
20代・30代の転職で大切なこと|将来後悔しない会社・仕事の選び方
「今の会社を辞めたい」
「もっと給料の高い会社に転職したい」
「でも、転職して後悔したらどうしよう……」
20代・30代で転職を考えていると、こんな気持ちになることがあります。
今の会社に不満はある。
だから転職したい。
でも、次にどんな会社を選べばいいのか分からない。
求人サイトを開いても、
「年間休日120日」
「未経験歓迎」
「年収400万円以上」
「若手活躍中」
といった言葉ばかりが目に入り、結局どの会社が自分に合っているのか分からなくなってしまいます。
私自身、20代の頃は転職について深く考えられていませんでした。
24歳で就職してから30歳になるまでに、5社を経験しています。
最初の会社が倒産したという事情もありました。
しかし振り返ってみると、
「今の会社を辞めた後、自分はどうなりたいのか?」
という長期的な視点が足りなかったと思っています。
だからこそ今、転職に悩んでいる20代・30代の人に伝えたいことがあります。
転職で本当に大切なのは、
「今の会社から逃げること」でも「有名企業に入ること」でもありません。
大切なのは、
「5年後、10年後の自分につながる転職をすること」
です。
今回は、転職を繰り返した経験も踏まえながら、20代・30代が転職先を選ぶときに大切にしてほしい考え方を紹介します。
20代・30代の転職は「今」だけで考えない
転職を考えるきっかけの多くは、現在の会社への不満です。
たとえば、
・給料が安い
・残業が多い
・上司と合わない
・仕事がつまらない
・評価されない
・会社の将来が不安
・成長している実感がない
などです。
もちろん、これらは立派な転職理由です。
問題は、
「嫌だから辞める」で転職活動を終わらせてしまうことです。
今の会社の不満を解消するだけなら、転職先を見つけるのはそれほど難しくないかもしれません。
年収が不満なら、今より年収の高い会社。
残業が嫌なら、残業の少ない会社。
通勤時間が嫌なら、家から近い会社。
しかし、それだけで会社を選ぶと、
「給料は上がったけど仕事がつまらない」
「残業は減ったけど成長できない」
「家から近くなったけど人間関係が最悪だった」
という別の問題が出てくる可能性があります。
だから転職では、
「今の不満をなくす」+「将来どうなりたいか」
の両方を考える必要があります。
私が20代で5社経験して分かったこと
私は24歳で就職してから30歳になるまでに5社を経験しました。
今振り返ると、20代の頃は目の前のことしか見えていなかったと思います。
「この仕事、面白そうだな」
「今の会社より良さそうだな」
そんな感覚で仕事を選んでいました。
もちろん、転職した経験そのものを後悔しているわけではありません。
いろいろな会社を経験したからこそ分かったこともあります。
ただ、一つだけ当時の自分に言えるとしたら、
「次の会社だけじゃなく、その次の自分まで考えろ」
と言いたいです。
例えば25歳で転職するとします。
そこで5年間働けば30歳です。
30歳になったとき、
「この5年間で何ができるようになった?」
と聞かれたら、あなたは何と答えられるでしょうか。
営業力。
ITスキル。
マネジメント経験。
専門知識。
資格。
顧客との交渉経験。
プロジェクト管理。
何でも構いません。
会社の名前ではなく、
「自分に何が残るか」
を考えることが、20代・30代の転職ではとても大切です。
転職で最初に決めたい「転職の軸」
求人を見る前に、一度考えてほしいことがあります。
それが、
「自分は仕事で何を大切にしたいのか?」
です。
これを「転職の軸」と呼びます。
例えば、
・収入を上げたい
・家族との時間を増やしたい
・専門性を身につけたい
・将来独立したい
・管理職になりたい
・好きな仕事をしたい
・安定した会社で働きたい
・残業を減らしたい
・勤務地を変えたい
など、人によって答えは違います。
大切なのは、
全部を手に入れようとしないことです。
給料が高い。
残業ゼロ。
年間休日130日。
仕事が面白い。
人間関係最高。
家から10分。
将来性抜群。
そんな会社が見つかれば最高ですが、現実にはなかなかありません。
だからこそ、
「これだけは譲れない」
という条件を決めておくのです。
👉転職するべきか迷っている人へ
「転職したいけど、本当に辞めていいのかな……」と迷っているなら、まず自分の気持ちを整理してみてください。
『転職するかどうか悩んだ時はどうする?20代30代が後悔しないための考え方』
今すぐ辞める必要はありません。「転職する・残る」を冷静に判断するところから始めてみましょう。
20代の転職では「経験を買う」という考え方も大切
20代の転職では、給料だけで会社を選ばない方がいい場合があります。
なぜなら、
20代で身につけた経験が、30代以降の市場価値につながるからです。
例えば、
A社:年収400万円、単純作業中心
B社:年収350万円、専門スキルや顧客対応を経験できる
という2社があったとします。
目先だけならA社の方が魅力的です。
しかし5年後を考えると、必ずしもA社が正解とは限りません。
B社で専門性を身につけた結果、30歳になったとき年収500万円、600万円の会社へ転職できる可能性もあります。
もちろん、給料を下げてまで転職すべきという意味ではありません。
生活も大切です。
ただ、
「この会社に5年間いたら、自分に何が残るのか?」
という視点は持っておきましょう。
30代の転職では「経験の掛け算」を考える
30代になると、20代とは少し戦い方が変わります。
完全未経験への挑戦ができなくなるわけではありません。
しかし企業側から、
「これまで何をしてきた人なのか」
を見られるようになります。
そこで重要になるのが、
これまでの経験を捨てるのではなく、組み合わせることです。
例えば、
営業経験 × IT
製造業経験 × 品質管理
接客経験 × マネジメント
事務経験 × DX
経理経験 × IT
施工経験 × 管理職
というように、これまでの経験に新しいスキルを加えることで希少性を高められます。
「今までの仕事が嫌だったから全部捨てよう」
と考える必要はありません。
あなたが普通だと思っている経験でも、違う業界から見れば価値があるかもしれません。
転職で強いのは「持ち運べるスキル」を持っている人
会社を選ぶときにぜひ意識してほしいのが、
ポータブルスキル
という考え方です。
簡単に言えば、
「会社が変わっても使える能力」
です。
例えば、
・コミュニケーション能力
・営業力
・交渉力
・問題解決力
・マネジメント力
・文章力
・プレゼン力
・ExcelなどのPCスキル
・プロジェクト管理能力
・ITスキル
・専門知識
などがあります。
反対に、
「その会社でしか通用しない仕事」
ばかりを10年間続けていると、転職するときに苦労することがあります。
会社に依存するのではなく、
「どこへ行っても働ける自分」を作る。
これは20代・30代のキャリアにおいて非常に重要です。
未経験転職では「入りやすさ」だけで仕事を選ばない
未経験転職を考えている人もいるでしょう。
求人を見ると、
「未経験歓迎!」
「経験不問!」
「学歴不問!」
という募集がたくさんあります。
しかし注意してください。
未経験で入りやすい仕事=あなたにとって良い仕事
とは限りません。
大切なのは、
「その仕事を3年間続けたら何ができるようになるのか?」
です。
例えば営業職なら、
顧客との交渉。
ヒアリング。
提案。
プレゼン。
数字管理。
新規開拓。
こうした能力を身につけられます。
IT系なら、
プログラミング。
インフラ。
システム設計。
プロジェクト管理。
などにつながる可能性があります。
仕事の入口ではなく、
その仕事の出口を見る
ことが重要です。
「未経験だから無理」と決めつけなくていい
20代・30代で、
「今から違う仕事なんて無理だろう」
と思っている人もいるかもしれません。
でも、求人を見る前から諦める必要はありません。
特に20代ではポテンシャルを評価してもらえる求人もあります。
30代でも、これまでの経験と新しい仕事との共通点を見つけられれば可能性はあります。
例えば、
「営業しか経験していない」
ではなく、
「顧客の課題を聞き、提案してきた」
と考える。
「工場勤務しか経験していない」
ではなく、
「品質・納期・安全を意識して仕事をしてきた」
と考える。
経験の見せ方を変えるだけでも、選択肢は変わります。
👉「自分には転職できるほどの能力がない」と感じている人へ
転職では、今の会社での評価と市場価値が必ずしも一致するわけではありません。
『転職したいけど自信がない人へ|自分には何もないと思っているあなたへ』
今までやってきたことを一度棚卸ししてみると、自分では気づいていなかった強みが見えてくることがあります。
会社の知名度より「何を経験できるか」を見る
転職活動では、つい有名企業に目が向きます。
もちろん大企業には、
・福利厚生
・安定性
・研修制度
・ブランド力
などのメリットがあります。
しかし、
有名企業に入ること自体をゴールにしないでください。
重要なのは、
「そこで何をするのか」
です。
有名企業で10年間同じ仕事を続ける場合もあれば、中小企業で営業、採用、マネジメント、新規事業など幅広い仕事を経験できる場合もあります。
会社の規模だけではキャリアの良し悪しは決まりません。
自分が何を経験できるか。
何を任せてもらえるか。
どんな能力が身につくか。
そこまで確認して会社を選びましょう。
人間関係も転職先選びでは重要
どれだけ仕事内容が魅力的でも、人間関係が悪ければ長く働くのは大変です。
特に、
「今の会社の人間関係が嫌で転職したい」
という人は注意してください。
人間関係から逃げるためだけに急いで転職すると、次の会社でも同じ問題にぶつかる可能性があります。
面接では、
「配属予定の部署は何人くらいですか?」
「入社後はどのように仕事を教えてもらえますか?」
「今回の採用は増員でしょうか?」
などを確認してみましょう。
求人票の給料や休日だけでなく、
「自分が安心して働けそうな会社か」
という視点も大切です。
👉転職後の人間関係が不安なら
『転職後の人間関係が怖い人へ|職場選びで確認したいこと』
人が辞めすぎていないか、教育制度があるか、面接官の態度はどうかなど、入社前に確認できるポイントがあります。
「入ってみなければ分からない」で終わらせず、転職前にできるだけ情報を集めておきましょう。
転職を決めていなくても「転職活動」はしていい
ここはぜひ覚えておいてください。
転職活動をする=会社を辞める
ではありません。
求人サイトを見るだけでもいい。
転職エージェントに登録してみてもいい。
職務経歴書を作ってみてもいい。
実際に何社か応募してみてもいい。
そうすると、
「自分の経験ならどんな会社へ行けるのか」
「年収はいくらくらいなのか」
「どんな能力を求められているのか」
が少しずつ分かってきます。
これは、自分の市場価値を知るためにも役立ちます。
そして転職活動をした結果、
「意外と今の会社も悪くないな」
と思えば、転職しなくても構いません。
それも立派な答えです。
怖いからこそ「小さく動く」
転職が怖い人ほど、
「転職するか、今の会社に残るか」
という二択で考えてしまいます。
でも、本当はその間にたくさんの選択肢があります。
求人を見る。
口コミを調べる。
自分の経験を書き出す。
職務経歴書を作る。
転職サイトに登録する。
エージェントと話してみる。
興味のある会社へ応募する。
面接を受ける。
内定をもらう。
条件を比較する。
そして最後に、
転職するか決める。
会社を辞める決断は一番最後でいいのです。
転職が怖いなら、一気に人生を変えようとしなくていい。
まず小さく動いてみてください。
20代・30代の転職で一番避けたいこと
転職すること自体は失敗ではありません。
転職してみて、
「思っていた会社と違った」
となることもあります。
それも経験です。
むしろ避けたいのは、
何となく今の会社に10年間居続けることです。
気がつけば、
「もう35歳か……」
「この会社以外で使えるスキルがない」
「転職したいけど年齢的に怖い」
となってしまう可能性があります。
だから、今すぐ転職しなくても、
「この会社であと3年間働いたら、自分に何が残るだろう?」
と考えてみてください。
答えが見つからないなら、キャリアを考え直すタイミングかもしれません。
転職で失敗するのが怖いのは、真剣に考えている証拠
転職を考えると、
「失敗したらどうしよう」
という不安が出てきます。
でも、未来は誰にも分かりません。
企業研究をしても、
面接を何度受けても、
口コミを全部読んでも、
100%転職に成功する保証はありません。
だから必要なのは、
失敗しない会社を探すことではなく、失敗する確率を下げることです。
転職の軸を決める。
企業を調べる。
仕事内容を確認する。
人間関係を見る。
身につくスキルを考える。
将来のキャリアを考える。
一つずつ確認していけばいいのです。
👉「転職で失敗するのが怖くて動けない」という人へ
『転職で失敗するのが怖い人へ|後悔しないために知っておきたいこと』
転職には確かにリスクがあります。しかし「怖いから何もしない」ことにも、長期的なリスクがあります。
不安をゼロにするのではなく、失敗する可能性を小さくする転職を考えてみてください。
20代・30代は「会社」ではなく「自分のキャリア」を作る時期
会社はあなたの人生を保証してくれる存在ではありません。
会社の業績が悪くなることもあります。
事業がなくなることもあります。
上司が変わることもあります。
会社そのものがなくなる可能性だってあります。
だから、
「この会社に入れば安心」
ではなく、
「どんな会社でも働ける力を身につける」
という考え方が重要です。
営業力。
専門知識。
ITスキル。
マネジメント力。
問題解決力。
コミュニケーション能力。
あなたの中に積み上がったものは、転職してもなくなりません。
20代・30代は、その土台を作る大切な時期です。
まとめ|転職先ではなく「5年後の自分」を選ぼう
20代・30代の転職で大切なのは、
目の前の会社だけを見ないことです。
給料。
休日。
福利厚生。
会社の知名度。
もちろん、どれも大切です。
でも、それだけではなく、
「この会社で働いた先に、どんな自分になれるのか?」
を考えてみてください。
5年後。
10年後。
どんな仕事をしていたいのか。
どんな生活をしていたいのか。
どのくらい収入が欲しいのか。
どんな能力を持っていたいのか。
今すぐ明確な答えが出なくても構いません。
私自身、20代では目の前のことばかり考えて転職していました。
だからこそ伝えたいのです。
転職は、
「嫌な会社から逃げるためだけのもの」ではありません。
自分の未来を少しずつ変えていくための手段でもあります。
今の会社に残る。
転職する。
未経験の仕事に挑戦する。
どれが正解なのかは人によって違います。
ただ一つだけ、
何となく会社を選ばないでください。
転職するなら、
「この会社に入ることで、5年後の自分に何が残るのか?」
を考えてみてください。
そして転職する勇気がまだ出ないなら、会社を辞める必要はありません。
まず求人を一つ見る。
自分の経歴を書き出す。
興味のある仕事を調べる。
それだけで十分です。
人生を変える転職も、
最初の一歩は案外、
求人サイトを開いてみるくらいの小さな行動から始まります。
*
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