転職に迷った時の判断軸1:転職への思い入れ
今の会社への不満や実現できないことがあって、次の会社でそれらを解消できそうだから転職していると思いますが、
・なぜ自分は転職したいのか?
・転職先でどんなことを実現したいのか?
など、行動する前に自分の考えを整理してみましょう。
詳しくは転職理由や志望動機の記事も参照いただきたいですが、これらの考え方を固めることが転職先の企業へのアピールにもつながります。
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転職に迷った時の判断軸2:社内で実現できないかの検証
転職への思いが固まっても行動するのはまだ早いです。次はその思いを異動など社内で実現できないか?を試行錯誤してみましょう。
例えば、あなたが営業だとしてマーケティングの仕事がしたい場合、直属の上司に仕事をさせてもらえないか相談してみましょう。
転職という行動を取らなくても、社内の異動や配置転換で済むならキャリアに傷もつきません。
また、「社内でもマーケティングの仕事をさせてもらえるようにアピールしたけど、人員がいっぱいでできなかった」という試行錯誤があれば、転職先の会社の納得も得られやすいと思います。
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私の場合、派遣社員として働きながら同じ派遣社員の相談に乗ったりしていたので、本格的に派遣社員の労務管理をしたいと伝えたところ「その仕事はない」と言われたため転職を決意しました。
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転職先へのアピールはもちろんですが、言ってもダメなら諦めがつくのではないでしょうか。
この経験を通して私は1の転職への思い入れをより強めることができました。
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転職に迷った時の判断軸3:「自分らしさ」を失ってしまう場所かどうか?
仕事は生活のために必要なものですが、健康を失ってまで頑張る事ではないです。
私も派遣社員の労務管理をしていた時は早朝や夜中に電話が来て出勤することが多々ありました。上司へ相談しても「それが仕事だから」と取り付く島もなく、やがて限界が来てしまい退職を決意しました。
努力した上でも、自分らしさを失ってしまいそうになるという状況が変わらない場合は、速やかに転職準備を進めましょう。
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転職に迷った時の判断軸4:5年後に活躍できるイメージが持てるかどうか?
この会社で大丈夫かな?と迷った時は、中長期的な視点で考えて「自分はこの会社で5年後にどうなっているか?」というイメージを持ってみましょう。
今の職場でスキルを上げてキャリアアップできているのか、5年先のビジョンが見えなければ転職を考えるサインかもしれません。
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転職に迷った時の判断軸5:家族(交際相手)の了解を得る
私の場合、妻に助けられてここまでやってこれましたが、了解を得てからの方が納得のいく転職ができたと感じています。
逆に相談しなかった場合は大変な目にあっています。
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ここで言いたいことは、パートナーの了解も得られないような転職なら転職への思い入れが甘いのではないか?ということです。
最初に転職への思い入れを考えてもらったと思いますが、転職への思い入れをパートナーへ話して理解をもらうことが重要です。
自分一人であれば考える必要はありませんが、子供がいて転校するかもしれないという話であれば話さない訳にはいかないと思います。全員が納得した上で話を進めることをお勧めします。
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ここからはどんな会社でも通用する力についてお伝えします。
どんな会社でも通用する力1:即戦力
転職先の企業はあなたに即戦力としての力を求めています。
未経験歓迎という職場なら仕事を覚えていくことから始まりますが、そうでなければ前職の経験を活かして指示された仕事に取り組んでいく必要があります。40代になっても企業に必要とされ、転職に成功した人たちの3つの力は以下の通りです。
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即戦力 第1の要素:専門業務の経験・スキル
営業や経理など、これまで培ってきた専門業務の経験やスキルは大前提ですが、異職種でも役に立つ場合があります。
製薬会社のMR(医薬品営業)から介護会社の施設責任者に転職した事例では、ドクター向けの営業で鍛えられた顧客対応力が入居者の家族からの要望やクレームがある介護施設運営で活かせるという点が評価されました。
MRという専門能力にMR以外の汎用性があったという事例です。
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即戦力 第2の要素:コミュニケーション
社外の取引先やパートナー企業、社内の経営者や若手、現場や事務、パートや派遣社員など、
利害や環境が異なる人たちと一緒に仕事を進めていく上で、相手の立場を理解して目的を達成するコミュニケーション力が重要です。
自分も現在営業として仕事をしていますが、相手の立場になって考えるという点がまだまだ課題です。
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即戦力 第3の要素:柔軟性・変化適応力
環境変化が激しく、昨日までの勝ちパターンが通用しなくなることが当たり前の世界では、いかに変化に適応できるかが重要です。
自然界でも気候や環境の変化に勝ち残った哺乳類が現在も生き延びているという歴史もありますので、ビジネスの世界においても環境の変化に対応できることが勝ち残っていく力の一つとなります。
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どんな会社でも通用する力2:創職力
創職力とは職場において柔軟に新しい仕事を見つけ出し、企画し提案して実行できる能力だと作者は呼んでいます。言われたことだけでなく、自分で仕事を創り出すことがこれからの社会で必要になると言えそうです。
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創職力 第1の要素:結果力
今まであなたが積み上げてきた結果や実績が仕事を生み出す自信につながります。
創職力 第2の要素:発想力
他人の考えや意見に対して自分の考えや意見を持つことで仕事を生み出すヒントに繋がります。
創職力 第3の要素:ビジネス基礎力
例えばお茶出し一つとっても、季節を考えたり相手の好みを考えたりという気遣いが仕事を生み出す考え方につながります。
創職力 第4の要素:分析力
自分の仕事の反省点から業界全体の大きな流れまで、あらゆるシーンで分析することが創職力につながります。
創職力 第5の要素:目標追究力
事業計画で掲げるような目標から日々の仕事へ落とし込む目標まで、達成しようとする気持ちが創職力につながります。
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おわりに
最後は腹をくくって転職に踏み出しましょう。
ここまで考え、行動し、家族の理解も得られたのであればあとはあなたの勇気一つです。
後悔しない決断となるよう祈っています。
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(参考)
転職の完全成功術 佐藤文男 中経出版
転職に向いている人、転職してはいけない人 黒田真行 日本経済新聞出版社