
コミュニケーションが苦手でも転職できる|口下手な20代30代が面接・職場で評価される7つのコツ
「転職したいけど、人と話すのが苦手……」
「面接でうまく話せる自信がない」
「新しい会社で人間関係を作れるだろうか」
こんな不安から、転職に踏み出せなくなっていませんか?
特に求人票を見ると、
「コミュニケーション能力のある方」
「周囲と円滑に連携できる方」
と書かれていることがあります。
これを見ると、
「自分には無理かもしれない」
と思ってしまう人もいるでしょう。
でも私は、仕事をする中で強く感じることがあります。
コミュニケーション能力=話が上手いことではありません。
むしろ仕事では、
相手の話を聞く。
分からないことを質問する。
認識が合っているか確認する。
必要な人へ情報を伝える。
こうした地味な行動の方が重要です。
この記事では、コミュニケーションが苦手だと感じている20代・30代に向けて、
転職面接と新しい職場で使える7つのコミュニケーションのコツ
を紹介します。
「話すのが苦手=コミュニケーション能力が低い」ではない
まず、ここを切り分けて考えてみてください。
「話すのが得意」
と、
「コミュニケーション能力が高い」
は同じではありません。
たとえば営業でも、
自分の話を30分できる人より、
「今、一番困っていることは何ですか?」
「いつ頃からその問題が起きていますか?」
「今回、一番優先したい条件はどれでしょうか?」
と質問できる人の方が、お客様の要望を正確につかめることがあります。
仕事のコミュニケーションで重要なのは、
たくさん話すことではなく、必要な情報を正しくやり取りすること
です。
だから、
「自分は口下手だから転職できない」
と決めつける必要はありません。
転職そのものに自信をなくしている場合は、まず転職したいけど自信がない人へ|20代30代が不安なときにやるべき5つのことも読んでみてください。
自信がついてから動くのではなく、少し動いてみることで見えてくるものがあります。
コミュニケーションが苦手な人が勘違いしやすい3つのこと
①面白い話をしなければならない
仕事は飲み会ではありません。
面白い話をする必要はありません。
必要なのは、
「何が起きているのか」
「何をしてほしいのか」
「自分はどう考えているのか」
を相手に伝えることです。
②沈黙してはいけない
面接で質問された瞬間に、
「すぐ答えなければ」
と思っていませんか?
少し考えてから答えても構いません。
焦って意味の分からない回答をするより、
「少し考えてもよろしいでしょうか」
と一度整理してから答えた方が、内容が伝わることもあります。
③社交的な人ほど仕事ができる
これも必ずしもそうとは限りません。
明るく話せることは一つの長所です。
でも仕事には、
- 人の話を聞ける
- 約束を守る
- 分からないことを確認できる
- 情報を整理できる
- 相手の立場を考えられる
といった力も必要です。
コミュニケーションには、いろいろな形があります。
1.相手の話を最後まで聞く
最初に身につけたいのは、
話す力ではなく、聞く力
です。
コミュニケーションが苦手な人ほど、
「次に何を話そう」
「変なことを言わないようにしよう」
と自分のことで頭がいっぱいになりがちです。
でも一度、
「自分が何を話すか」ではなく「相手は何を伝えようとしているのか」
に意識を向けてみてください。
これは面接でも同じです。
面接官が、
「これまで一番大変だった仕事は何ですか?」
と聞いたとします。
そこで準備した自己PRを全部話す必要はありません。
聞かれているのは、
「大変だった仕事」
です。
まず質問を最後まで聞く。
そして、
「何を聞かれているのか」
を考えてから答える。
これだけでも回答はかなり変わります。
2.分からないことは質問する
仕事をしていると、分からないことは必ず出てきます。
新しい会社ならなおさらです。
ここで、
「こんなことを聞いたら仕事ができないと思われるかも」
と考えて、分からないまま進める方が危険です。
私は仕事をしていて、
仕事ができる人ほど確認が早い
と感じることがあります。
「この認識で合っていますか?」
「納期はこちらでよろしいでしょうか?」
「優先順位はAとBのどちらでしょうか?」
こうした確認も立派なコミュニケーションです。
新しい会社へ入った直後なら、
「まだ分からない」
のは当たり前です。
分からないことを放置せず、適切なタイミングで質問できることの方が重要です。
3.質問するときは「自分の考え」も少し加える
ただし、
「分かりません。どうすればいいですか?」
だけを繰り返すと、相手も困ってしまいます。
そこで、
自分の考え+質問
にしてみます。
たとえば、
「私はAだと思うのですが、この認識で合っていますか?」
「過去の資料を見るとこの方法だと思うのですが、今回は同じ対応でよろしいでしょうか?」
という聞き方です。
これなら相手も、
「そこまでは理解できているんだな」
と分かります。
完璧な答えを持っている必要はありません。
自分なりに一度考えてから質問する。
この習慣だけでも、仕事のコミュニケーションはかなり変わります。
4.相手の言ったことを自分の言葉で確認する
私は営業の仕事をしていて、これは特に大切だと感じます。
お客様から、
「ここを少し変えてほしい」
と言われたとします。
「分かりました」
だけで終わらせると、
こちらが考えていた「少し」と、
お客様が考えていた「少し」が違うことがあります。
そこで、
「つまり○○を△△へ変更するという認識でよろしいでしょうか?」
と確認します。
仕事では、
分かったつもり
が一番怖いことがあります。
これは新しい職場でも使えます。
上司から仕事を頼まれたら、
「○日までに○○を作成して、△△さんへ提出するということでよろしいでしょうか?」
と確認する。
これだけで認識違いを減らせます。
コミュニケーション能力とは、
うまく話す能力だけではありません。
ズレを小さくする能力
でもあります。
5.相手の立場から「何を知りたいのか」を考える
コミュニケーションで大切なのは、
自分が何を言いたいか
だけではありません。
相手が、
何を知りたいのか
を考えることです。
これは転職面接でもかなり重要です。
たとえば面接官から、
「なぜ転職したいのですか?」
と聞かれたとします。
会社への不満を全部聞きたいわけではありません。
面接官は、
「入社しても同じ理由ですぐ辞めないだろうか」
「今回の転職で何を実現したいのだろう」
「なぜうちの会社なのだろう」
といったことを確認しています。
質問の背景を考えると、答え方も変わります。
転職理由をうまく整理できない人は、もう悩まない!面接で差がつく転職理由の答え方【採用担当者の本音】も参考にしてください。
6.苦手なことより「できているコミュニケーション」を探す
「コミュニケーションが苦手」
と思っている人に、一度やってほしいことがあります。
自分が普段やっている仕事を書き出してみてください。
たとえば、
- お客様から電話を受ける
- 上司へ報告する
- 他部署へ確認する
- 後輩へ仕事を教える
- 会議に参加する
- メールを書く
- クレーム内容を聞く
- 納期を調整する
これらは全部、コミュニケーションです。
「雑談が苦手」
だからといって、
「コミュニケーション能力がない」
とは限りません。
むしろ、
「相手の話を正確に聞ける」
「メールなら分かりやすく説明できる」
「一対一なら落ち着いて話せる」
という強みがあるかもしれません。
自分の経験をもう少し細かく整理したい人は、転職したいけど自分に何ができるかわからない人へ|強みの見つけ方も合わせて読んでみてください。
「普通にやっている仕事」を分解すると、自分では気づかなかった能力が見えてくることがあります。
7.「うまく話す」より「相手に伝わったか」を確認する
最後に、私が一番大切だと思うことです。
コミュニケーションの目的は、
自分が上手に話すことではありません。
相手と情報を共有することです。
だから、
「説明できた」
で終わらず、
「相手に伝わったか」
まで確認します。
たとえば仕事なら、
「ここまでで分かりにくいところはありますか?」
「認識に違いはありませんか?」
と確認できます。
面接でも同じです。
難しい言葉を使って格好よく話す必要はありません。
自分が、
何を経験してきたのか。
何を考えて転職するのか。
次の会社で何をしたいのか。
これを自分の言葉で伝えることの方が大切です。
面接では「話が上手い人」になる必要はない
転職活動でコミュニケーションが苦手な人にとって、一番怖いのは面接かもしれません。
「頭が真っ白になったらどうしよう」
「質問にうまく答えられなかったらどうしよう」
「ほかの応募者の方が話が上手そう」
そんな不安が出てきます。
でも、面接はスピーチ大会ではありません。
流暢に話すことだけを競う場所ではありません。
大切なのは、
質問を理解する
↓
少し考える
↓
自分の経験を思い出す
↓
結論から答える
↓
具体例を話す
という流れです。
たとえば、
「あなたの強みは?」
と聞かれたら、
「私の強みは調整力です」
↓
「営業として顧客と製造部門の間に入り……」
↓
「納期と仕様を整理してきました」
という形です。
これなら話が得意でなくても説明できます。
そのためには、面接直前に話し方だけ練習するより、自分の経験を整理しておくことが重要です。
自分の経験を言語化できない場合は、転職したいけど自分に何ができるかわからない人へ|強みの見つけ方から始めてみてください。
さらに職務経歴書まで進めるなら、サイト内の「書類選考に通る自信がない人へ|職務経歴書の作り方7ステップ【20代30代向け】」へ進むと、経験を文章に落とし込みやすくなります。
新しい職場では「最初から好かれよう」としなくていい
転職後も、
「新しい職場になじめるかな」
という不安があります。
ここでも、無理に人気者になる必要はありません。
最初は、
挨拶する。
名前を覚える。
分からないことを聞く。
教えてもらったらお礼を言う。
約束したことをやる。
これだけでも十分です。
新しい会社へ入れば、誰でも新人です。
最初から完璧に仕事をこなす必要はありません。
むしろ、
「分からないので教えてください」
と言える方が仕事を覚えやすいこともあります。
私自身、仕事では「質問する力」がかなり重要だと感じる
私は営業として、お客様と製造現場の間に入って仕事をすることがあります。
お客様から相談を受けても、最初からすべて分かるわけではありません。
むしろ、
「これはどういう意味だろう?」
「この条件で製造できるのだろうか?」
「お客様が本当に求めているのはどこだろう?」
と分からないことがたくさんあります。
そんなとき必要なのは、
知ったふりをすることではありません。
お客様へ確認する。
現場へ聞く。
資料を調べる。
もう一度確認する。
そして情報を整理して相手へ返す。
これもコミュニケーションです。
仕事を続けるほど、
「話す力」より「聞く・質問する・確認する・整理する力」の方が重要なのではないか
と感じることがあります。
デール・カーネギーから学ぶ|人に好かれようとするより相手に関心を持つ
コミュニケーションについて考えるとき、デール・カーネギーの『人を動かす』は今でも参考になります。
カーネギーの考え方の中心には、
自分を良く見せようとするより、相手へ関心を持つことの大切さがあります。
転職面接でも同じだと思います。
「自分をよく見せなければ」
と思いすぎると緊張します。
でも、
「この会社はどんな仕事をしているのだろう?」
「入社したら何を期待されるのだろう?」
「この面接官は何を確認したいのだろう?」
と相手へ意識を向けると、少し見え方が変わります。
コミュニケーションは、
自分をアピールするためだけのものではありません。
相手を理解するためのものでもあります。
コミュニケーションが苦手な人ほど「準備」で変わる
話すことが得意な人は、その場である程度対応できるかもしれません。
でも苦手なら、準備すればいいのです。
面接前なら、
- 転職理由
- 自己PR
- これまでの仕事内容
- 成功した経験
- 失敗した経験
- 志望理由
- 面接官への質問
を整理しておきます。
全部丸暗記する必要はありません。
「何を伝えたいのか」
だけ決めておきます。
自分一人では整理しにくい場合、第三者に相談する方法もあります。
転職エージェントは使うべき?20代30代が知っておきたいメリット・デメリットと使わない方がいい人では、書類や面接に自信がない場合の使い方についても解説しています。
コミュニケーションが苦手でも向いている仕事はある
そしてもう一つ覚えておいてほしいことがあります。
すべての仕事で同じコミュニケーション能力が求められるわけではありません。
営業とエンジニア。
接客と製造。
事務と施工管理。
それぞれ必要なコミュニケーションは違います。
さらに、
大人数の会議は苦手だけど一対一なら話せる。
電話は苦手だけど文章なら伝えられる。
雑談は苦手だけど仕事の説明ならできる。
という人もいます。
だから、
「コミュニケーションが苦手」
という一言だけで職業を決めないでください。
自分が、
何が苦手で、何ならできるのか
まで分解してみることが大切です。
今日からできる3つの練習
いきなりコミュニケーション上手になる必要はありません。
明日の仕事から、次の3つだけ試してみてください。
①相手の話を最後まで聞く
途中で答えを考えず、まず聞く。
②分からないことを一つ質問する
「この認識で合っていますか?」
だけでも構いません。
③最後に確認する
「○○ということでよろしいでしょうか?」
これだけです。
話術は必要ありません。
でも、この3つができるだけで仕事の認識違いは減っていきます。
小さな成功体験が増えると、
「自分はコミュニケーションが苦手だからダメ」
という感覚も少しずつ変わっていきます。
まとめ|コミュニケーション能力は「話術」ではない
コミュニケーションが苦手だからといって、転職を諦める必要はありません。
仕事で大切なのは、
話を聞く。
質問する。
確認する。
自分の考えを伝える。
相手の立場を考える。
認識を合わせる。
こうした一つひとつの行動です。
話が上手い必要はありません。
人気者になる必要もありません。
まず、
「相手の話をきちんと聞く」
ところから始めてみてください。
そして転職活動でも、
「コミュニケーションが苦手だから自分には無理」
と決めるのではなく、
「自分はどんなコミュニケーションならできるのだろう?」
と考えてみてください。
その答えを探すためにも、自分の経験を一度整理してみることをおすすめします。
→ 転職したいけど自分に何ができるかわからない人へ|強みの見つけ方
自分では弱みだと思っていたものが、見方を変えると強みになることがあります。
転職は、自分を別人に変えることではありません。
今の自分の強みを活かせる場所を探すこと。
そこから始めてみてください。
(参考)
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