
どんな人がこの記事を読むべきか
- 日本神話や日本文化に興味がある人
- 会社でのリーダー像や組織のしくみを学びたい人
- 転職や面接で自分の「立ち位置」や「強み」を伝えたい人
- 歴史や物語を日常の仕事に活かしたい人
この記事を読むことでどうなるか
- 天照大御神(アマテラス)の基本像と誕生神話の違いが理解できる
- なぜ女性の太陽神とされたのか、時代背景や複数の説を知ることができる
- アマテラスの物語から、リーダーシップやチームワークに使える具体的な考え方や行動例を得られる
- 転職や面接で「自分の役割」を物語として伝えるヒントが見つかる
仕事がつらいときは立ち止まっていい|天照大御神「天岩戸」から学ぶ転職と人生の考え方
「仕事に行くのがつらい」
「今の会社を辞めたい。でも転職するのも怖い」
「このまま今の仕事を続けていていいのだろうか」
20代・30代で、そんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
頑張らなければ。
逃げてはいけない。
もっと努力しなければ。
そう思えば思うほど、動けなくなってしまうことがあります。
そんなとき、少し意外ですが、日本神話に登場する**天照大御神(アマテラス)**の物語が一つのヒントになります。
日本を代表する神様である天照大御神も、ある出来事をきっかけに、
「もう外には出たくない」
と天岩戸に隠れてしまいます。
でも、物語はそこで終わりません。
周囲の神々の助けによって、再び岩戸の外へ出ていきます。
この物語を「仕事・転職」という視点から読み直してみると、
つらいときは一度立ち止まってもいい。そして、自分一人で答えを出さなくてもいい。
そんなメッセージが見えてきます。
天照大御神とはどんな神様?
天照大御神は、日本神話を代表する神様です。
『古事記』『日本書紀』などに登場し、太陽と深く結びついた存在として知られています。
伊勢神宮の内宮に祀られていることでも有名です。
日本神話では、天照大御神が世界を照らす重要な存在として描かれています。
ところが、そんな天照大御神が、
世界から姿を消してしまう
という有名な物語があります。
それが「天岩戸」です。
天照大御神も「もう嫌だ」と閉じこもった
天照大御神には、須佐之男命(スサノオ)という弟がいました。
スサノオは高天原で乱暴な行動を繰り返します。
それによって大きな問題が起こり、天照大御神は天岩戸という洞窟に隠れてしまいました。
太陽を象徴する天照大御神が姿を消したことで、世界は暗闇に包まれます。
ここで注目したいのは、
日本神話の中心的な存在である天照大御神でさえ、その場から離れている
ということです。
現代の仕事に置き換えてみましょう。
職場で嫌なことが続く。
人間関係に疲れる。
頑張っているのに評価されない。
仕事量ばかり増えていく。
そんな状況でも、
「社会人なんだから我慢しなければ」
と思ってしまう人は少なくありません。
でも、本当にそうでしょうか。
仕事がつらいときに「立ち止まる=逃げ」とは限らない
仕事がつらくなると、
「自分が弱いだけでは?」
「みんな我慢している」
「ここで辞めたら逃げになる」
と考えてしまうことがあります。
でも、苦しい環境に居続けることだけが正解ではありません。
天照大御神も、問題が起きたときにその場から距離を置きました。
もちろん、日本神話をそのまま現代の転職に当てはめることはできません。
それでも、
「一度その場から離れて考える」
という発想は、現代の私たちにも参考になります。
転職するか迷っているなら、
「辞めるか、残るか」
を今すぐ決めなくてもいいのです。
まず、
「なぜ今の仕事がつらいのか?」
を考えてみましょう。
「会社が嫌」ではなく、何が嫌なのかを分解してみる
転職を考え始めると、
「とにかく会社を辞めたい」
となりがちです。
でも、その気持ちを少しだけ分解してみましょう。
たとえば、
- 給料が低い
- 残業が多い
- 上司との人間関係がつらい
- 仕事内容が合っていない
- 評価されない
- 将来性を感じない
- 成長できている気がしない
- 家族との時間が取れない
同じ「仕事を辞めたい」でも原因はまったく違います。
ここを整理すると、次に選ぶ会社の条件が見えてきます。
たとえば、
「会社を辞めたい」
ではなく、
「残業を減らして家族との時間を増やしたい」
なら、次の会社で重視すべき条件が明確になります。
これが転職活動でよく言われる**「転職の軸」**です。
天岩戸を開いたのは「本人の努力」だけではなかった
天岩戸の物語には、もう一つ大切なポイントがあります。
天照大御神が岩戸に隠れてしまったあと、他の神々が集まって相談します。
そして、さまざまな工夫をして天照大御神を外へ導きます。
つまり、
天照大御神一人の力で問題を解決したわけではありません。
これは転職に悩んでいるときにも参考になる考え方です。
「自分の人生なんだから、自分で決めなければ」
と思う必要はありません。
家族。
友人。
信頼できる同僚。
転職経験者。
キャリアの専門家。
いろいろな人から話を聞いていいのです。
最終的に決めるのは自分ですが、
判断材料まで一人で集める必要はありません。
転職が怖いなら、いきなり会社を辞めなくていい
ここは特に20代・30代の人に伝えたいところです。
転職を考え始めたからといって、
会社を辞める必要はありません。
「転職活動」と「退職」は別です。
まず求人を見る。
自分の市場価値を調べる。
転職サイトを見る。
転職エージェントに相談する。
気になる会社があれば応募してみる。
そのうえで、
「今の会社の方がいい」
と思ったら残ればいいのです。
逆に、
「こんな会社もあるんだ」
「今より条件がいい」
「この仕事なら挑戦してみたい」
と思える会社が見つかったら、そのとき転職を本格的に考えればいい。
転職活動とは会社を辞めるための活動ではなく、自分の選択肢を増やす活動
と考えてみてください。
「岩戸の外」を知らなければ比較できない
ずっと同じ会社で働いていると、
今の環境が「普通」になります。
残業が多くても、
「会社なんてこんなもの」
と思うかもしれません。
給料が低くても、
「自分の実力ならこれくらい」
と思うかもしれません。
上司との関係が悪くても、
「どこに行っても嫌な上司はいる」
と考えるかもしれません。
でも、本当にそうなのかは外を見なければ分かりません。
求人を見るだけでも、
「同じ仕事なのに年収が違う」
「年間休日がこんなに多い会社がある」
「自分の経験を求めている会社がある」
と気づくことがあります。
もちろん逆に、
「今の会社って意外と悪くないな」
と気づく可能性もあります。
それも大きな収穫です。
だから転職に迷っている人ほど、
会社を辞める前に外の世界を見てみること
をおすすめします。
あなたの経験にも「光」はある
天照大御神は太陽の神として、周囲を照らす存在として描かれます。
では、あなたが仕事で周囲に与えてきた「光」は何でしょうか。
そんな大げさなものはない。
そう思うかもしれません。
でも、
「新人に仕事を教えた」
「お客様のクレームに対応した」
「Excelで業務を効率化した」
「納期に間に合うよう関係部署を調整した」
「人が足りないときにフォローした」
こうした経験も立派な強みです。
転職では、特別な才能だけが評価されるわけではありません。
これまで何を経験して、そこでどう行動したのか。
一度書き出してみましょう。
自分では当たり前だと思っていた経験が、別の会社では評価されることがあります。
20代・30代で転職に悩んだら最初にやる3つのこと
ここまで読んで、
「じゃあ具体的に何をすればいい?」
と思った人は、まず3つだけやってみてください。
① 今の会社を辞めたい理由を3つ書く
「会社が嫌」だけで終わらせず、
何を変えたいのか
まで考えます。
② 自分が仕事でやってきたことを10個書く
資格や大きな実績でなくても構いません。
日常的に担当している仕事も含めて書き出します。
③ 求人を10件見る
応募する必要はありません。
自分と同じ職種、興味のある仕事、少し条件のいい会社などを見てみましょう。
ここまでなら、
会社を辞めずにできます。
それだけでも「今の会社しかない」という状態から、「他にも選択肢がある」という状態に変わります。
転職が怖くて動けない人へ
転職を考えているけれど、
「失敗したらどうしよう」
「自分を採用してくれる会社があるのかな」
「今より悪い会社だったらどうしよう」
と怖くて動けない人もいるでしょう。
そんなときに必要なのは、
「絶対に転職する」という決断ではありません。
まず一歩だけ岩戸の外をのぞいてみる。
それくらいでいいのです。
求人を見る。
自分の経験を書き出す。
誰かに相談する。
転職サービスで自分に合う求人があるか調べる。
そこから始めれば十分です。
転職するかどうかは、そのあと決められます。
まとめ|岩戸の中にいるときこそ、外の世界を少しだけ見てみよう
天照大御神の天岩戸の物語を、現代の仕事や転職という視点から読み直してみました。
この物語から得られるヒントは、
「つらいときに立ち止まること」と「もう一度動き出すこと」は両立する
ということではないでしょうか。
仕事がつらい。
転職したい。
でも怖い。
そんな状態なら、今すぐ人生を決める必要はありません。
まず、
自分は何に悩んでいるのか。
そして、
今の会社以外にどんな選択肢があるのか。
そこから調べてみてください。
天岩戸をいきなり大きく開く必要はありません。
まずは少しだけ、外をのぞいてみる。
転職活動も、そのくらいの一歩から始めていいのです。
参考
麗しの日本史 【常識崩壊】実は天照大神は〇〇だった?日本書紀と古事記が語らない神秘の真実に迫る