
1億円を稼ぐ人の習慣を仕事で実践したら?営業会議で気づいた「稼げる人」と「伸びない人」の違い
「もっと給料を上げたい」
「転職して年収を上げたい」
「将来はもっと稼げる人になりたい」
20代、30代で働いていれば、一度くらい考えたことがあるのではないでしょうか。
私も以前、
「1億円を稼ぐ人は、普通の人と何が違うんだろう?」
と思い、
「1億円を稼ぐ人の習慣とは?金持ちの習慣を真似してお金を稼げるようになろう!」
という記事を書きました。
そこで調べていくと、
夢中になる。
基本を徹底する。
人とのつながりを大切にする。
そして、自分一人ですべてやろうとせず、人に任せる。
そんな一見地味な習慣が出てきました。
でも最近、ふと思ったんです。
「じゃあ、自分は実際の仕事でできているのか?」
と。
そんなとき、会社の営業会議で社長から次々と質問を受けました。
「それ、本当に受注なの?」
「何をもって受注と言っているの?」
「試作の準備はできているの?」
「なぜまだ確認していないの?」
「年間6000万円という目標を忘れていない?」
「全部の案件を同じようにやっていていいの?」
「お客様の表に出ている情報だけ聞いていない?」
耳の痛い質問ばかりです。
でも会議が終わってから考えてみると、
ここには「1億円を稼ぐ人の習慣」を本当の仕事力に変えるヒントが詰まっていました。
「1億円稼ぎたい」と言うだけなら簡単だった
以前の記事を書いたときの私は、
1億円を稼ぐ人の習慣を知れば、自分も少しずつ近づけるのではないか。
そんな気持ちがありました。
もちろん、それ自体は今も変わりません。
ただ、実際に仕事をしていると気づきます。
知っていることと、できることは全く違う。
たとえば、
「目標を決めましょう」
と言われれば、
誰でも「そうだよね」と思います。
でも会社には、
「年間新規売上6000万円」
という具体的な目標があります。
すると話は変わります。
6000万円という数字から逆算して、
今日は何をするのか。
今週は何をするのか。
どの案件に時間を使うのか。
どの案件は後回しにするのか。
そこまで決めなければ、
目標はただの数字です。
営業会議で「それ、本当に受注なの?」と聞かれた
ある案件について、私は営業会議で、
「10月から量産予定です」
という趣旨の報告をしました。
自分の中では、
かなり受注に近い感触でした。
価格についても話している。
色についてもお客様からOKをもらっている。
量産時期についても聞いている。
だから、
「これは受注だろう」
と思っていたんです。
すると社長から聞かれました。
「何をもって受注なの?」
私は一瞬、答えに詰まりました。
確かに考えてみると、
正式な発注があったわけではない。
試作もこれから。
お客様から明確に、
「御社へお願いします」
と言われたわけでもない。
つまり、
私は「受注した事実」を報告していたのではなく、「たぶん受注だろう」という自分の解釈を報告していた。
ここには大きな違いがあります。
稼げる人は「事実」と「解釈」を分ける
この経験から一つ学びました。
仕事ができる人ほど、
事実と自分の解釈を分けている
のではないかということです。
「受注しました」
ではなく、
「価格について了承いただいた」
「色について了承いただいた」
「10月量産予定との話があった」
「ただし正式発注はまだ」
と整理する。
すると、
次にやることも見えてきます。
「正式発注の条件は何ですか?」
と聞けばいい。
「試作評価が合格すれば正式採用ですか?」
と確認すればいい。
仕事ができる人は、
頭がいいから未来が見えるわけではありません。
分からない部分を「分からない」と認識できる。
そして、その穴を一つずつ埋めていく。
この習慣があるのだと思います。
1億円を稼ぐ人は「忙しい人」ではない
もう一つ、営業会議で印象に残った話があります。
会社では、新規売上6000万円という目標があります。
当然、営業にはたくさんの問い合わせが来ます。
年間数万円の案件。
数十万円の案件。
数百万円の案件。
そして、
年間数千万円になる可能性がある案件。
もちろん、金額が小さいから雑に対応していいわけではありません。
でも問題があります。
すべてに同じ時間を使うことはできない。
営業会議でも、
「全部やろうとしたって無理」
という話になりました。
そこで重要になるのが、
優先順位です。
年間10万円の仕事と3000万円の仕事に同じ時間を使っていないか
これは会社員にも当てはまると思います。
朝からメールを返す。
資料を作る。
会議に出る。
電話する。
頼まれた仕事をする。
気づいたら夕方。
「今日も忙しかった……」
でも、
今日やった仕事の中で、
自分の未来を一番大きく変える仕事はどれだったでしょうか?
意外と答えられません。
仕事量が多い人と、
成果を出す人は、
必ずしも同じではない。
成果を出す人は、
「何をやるか」以上に、
「何をやらないか」を決めている。
これができるようになると、
仕事の景色が変わります。
もし「仕事が多すぎて全部重要に見える」という状態なら、
「仕事が多すぎて終わらない人へ|イシュー思考で『本当にやるべき仕事』を見つける方法」
も読んでみてください。
工場で実際に起きている問題を題材に、「たくさん問題を解く」のではなく「本当に解くべき問題を見つける」という考え方を書いています。
1億円を稼ぐ習慣を身につけるなら、
努力量を増やす前に、努力する場所を選ぶ。
これはかなり重要だと思います。
「仕事に集中する」の意味を勘違いしていた
以前の記事では、
1億円を稼ぐ人には仕事に没頭した時期がある、
という話を紹介しました。
ただ、
今は少し解釈が変わっています。
単純に、
長時間働けばいいわけではない。
残業すればいいわけでもない。
休日も仕事をすればいいわけでもない。
重要なのは、
自分の目標につながることへ集中すること
なのだと思います。
100の仕事を抱えて、
100すべてを60点で終わらせる。
それより、
人生を大きく変える10の仕事を見つけ、
そこへ力を集中する。
その方が、
長期的な成果は大きくなるかもしれません。
「早くやる」だけでは足りない
営業会議では、
「早くやらないと」
という話も何度も出てきました。
ただし、
何でも急げという意味ではありません。
重要な案件について、
お客様から情報をもらう。
現場へ伝える。
試作条件を決める。
マスキングを準備する。
進捗を確認する。
試作する。
評価してもらう。
受注条件を確認する。
こうした一連の流れを、
止めないこと。
営業だからといって、
マスキングそのものを自分で作る必要はありません。
でも、
「現場にお願いしたから終わり」
ではない。
お願いした仕事が、
今どこまで進んでいるのか。
いつ終わるのか。
問題はないのか。
それを確認するところまでが仕事です。
ここで「人に任せる」の本当の意味が分かった
以前の「1億円を稼ぐ人の習慣」の記事では、
人に任せる
という習慣を紹介しました。
私は以前、
人に任せるとは、
「自分でやらなくていい仕事を誰かにお願いすること」
だと思っていました。
でも、それだけではない。
本当に重要なのは、
任せた仕事が成果につながるところまで管理すること
なのだと思います。
「お願いしました」
では終わらない。
「いつまで?」
「担当は誰?」
「今どこまで?」
「問題は?」
「次は?」
まで確認する。
自分ですべて抱える必要はありません。
でも、
成果に対する責任まで手放してはいけない。
プレイヤーから一段上へ行くためには、
この感覚が必要なのだと思います。
お客様が言ったことだけ聞いていても受注できない
営業会議では、
ある失注案件について振り返りました。
そこで言われたのが、
「表に出てくる情報だけじゃなくて、その裏側の情報を聞く」
ということでした。
これはかなり重要な指摘でした。
お客様は、
すべてを話してくれるわけではありません。
「価格を下げてください」
と言われた。
だから価格を下げる。
それだけでは足りない。
なぜその価格なのか。
競合はいくらなのか。
自社は何番手なのか。
本当に価格だけが問題なのか。
品質なのか。
生産能力なのか。
社内事情なのか。
既存業者との関係なのか。
表面の言葉の裏側には、
別の事情があるかもしれません。
稼げる人は「質問の数」が違うのかもしれない
私は営業会議で質問されるたび、
「そこまで聞いてなかった……」
と思うことがあります。
以前なら、
「自分は営業に向いていないのかな」
と思っていたかもしれません。
でも最近は、
少し考え方が変わりました。
聞いていないなら、
次から聞けばいい。
たとえば、
「今回の案件で一番重要なことは何ですか?」
「現在の業者で困っていることは何ですか?」
「価格以外では何を重視していますか?」
「試作がOKなら正式採用になりますか?」
「他社さんとも比較されていますか?」
こうした質問を一つ増やす。
すると、
昨日まで見えなかった情報が一つ見えます。
それを毎日繰り返す。
1年後には、
数百個の「仕事を見る視点」が増えているかもしれません。
仕事ができる人は最初から正解を知っているわけではない
これは以前の記事でも書きました。
仕事ができる人を見ると、
「あの人は頭がいいから」
「経験があるから」
と思ってしまいます。
もちろん経験は重要です。
でも実際の営業会議を見ていると、
仕事ができる人ほど質問します。
「なぜ?」
「それで?」
「根拠は?」
「お客様は何と言っている?」
「次は?」
質問によって、
曖昧な部分を潰している。
つまり、
正解を知っているから仕事ができるのではなく、正解へ近づく方法を持っている。
この考え方については、
「仕事ができる人の考え方|仮説検証の仕事術」
でも、私自身が営業会議で指摘された経験をもとに詳しく書いています。
「自分は頭が悪いから仕事ができない」と感じている人にこそ、読んでもらいたい内容です。
では、1億円を稼ぐ習慣を明日からどう使うのか
ここまで考えて、
以前書いた「1億円を稼ぐ人の習慣」が、
少し現実的なものに見えてきました。
私なら、明日から次のように使います。
①朝一番に「今日一番成果につながる仕事」を決める
メールを開く前に考える。
「今日、絶対に前へ進める案件は何か?」
②事実と自分の解釈を分ける
「受注できそう」
ではなく、
何が決まり、
何が決まっていないのかを書く。
③案件には必ず「次の行動」を設定する
見積提出。
それで終わりではありません。
「○日に電話する」
まで決める。
④お客様に一つ深い質問をする
価格を聞いたら、
「なぜその価格が必要なのですか?」
まで聞く。
⑤人に任せた仕事ほど確認する
お願いしたから終わりではなく、
「いつまでにできる?」
「問題ない?」
と確認する。
⑥毎週、自分の時間の使い方を振り返る
忙しかったかではなく、
「成果につながることへ時間を使ったか」
を見る。
これなら、
「1億円」という遠い目標が、
今日の仕事まで降りてきます。
半年後、営業会議で質問される前に答えられる自分へ
そして半年後。
また同じ営業会議があります。
以前の私は、
「10月から量産予定です」
と報告していました。
すると、
「それ、本当に受注なの?」
と聞かれる。
でも半年後は違います。
「価格と色については了承済みです。ただ、正式発注条件は試作評価後となっています。今週試作条件を確定し、来週評価予定です。○日までに正式採用の可否を確認します」
と報告する。
別の案件について、
「準備できてるの?」
と聞かれる前に、
「現場へ依頼済みで、担当は○○さん、期限は水曜日です。昨日確認したところ予定通りです」
と答える。
さらに、
「今週はこの案件を優先します。年間売上へのインパクトが大きく、受注まであと2ステップだからです」
と説明する。
社長から質問されなくなったわけではありません。
質問される前に、自分で考えるようになった。
ここが大きな違いです。
20代・30代で「仕事ができない」と悩んでいるあなたへ
転職を考えていると、
「今の会社では評価されない」
「もっと給料の高い会社へ行きたい」
と思うことがあります。
それ自体は悪いことではありません。
ただ、
転職する前に一つ考えてみてください。
今の会社で身につけられる「稼ぐ習慣」を取り切っただろうか?
優先順位をつける。
目的から逆算する。
人に任せる。
進捗を管理する。
お客様の本音を聞く。
事実と解釈を分ける。
仮説を立てる。
行動する。
振り返る。
改善する。
これらは、
今の会社だけで使う能力ではありません。
次の会社でも使えます。
さらにその次の会社でも使えます。
副業でも使えます。
独立しても使えます。
つまり、
あなた自身についてくる能力です。
もし「今の仕事で失敗ばかりして、自分には能力がない」と感じているなら、
「仕事で怒られて『向いてない』と思ったあなたへ|中村天風に学ぶ、仕事ができる人に変わる考え方」
も読んでみてください。
私自身が営業会議で何度も指摘された経験から、「指摘されること」と「能力がないこと」は同じではないと考えるようになった過程を書いています。
「1億円稼ぐ」は目的ではなく、自分を変える装置なのかもしれない
もちろん、
この記事の習慣を実践したからといって、
1億円稼げる保証はありません。
むしろ私は、
「1億円」という数字そのものより、
そこを目指す過程に意味があると思うようになりました。
1億円稼げる人になろうと思ったら、
今の自分の働き方では足りない。
時間の使い方を変える。
人との接し方を変える。
質問を変える。
仕事の任せ方を変える。
学び方を変える。
そして、
毎日の小さな習慣を変える。
すると、
収入が変わるより先に、
自分自身が変わり始める。
その先にある未来
少し未来を想像してみます。
あなたは転職しています。
面接で聞かれます。
「前職ではどんな仕事をしていましたか?」
以前なら、
「営業を3年間やっていました」
と答えていた。
でも今は違います。
「複数案件の優先順位を売上インパクトと受注確度から判断し、試作から量産までの進捗管理を担当していました」
「顧客要求を聞くだけでなく、その背景まで確認し、社内の製造部門へ展開して案件を進めていました」
と言える。
単なる「営業経験3年」ではありません。
考えて仕事を動かした3年間
になっています。
これは大きな違いです。
そして転職先でも、
「次に何をすればいいですか?」
と聞く人ではなく、
「目的はこれなので、まずここを確認してみます」
と言えるようになる。
さらに経験を積めば、
部下へ仕事を任せる立場になるかもしれない。
副業を始めるかもしれない。
会社を作るかもしれない。
本当に1億円を稼ぐ日が来るかもしれない。
そこまでは分かりません。
でも、
一つだけ言えることがあります。
未来を変えるのは、転職先の会社だけではない。
今の会社で、
今日どんな習慣を身につけるか。
それも、
未来を変える重要な選択です。
最後に――年収を上げたいなら、まず「仕事の解像度」を上げよう
「もっと稼ぎたい」
そう思ったとき、
転職サイトを見る。
資格を調べる。
副業を探す。
もちろん、それも大切です。
でも、その前にできることがあります。
今目の前にある仕事を、
昨日より一段深く考えることです。
「なぜ?」
「本当に?」
「根拠は?」
「優先順位は?」
「次は?」
「お客様は本当は何を求めている?」
この質問を、
毎日の仕事で繰り返してみる。
すると、
同じ会社。
同じ机。
同じお客様。
同じ仕事なのに、
見える世界が変わってきます。
そしてある日、
以前なら上司から聞かれていた質問を、
自分が部下にしているかもしれません。
そのとき初めて気づくのでしょう。
「1億円を稼ぐ人の習慣」とは、特別な人だけが持つ秘密ではなかった。
毎日の仕事を、
昨日より少し深く考える。
重要なことへ集中する。
人に任せる。
確認する。
学ぶ。
そしてまた行動する。
その積み重ねだったのだと。
だから私は、
1億円を稼げるかどうかより、
まず今日の営業会議で、
昨日より一つ深い質問に答えられる自分になりたい。
その積み重ねの先に、
今の自分では想像できない未来が待っているのだと思います。