
転職するか迷う20代30代へ|スティーブ・ジョブズに学ぶ後悔しない仕事の選び方
「今の仕事をこのまま続けていいのだろうか」
「転職したいけど、失敗するのが怖い」
「もっと自分に向いている仕事がある気がする」
20代、30代で働いていると、一度はこんなことを考えるのではないでしょうか。
転職すれば人生が良くなるとは限りません。
しかし、今の会社に残れば後悔しないとも限りません。
だからこそ難しいのが転職です。
そんなとき、キャリアについて考えるヒントになるのが、Apple創業者スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で語ったスピーチです。
ジョブズの人生は決して順風満帆ではありませんでした。
大学を中退し、自分で作った会社を追われ、さらに大きな病気も経験しています。
それでも、自分が大切だと思うことを追い続けました。
この記事ではジョブズの言葉を単なる「成功者の名言」として紹介するのではなく、
転職に悩んでいる20代30代は、そこから何を学べるのか
という視点で考えていきます。
転職に迷うのは「自分の人生を考え始めた」ということ
転職を考え始めると、不安が一気に増えることがあります。
「自分のスキルで転職できるのか」
「年収が下がったらどうしよう」
「人間関係がもっと悪くなったらどうしよう」
「転職して後悔しないだろうか」
考えれば考えるほど動けなくなることもあります。
しかし、転職に迷っているということは、それだけ真剣に自分の将来を考えているとも言えます。
大切なのは、
「転職するか、しないか」だけを考えないことです。
まず考えたいのは、
「これから自分はどんな働き方をしたいのか」
です。
そこを考えるうえで、ジョブズの人生には3つの大きなヒントがあります。
1.今の経験は無駄にならない
ジョブズの有名な考え方の一つが、
「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」
です。
ジョブズは大学を中退した後、興味を持ったカリグラフィーの授業を受けました。
当時は、それが将来何の役に立つのか分かりませんでした。
ところが後にMacintoshを開発するとき、その経験が美しいフォントや文字デザインにつながっていきます。
つまり、
今やっていることが将来どこにつながるかは、その瞬間には分からない
ということです。
これは転職でも同じです。
「今の仕事には何もない」と決めつけなくていい
転職したいと思っていると、今の会社で経験したことをすべて否定したくなることがあります。
「こんな仕事を3年間やっても意味がなかった」
「もっと早く転職すればよかった」
そう思うこともあるでしょう。
しかし、その経験が次の仕事で思わぬ強みになることがあります。
営業経験。
顧客対応。
クレーム対応。
資料作成。
後輩指導。
業務改善。
社内調整。
業界知識。
一見すると転職先と関係なさそうな経験でも、組み合わせることで自分だけの強みになることがあります。
だから、
「自分にはスキルがない」
と簡単に決めつける必要はありません。
自分の経験を一度棚卸ししてみましょう。
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「自分には転職で使えるスキルがない」と感じている人はこちらも参考にしてください。
転職したいけどスキルがない20代・30代へ|何から始める?
2.「好きな仕事」ではなく「納得できる仕事」を探す
ジョブズのスピーチでは、自分が取り組んでいることを愛することの重要性が語られています。
ただし、ここで注意したいことがあります。
「好きなことを仕事にしなければいけない」
と考えすぎる必要はありません。
仕事には、
給料
勤務地
休日
仕事内容
人間関係
将来性
働き方
など、さまざまな条件があります。
100点満点の会社を探し始めると、いつまでたっても転職先を決められません。
大切なのは、
自分にとって何を優先したいのかを知ることです。
自分に向いている仕事が分からない人は「嫌なこと」から考える
「やりたい仕事は何ですか?」
と聞かれても分からない人は多いでしょう。
そんなときは逆から考えてみます。
今の仕事で、
「これだけは嫌だ」
と思っていることを書き出してみてください。
例えば、
毎日残業するのが嫌。
人とほとんど話さない仕事が嫌。
ノルマに追われるのが嫌。
転勤が多いのが嫌。
給料が上がらないのが嫌。
単純作業ばかりなのが嫌。
こうした「嫌なこと」を整理すると、逆に自分が求めている働き方が見えてきます。
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何が自分に向いているのか分からない人は、こちらで適職の探し方を詳しく解説しています。
自分に向いている仕事がわからない人へ|適職の見つけ方
3.失敗しない選択より「後悔しない選択」を考える
転職に踏み出せない大きな理由の一つが、
失敗するのが怖い
という気持ちです。
転職先が今より悪かったらどうしよう。
年収が下がったらどうしよう。
仕事についていけなかったらどうしよう。
こう考えるのは自然なことです。
しかし、未来を完全に予測することはできません。
ジョブズも、自分の人生の時間には限りがあることをスピーチで語っています。
これは、
「嫌ならすぐ会社を辞めよう」
という意味ではありません。
むしろ、
限られた時間を何に使いたいのか、一度真剣に考えてみる
ということだと思います。
4.転職するか迷ったら「5年後」を考えてみる
ここで一つ、簡単な方法があります。
今の会社にそのまま5年間いた自分を想像してください。
給料はどうなっていますか。
どんな仕事をしていますか。
どんなスキルが身についていますか。
市場価値は上がっていますか。
その生活に満足していますか。
そしてもう一つ。
転職や勉強など、新しい行動を始めた5年後も想像してみます。
どちらが正解かは誰にも分かりません。
ただ、
「今の会社が嫌だから辞める」
だけではなく、
「5年後にどうなっていたいのか」
から逆算すると、転職の判断がしやすくなります。
5.自信がついてから転職しようとしない
転職に悩んでいる人と話していると、
「もう少し自信がついたら転職活動を始めます」
という人がいます。
しかし、自信がつくのを待っていたら、いつまでも動けないことがあります。
求人を見る。
自分の経験を書き出す。
転職サイトに登録する。
職務経歴書を作ってみる。
興味のある会社を調べる。
こうした小さな行動なら、今の会社を辞めなくてもできます。
転職活動を始めることと、会社を辞めることは別です。
まず情報を集めて、
「今の会社に残る」
という結論になっても構いません。
比較した結果、自分の会社の良さに気づくことだってあります。
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6.未経験の仕事に挑戦することも「点を増やす」ことになる
20代30代の転職では、
「経験がないから無理」
と最初から諦めてしまう人もいます。
もちろん、すべての職種に未経験から簡単に転職できるわけではありません。
しかし、
今までの経験と新しく身につけるスキルを組み合わせる
という考え方もできます。
例えば、
営業経験+IT
製造経験+品質管理
接客経験+マーケティング
事務経験+データ分析
というように、過去の経験を捨てる必要はありません。
ジョブズの「点と点をつなぐ」という考え方で見れば、
転職とは過去をリセットすることではなく、新しい点を一つ増やすこと
とも考えられます。
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7.20代と30代では転職で考えることが少し違う
20代の場合
20代は、まだキャリアの方向転換をしやすい時期です。
今の仕事が合わないと感じたら、
別の業界を見る
新しい職種を調べる
資格やスキルを身につける
副業を始める
など、選択肢を広げてみる価値があります。
この時期にさまざまな経験をすることが、後から「点と点」をつなぐ材料になることがあります。
30代の場合
30代では、これまでの経験をどう活かすかという視点も重要になります。
完全にゼロから考えるのではなく、
「これまでの経験+新しい分野」
を考えてみましょう。
自分では当たり前だと思っている経験が、別の会社では評価される可能性があります。
だからこそ、転職活動を始める前にキャリアの棚卸しをすることが大切です。
転職するか迷ったときに考えたい5つの質問
最後に、紙やスマートフォンのメモに次の5つを書いてみてください。
- 今の会社で一番不満なのは何か
- 逆に今の会社で失いたくないものは何か
- どんな仕事なら今より前向きに働けそうか
- 5年後にどんな働き方をしていたいか
- 転職しなかった場合、5年後に後悔しないか
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
この質問に答えていくこと自体が、キャリアを考える第一歩になります。
まとめ 転職は「過去を捨てること」ではない
スティーブ・ジョブズのスピーチから、転職に悩む20代30代が学べることを整理すると、重要なのは3つです。
今の経験が将来どこにつながるかは分からない
自分が納得できる仕事を探し続ける
限られた時間をどう使いたいのか考える
転職というと、
「今の会社を辞めるか、残るか」
という二択で考えてしまいがちです。
でも、すぐに決断する必要はありません。
求人を調べる。
自分の経験を棚卸しする。
興味のある業界を調べる。
必要なスキルを勉強する。
まずはそれだけでも十分です。
過去の経験を捨てるのではありません。
今まで作ってきた「点」に、新しい「点」を加えていく。
そして数年後に振り返ったとき、
「あの経験がここにつながっていたのか」
と思えるキャリアを作っていけばいいのです。
参考
スティーブジョブズ スタンフォード大学卒業式スピーチ 2005年6月12日 スタンフォード スタジアム