が変わり、ハイブリッド車の需要が伸びている。
そこで戦略を見直しているわけです。
私はこのニュースを聞いて、
「大企業だって途中で方向を変えるんだ」
と思いました。
もちろん企業戦略と個人の転職は同じではありません。
でも考え方には共通する部分があります。
一度決めたからといって、その道を永遠に進まなければならないわけではない。
状況を見て、
「今はこちらの方がいい」
と思えば方向を変える。
それは失敗ではありません。
状況に合わせた修正です。
新卒で入った会社が「正解」である必要はない
大学を卒業して22歳で就職したとします。
その時点で、
「自分に向いている仕事」
「一生やりたい仕事」
「自分の強み」
を完璧に理解していたでしょうか。
ほとんどの人は分からなかったと思います。
実際に働いて初めて、
「営業は思っていたより面白い」
「人と話すより一人で集中する方が好きだ」
「ものづくりに興味がある」
「もっと専門性を身につけたい」
「この業界は自分には合わない」
と分かることがあります。
それは当然です。
経験したから分かったことだからです。
新卒のときの選択を修正することは、人生の失敗ではありません。
むしろ、
「自分について一つ分かった」
と考えてみてください。
20代は「経験が浅い」のではなく「これから経験を選べる」
「経験が浅い」
という言葉は、ネガティブに聞こえます。
でも見方を変えると、
まだキャリアが固まっていない
とも言えます。
30代、40代になれば経験は増えます。
その一方で、
「営業10年」
「製造15年」
「経理20年」
というように専門性も固まってきます。
20代は違います。
まだ、
営業からIT。
製造から施工管理。
販売から営業。
事務からWeb業界。
といった方向転換を検討しやすい時期です。
だから、
「まだ何者にもなれていない」
と落ち込むのではなく、
「これから何を経験するかを選べる」
と考えてみてください。
日立も「今までの強み」から領域を広げている
もう一つ、ニュースで興味深かったのが日立です。
日立は鉄道車両だけではなく、鉄道信号システムなどにも事業領域を広げています。
これもキャリアを考えるヒントになります。
転職というと、
「今までの経験を全部捨てて、新しいことを始める」
と思ってしまう人がいます。
でも、そうとは限りません。
今までの経験を土台にして、少し横へ広げる方法があります。
たとえば、
営業経験
↓
IT営業
製造経験
↓
生産管理
接客経験
↓
法人営業
事務経験
↓
人事・経理
施工経験
↓
施工管理
このように考えれば、
「経験がない」
ではなく、
「今までの経験のどこを次に使えるか」
という考え方になります。
20代の転職で大切なのは「完成度」ではない
20代で転職するなら、
「今の自分がどれだけ完成されているか」
だけを見る必要はありません。
もちろん企業によって採用基準は違いますし、経験者を求める求人もあります。
しかし20代なら、
これまで何を経験したか。
何を学んだか。
これから何を身につけたいか。
新しい環境で学べるか。
こうした部分も重要になります。
だから、
「自分には大した実績がない」
だけで諦めないでください。
大切なのは、
経験が少ないことより、経験から何も学んでいないことです。
20代で転職する自信がない人がやるべき7つのこと
ここからは具体的に、
「転職したいけど経験が浅くて自信がない」
という人が何をすればいいのかを考えていきます。
1.今まで経験した仕事を全部書き出す
まず、
「自分には経験がない」
と決めつけるのをやめます。
紙でもスマホでも構いません。
今までやった仕事を全部書いてください。
営業なら、
・電話対応
・顧客訪問
・見積作成
・納期調整
・クレーム対応
・社内調整
製造なら、
・設備操作
・検査
・品質確認
・段取り
・改善活動
・新人教育
などがあります。
2年間しか働いていなくても、実際にはさまざまな仕事を経験しているはずです。
書き出して初めて、
「意外といろいろやってきたな」
と気づくことがあります。
2.「できないこと」ではなく「できるようになったこと」を見る
入社当時の自分を思い出してください。
電話に出るのも緊張した。
専門用語も分からなかった。
お客様の名前も分からなかった。
Excelもよく分からなかった。
でも今はどうでしょう。
当たり前にできるようになった仕事がありませんか?
それが、
あなたが成長した証拠です。
20代では、
「何ができるか」
だけではなく、
「どれくらい成長したか」
も振り返ってみてください。
3.今の経験を「別の仕事」に変換してみる
次に、
今の仕事で身につけた能力が、ほかの仕事でも使えないか考えます。
たとえば接客なら、
人の話を聞く。
ニーズを確認する。
商品を説明する。
クレームへ対応する。
こうした能力があります。
これは営業でも使えます。
製造職なら、
品質。
安全。
納期。
改善。
チームワーク。
こうした経験があります。
生産管理や品質管理などへつながる可能性があります。
職種名ではなく、
「自分は仕事で何をしてきたのか」
まで分解することがポイントです。
4.求人を見るだけでもいい
転職する自信がない人ほど、
「転職活動=応募」
と思っています。
でも、いきなり応募する必要はありません。
まず求人を見るだけでいい。
自分と同じ仕事には、どんな求人があるのか。
未経験OKの仕事は何があるのか。
給料はいくらなのか。
どんな経験が求められているのか。
10社見るだけでも、
「今の自分に足りないもの」
が見えてきます。
そして同時に、
「これなら自分にも応募できそうだ」
という求人が見つかることもあります。
転職全般への不安が強いなら、転職したいけど自信がない人へ|その不安は成長したいと思っている証拠ですも読んでみてください。
自信ができてから動くのではなく、動きながら自信をつけるという考え方について詳しく書いています。
5.足りないスキルは今から身につける
求人を見て、
「このスキルがあれば応募できるのに」
と思ったらチャンスです。
なぜなら、
何を勉強すればいいのか分かった
からです。
資格。
Excel。
プログラミング。
簿記。
英語。
業界知識。
何でも構いません。
20代なら、
「今持っている能力」
だけで勝負する必要はありません。
これから身につけることができます。
6.「成長できる会社か」を見る
20代の転職では、
年収だけで会社を選ばないことも大切です。
特に経験が浅いなら、
入社後に仕事を教えてもらえるのか。
研修はあるのか。
先輩から学べるのか。
新しい仕事に挑戦できるのか。
どんな経験を積めるのか。
こうした部分も確認してください。
以前書いた仕事ができないから転職が怖い人へ|転職しても大丈夫?20代30代に伝えたいことでも、転職先の教育体制を見る重要性について触れています。
経験に自信がない人ほど、
「今の自分を評価してくれる会社」だけでなく「これからの自分を育ててくれる会社」
という視点を持ってください。
7.完璧になる前に一社応募してみる
最後はこれです。
職務経歴書を完璧にする。
資格を取る。
面接対策を完璧にする。
自信をつける。
全部終わってから応募しよう。
そう考えていると、いつまでも応募できません。
ある程度準備したら、
一社応募してみる。
書類選考に落ちるかもしれません。
面接でうまく話せないかもしれません。
でも、それも経験です。
転職活動を経験することで、
「職務経歴書のここを直そう」
「この質問には答えられるようにしよう」
「この経験をもっとアピールしよう」
と分かってきます。
転職活動そのものが、あなたを成長させます。
AI時代だからこそ「経験が浅い=不利」とは限らない
最近のニュースを見ていると、AIがさまざまな仕事へ入り始めています。
情報検索。
翻訳。
映像制作。
買い物。
さまざまな分野で仕事のやり方が変わっています。
これは少し怖く感じるかもしれません。
「今からスキルを身につけても意味がないのでは?」
と思う人もいるでしょう。
でも逆の見方もできます。
仕事のやり方そのものが変わるなら、
全員が新しいことを覚える必要がある
ということです。
20年同じ方法で働いてきた人も、新しいツールを覚えなければならない。
20代も覚える。
そう考えると、
「経験年数が短い」
ことだけで勝負が決まるとは限りません。
これからは、
新しいものを学べる人
の価値がますます重要になるでしょう。
20代の武器は「変われること」
私は20代の最大の武器は、
完成されていることではなく、変われること
だと思います。
知らない。
経験がない。
失敗した。
それで終わりではありません。
教えてもらう。
勉強する。
経験する。
失敗する。
修正する。
また挑戦する。
これを繰り返せます。
企業だって同じです。
市場が変われば戦略を変える。
技術が変われば新しい分野へ進出する。
顧客が変われば商品を変える。
それを、
「昔の戦略を守れなかったから失敗」
とは言いません。
生き残るための変化です。
最初に選んだ会社で人生を決めなくていい
20代で転職することに自信がない人へ。
新卒で選んだ会社が合わなかったとしても、それだけで人生が失敗したわけではありません。
営業を選んだけれど違った。
製造業に入ったけれど別の仕事に興味が出た。
大企業に入ったけれど小さな会社で働きたくなった。
地元で就職したけれど東京で挑戦したくなった。
働いたからこそ、
「自分はこっちの方がいい」
と分かることがあります。
22歳の自分が決めた道を、28歳の自分が修正してもいい。
むしろ6年間働いたからこそ、22歳のときには見えなかったものが見えているはずです。
「経験が浅い」を言い換えてみよう
もし今、
「自分は経験が浅い」
と思っているなら、こう言い換えてみてください。
「これから経験を積む時間がある」
「専門性がない」
なら、
「これから専門性を選べる」
「転職する自信がない」
なら、
「まだ転職を経験したことがない」
だけかもしれません。
言葉を変えれば現実がすべて変わる、という話ではありません。
でも、
自分で自分の可能性を閉じてしまう必要もありません。
まとめ|20代は完成していなくていい
20代で転職する自信がない。
経験が浅い。
資格もない。
大きな実績もない。
だから転職できない。
そう考える必要はありません。
大切なのは、
今の自分が完成されているかではなく、これから何を身につけるかです。
企業ですら市場の変化を見ながら戦略を変えます。
新しい技術が登場すれば、新しい分野へ挑戦します。
私たちのキャリアも同じです。
一度選んだ仕事を、一生続けなければならないわけではありません。
20代なら、
働く。
経験する。
違和感を持つ。
調べる。
学ぶ。
挑戦する。
そして必要なら方向を変える。
それでいいと思います。
だから今、
「経験が浅いから転職できない」
と思っているなら、まず求人を10件だけ見てみてください。
そして、
「今の自分でもできそうな仕事」
「少し勉強すれば挑戦できそうな仕事」
をそれぞれ探してみる。
そこからで十分です。
自信がついてから転職するのではありません。
小さく動いて、経験を増やして、その経験が少しずつ自信になっていく。
20代のキャリアは、まだ始まったばかりです。