
ニュースを見ると転職が不安になる20代30代へ|AI・物価高・業界変化から考える「これからの仕事」の選び方
「AIで自分の仕事がなくなるかもしれない」
「物価は上がっているのに給料が上がらない」
「大企業でも事業を売却したり、再編したりしている」
毎日のニュースを見ていると、
「このまま今の会社で働いていて大丈夫なのかな?」
と不安になることがあります。
特に20代・30代なら、
これから30年、40年と働いていくことになります。
だからこそ、
「将来性のある仕事に転職した方がいいのでは?」
と思うこともあるでしょう。
私自身、仕事でお客様やさまざまな会社と話をしていると、世の中の変化を感じることがあります。
AI。
自動化。
EV。
エネルギー価格。
人手不足。
企業再編。
数年前にはそれほど話題にならなかったことが、今では当たり前のように仕事へ影響しています。
でも、ここで一つ大切なことがあります。
ニュースを見て不安になったからといって、すぐに会社を辞める必要はありません。
大切なのは、
「ニュースを見る」
↓
「怖くなる」
↓
「転職する」
ではなく、
「世の中で何が変わっているのかを知り、自分の仕事に置き換えて考えること」
です。
今回は、転職に悩む20代・30代に向けて、
ニュースをどう自分のキャリアに活かせばいいのかを考えてみます。
世の中は変わっている。でも「すぐ転職」は違う
ニュースを見ていると、
原油価格。
AI。
EV。
半導体。
企業買収。
人手不足。
金利。
さまざまな変化が報じられています。
こうしたニュースを見ると、
「この業界は危ない」
「この仕事はなくなる」
「今すぐ転職した方がいい」
と思ってしまうことがあります。
でも未来はそこまで単純ではありません。
たとえば、
「EVが伸びるからガソリン車関連はすべてなくなる」
と考えても、実際の市場はそんなに単純には動きません。
AIについても、
「AIが登場したから事務職が全部なくなる」
と断定することはできません。
大切なのは、
ニュースを未来の答えとして読むのではなく、「変化の兆候」として読むことです。
企業だって未来を完璧には予測できない
これは仕事をしているとよく感じます。
企業は何年も先を予測して、
設備投資。
新製品開発。
新規事業。
人材採用。
などを行います。
でも、最初の予想通りにならないこともあります。
だから、
市場が変われば戦略を変える。
顧客が変われば商品を変える。
技術が変われば投資先を変える。
つまり、
企業ですら「一度決めたら絶対に変えない」という経営はしていません。
これは私たちのキャリアにも同じことが言えると思います。
22歳で選んだ会社。
25歳で選んだ仕事。
30歳で身につけたスキル。
それを一生変えてはいけない理由はありません。
20代30代がニュースを見るときの3つの視点
ではニュースをキャリアにどう使えばいいのでしょうか。
私は3つの視点で見ると分かりやすいと思っています。
①「どの業界が伸びるか」だけを見ない
転職を考えると、
「これから伸びる業界はどこですか?」
と知りたくなります。
AI。
半導体。
データセンター。
再生可能エネルギー。
こうした成長分野がニュースで取り上げられることもあります。
でも、
伸びる業界に入れば自分のキャリアも安泰
とは限りません。
成長業界でも会社によって状況は違います。
同じ会社でも部署によって仕事内容は違います。
さらに、自分に合わない仕事なら長く続かない可能性もあります。
だから、
「どの業界が伸びる?」
だけではなく、
「その業界で自分は何ができる?」
まで考えることが大切です。
②ニュースを「自分の会社」に置き換える
たとえば原材料やエネルギー価格が上がったというニュースがあったとします。
そこで、
「日本経済は大変だ」
で終わらせません。
自分の会社について考えます。
「うちの会社は原材料価格の影響を受けるのか?」
「値上げできているのか?」
「利益は確保できているのか?」
「どの顧客・製品に依存しているのか?」
こうして考える。
AIのニュースなら、
「自分の仕事でAIを使える部分はないか?」
「会社はAIを導入しているか?」
「自分がやっている仕事のどこが自動化されそうか?」
と考える。
これだけでニュースの見え方が変わります。
ニュースを「世の中の話」から「自分の仕事の話」に変える。
これが第一歩です。
③「会社」ではなく「自分に何が残るか」を考える
20代・30代に特に考えてほしいのがこれです。
今の会社で5年間働いたとします。
その5年間で、
会社を辞めても自分に残るものは何でしょうか。
営業力。
専門知識。
Excel。
AI活用。
マネジメント。
品質管理。
生産管理。
プログラミング。
顧客との交渉。
問題解決。
資料作成。
何でも構いません。
会社の看板は転職したら使えなくなります。
でも、
自分が身につけた経験や能力は持っていけます。
だから会社を選ぶときは、
「有名企業だから」
「給料がいいから」
だけではなく、
「ここで3年働いたら、自分に何が残るだろう?」
と考えてみてください。
AIで「仕事がなくなる」と考える前に
AIについてのニュースを見ると、
「自分の仕事がAIに奪われるのでは?」
と不安になる人もいるでしょう。
確かにAIによって、仕事の一部が効率化・自動化される可能性はあります。
でも、
「AIが使える仕事」
と
「AIに仕事を奪われる人」
という単純な二択ではありません。
むしろ重要なのは、
AIを使って自分の仕事をどう変えられるか
だと思います。
たとえば、
文章の下書き。
情報整理。
資料作成。
データ分析。
アイデア出し。
調査。
こうした仕事ではAIを使える場面があります。
つまり、
「AIに勝てる人になる」
ではなく、
「AIを使って今までより価値を出せる人になる」
という発想です。
私自身、AIを使って仕事のやり方が変わった
私自身も仕事の中で、
メール。
資料。
情報整理。
会議内容の整理。
アイデア出し。
などにAIを使うことがあります。
以前なら、
「文章をどう書こう?」
と一から考えていた仕事でも、
AIを使いながら整理すれば短時間で形にできることがあります。
でも、AIだけで仕事が完結するわけではありません。
お客様が本当に困っていること。
社内の事情。
現場で起きていること。
誰に確認すればいいのか。
最終的に何を判断するのか。
こうした部分は人が考えなければなりません。
だからAI時代に重要なのは、
「AIを使えること+自分の仕事を理解していること」
だと思っています。
20代は「これから何を身につけるか」を考える
20代の場合、
「まだ大した経験がない」
と不安になることがあります。
でも、それは逆に言えば、
これから身につけるものを選べる
ということでもあります。
AIを学ぶ。
ITを学ぶ。
営業を経験する。
製造を知る。
マネジメントを経験する。
資格を取る。
20代なら、まださまざまな方向へキャリアを広げられます。
もし「経験が浅いから転職できない」と感じているなら、20代で転職する自信がない人へ|経験が浅くても大丈夫?今からできる7つのことも読んでみてください。
経験が少ないことを弱点だけで捉えず、「これから経験を選べる」と考える方法を書いています。
30代は「経験を掛け合わせる」
30代になると、
「未経験の仕事に行くのは遅いのでは?」
と不安になることがあります。
そこで考えてほしいのが、
今までの経験を捨てずに、新しいスキルを掛け合わせることです。
営業 × AI。
製造 × IT。
品質管理 × データ分析。
経理 × DX。
施工管理 × マネジメント。
一つの経験だけなら珍しくなくても、
複数の経験を持つことで、自分なりの強みになることがあります。
つまり30代は、
「全部やり直す」ではなく「今までの経験に何を足すか」
という考え方ができます。
自分の市場価値は「会社名」だけでは決まらない
転職を考えると、
「自分は大企業じゃないから」
「有名な会社で働いたことがないから」
「大した役職もないから」
と自信をなくす人がいます。
でも転職で伝える材料は会社名だけではありません。
何を担当したか。
どんな問題を解決したか。
どんな人と仕事をしたか。
何を改善したか。
何を学んだか。
こうした経験があります。
自分に何ができるのか分からない人は、自分の強みがわからない20代30代へ|転職で評価される「市場価値」の見つけ方で、一度自分の仕事を棚卸ししてみてください。
「自分では普通だと思っている仕事」の中に強みが隠れていることがあります。
ニュースを見て不安になったら5つチェックする
ニュースを見て、
「このままではまずいかも」
と思ったら、いきなり転職サイトで応募するのではなく、次の5つを考えてみてください。
1.自分の会社は何で利益を出しているか
会社の売上ではなく、
「何が利益を生んでいるのか」
を考えます。
特定顧客への依存。
特定製品への依存。
原材料価格。
為替。
人件費。
市場縮小。
こうした変化に会社がどう対応しているかを見ます。
2.自分の仕事は3年後も同じか
仕事内容がなくなるかどうかではありません。
「やり方が変わる可能性はないか」
を考えます。
AI。
自動化。
システム化。
外注。
海外移転。
仕事そのものが残っても、やり方が変わることがあります。
3.今の会社で新しい経験を積めるか
転職だけが成長方法ではありません。
部署異動。
新規案件。
新しい設備。
資格取得。
プロジェクト参加。
今の会社でも経験を広げられる可能性があります。
4.会社を辞めても残るスキルがあるか
これが重要です。
もし、
「この会社の中でしか使えない仕事しかしていない」
と感じるなら、
今から一つでも外へ持っていける能力を作ります。
5.ほかの会社では自分をどう評価するか
これは実際に転職市場を見なければ分かりません。
求人を見る。
転職サービスに登録する。
職務経歴書を書く。
面接を受ける。
そうすることで初めて、
「自分の経験にはこんな需要があるんだ」
と分かることがあります。
職務経歴書を作ると「自分に何が残っているか」が見える
私は転職するか迷っている段階でも、職務経歴書を一度作ってみることをおすすめします。
なぜなら、
職務経歴書を書くには、
今まで何をしてきたか。
どんな成果を出したか。
何を工夫したか。
何ができるようになったか。
を整理する必要があるからです。
つまり職務経歴書は、
転職するためだけの書類ではなく、自分のキャリアの棚卸し
にもなります。
作り方が分からない人は、書類選考に通る自信がない人へ|職務経歴書の作り方7ステップ【20代30代向け】を参考にしてください。
転職するかどうかは「ニュース」ではなく「自分」で決める
ここが今回、一番伝えたいことです。
「AIが伸びているからIT業界へ転職する」
「自動車業界が変わりそうだから辞める」
「景気が悪くなりそうだから転職する」
ニュースだけで転職先を決めるのはおすすめしません。
ニュースは、
自分のキャリアを考えるきっかけ
として使います。
そして最後は、
自分は何が得意なのか。
何をしたいのか。
何を身につけたいのか。
どんな生活をしたいのか。
何を大切にしたいのか。
そこから判断します。
転職活動を始める=会社を辞める、ではない
「転職を考える」
というと、
会社を辞める覚悟を決めなければいけないように感じます。
でも違います。
求人を見る。
自分の強みを整理する。
職務経歴書を書く。
企業について調べる。
面接を受ける。
ここまでやって、
「今の会社の方がいい」
と思えば残ることもできます。
だから、
転職するか迷っている段階で転職活動を始めてもいい
のです。
実際に外を見ることで、今の会社の良さに気づくこともあります。
逆に、
「自分の経験ならもっと違う仕事にも挑戦できる」
と分かることもあります。
面接は「選ばれる場所」だけではない
転職面接というと、
「企業から評価される場所」
と思ってしまいます。
もちろん企業は応募者を選考します。
でも応募者にとっても、
その会社を確認する場所
です。
AIや自動化にどう対応しているのか。
若手にどんな仕事を任せるのか。
教育制度はどうなっているのか。
新しい事業へ投資しているのか。
今後どんな人材を必要としているのか。
こうしたことを質問できます。
面接に自信がない人は、面接に自信がない人へ|転職面接が怖いときの対策7選【20代30代向け】も参考にしてください。
これから強いのは「変化できる人」
これから先、
どの業界が絶対に伸びる。
どの会社なら絶対に安心。
この資格があれば一生安泰。
そんな答えを見つけるのは難しいと思います。
だからこそ重要になるのは、
変化に合わせて自分も学び直せること
ではないでしょうか。
知らないことを調べる。
新しいツールを使う。
違う仕事を経験する。
必要なら勉強する。
失敗したら修正する。
この能力は、業界が変わっても使えます。
まとめ|ニュースは「転職しろ」ではなく「考えろ」と教えてくれる
AI。
物価高。
エネルギー。
企業再編。
EV。
金利。
毎日のように世界は変わっています。
それを見て、
「自分の仕事はなくなるのでは?」
と不安になることもあるでしょう。
でもニュースから、
「だから今すぐ転職しなければならない」
と結論を出す必要はありません。
ニュースが教えてくれるのは、
「世の中が変わっている」
ということです。
そこから、
自分の会社はどう変わっているのか。
自分の仕事はどう変わるのか。
今の会社で何を身につけられるのか。
会社を辞めても残る能力は何なのか。
ほかの会社でも通用する経験は何なのか。
を考えてみる。
そして必要なら、
求人を見る。
職務経歴書を書く。
勉強する。
人に話を聞く。
転職活動を始める。
いきなり人生を変える必要はありません。
まずは、
「今の会社であと3年働いたら、自分には何が残るだろう?」
と考えてみてください。
その答えに納得できるなら、今の会社で経験を積むのも一つの選択です。
もし答えに違和感があるなら、
外の世界を少し見てみる。
転職とは、今の会社から逃げることでも、ニュースに焦って決断することでもありません。
自分がこれからどんな経験を積みたいのかを選び直すこと。
20代・30代なら、まだ何度でもその選択を見直すことができます。
20代30代におすすめの転職エージェント比較|失敗しない選び方と活用法
仕事がうまくいかないと感じているなら、環境が原因の可能性もあります。
転職で失敗しないために、20代30代に強いエージェントを比較して解説しています。
今のままでいいのか迷っている人は一度チェックしてみてください。
検索ワード
#転職戦略
#20代転職
#30代転職
#ニュースから学ぶ
#AI仕事変化
#原油高影響
#キャリア不安
#将来不安
参考
聴く日経4月7日、4月8日、4月9日