
未経験からインフラエンジニアに転職できる?20代30代向け仕事内容・向いている人・転職方法
「今の仕事をこのまま続けていいのかな……」
「手に職をつけて、将来性のある仕事に転職したい」
「IT業界に興味はあるけど、プログラミングは難しそう……」
そんな20代・30代に知ってほしい仕事の一つが、インフラエンジニアです。
ITエンジニアというと、パソコンに向かってプログラムを書き続ける仕事をイメージする人も多いでしょう。
しかし、IT業界にはプログラマー以外にもさまざまな仕事があります。
その代表的な職種がインフラエンジニアです。
この記事では、
- インフラエンジニアとはどんな仕事なのか
- プログラマーやSEとは何が違うのか
- 未経験から転職できるのか
- どんな人に向いているのか
- 転職するために何を勉強すればいいのか
- 20代・30代からどんなキャリアを描けるのか
を、IT未経験の人にも分かりやすく解説します。
「今の仕事を続けるべきか」「IT業界に挑戦してみるべきか」と悩んでいる人は、ぜひ一つの選択肢として考えてみてください。
インフラエンジニアとは?簡単に言えば「ITを支える仕事」
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワーク、クラウドなど、ITシステムを動かすための土台を作り、守るエンジニアです。
たとえば私たちが普段使っている、
- Webサイト
- スマートフォンアプリ
- ネットショッピング
- 社内システム
- オンラインゲーム
なども、裏側にサーバーやネットワークがなければ動きません。
建物に例えるなら、アプリケーションが「建物」だとすると、ITインフラは電気・水道・道路のような存在です。
どれだけ便利なアプリを作っても、それを動かす環境がなければサービスとして提供できません。
その環境を作り、安定して動かし続けるのがインフラエンジニアです。
派手さはないかもしれませんが、**IT社会を裏側から支える「縁の下の力持ち」**ともいえる仕事です。
インフラエンジニアにはどんな仕事がある?
「インフラエンジニア」は一つの仕事だけを指しているわけではありません。
担当する分野によって、いくつかの職種に分かれます。
サーバーエンジニア
サーバーの設計・構築・運用などを担当します。
サーバーとは、Webサイトやアプリなどに必要なデータや機能を提供するコンピューターです。
サーバーエンジニアは、
- サーバーの設計
- OSの設定
- ソフトウェアの導入
- 動作確認
- 障害対応
などを行います。
ネットワークエンジニア
コンピューター同士をつなぐネットワークを作る仕事です。
ルーターやスイッチなどの機器を使い、
「どのように通信させるか」
を設計・構築します。
会社でパソコンからインターネットや社内システムを当たり前のように使えるのも、ネットワーク環境が整備されているからです。
クラウドエンジニア
現在のインフラ分野でぜひ知っておきたいのがクラウドです。
AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどのクラウドサービスを利用して、ITインフラを構築・運用します。
以前は企業が自社でサーバーを所有することが一般的でしたが、現在はクラウドを利用してシステムを構築する企業も多くあります。
そのため、インフラエンジニアとして長期的なキャリアを考えるなら、クラウド関連の知識も身につけていきたいところです。
インフラエンジニアの仕事内容を4段階で理解しよう
インフラエンジニアの仕事は、大きく分けると次の4段階です。
①要件を決める
②設計・構築する
③テストする
④運用・保守する
それぞれ見ていきましょう。
①どんなIT環境が必要なのかを決める
まず、
「どんなシステムを作りたいのか」
「どの程度の性能が必要なのか」
「何人くらいが利用するのか」
などを確認します。
顧客の要望を聞きながら必要な環境を考えるため、技術力だけでなくコミュニケーション能力も必要です。
経験を積んだエンジニアが担当することの多い「上流工程」です。
②設計・構築する
要件が決まったら、
- サーバー構成
- ネットワーク構成
- 使用する機器
- OS
- セキュリティ
- クラウド環境
などを設計します。
その設計書をもとに、実際の環境を作っていきます。
③テストする
作った環境が設計通りに動くか確認します。
正常に通信できるかだけではありません。
アクセスが増えた場合にも耐えられるのか、障害が起きた場合に正しく切り替わるのかなど、実際の運用を想定して確認します。
④運用・保守する
完成したシステムが正常に動き続けているかを監視します。
問題が発生すれば原因を調査し、復旧させます。
未経験からインフラエンジニアに転職した場合、まず運用・監視などから経験を積み、その後、構築や設計へ仕事の幅を広げていくケースもあります。
プログラマーとインフラエンジニアは何が違う?
IT業界への転職を考えている人が迷いやすいのが、
「プログラマーとインフラエンジニア、どちらを目指せばいいの?」
という問題です。
簡単に分けると、
プログラマー → アプリやシステムを作る
インフラエンジニア → それらが動く環境を作る
という違いがあります。
プログラミングそのものに興味があり、
「自分でWebサービスやアプリを作りたい」
という人ならプログラマーが向いているでしょう。
一方、
「機械やネットワークの仕組みに興味がある」
「裏側からシステムを支える仕事が好き」
「コツコツ問題を解決することが苦にならない」
という人なら、インフラエンジニアも有力な選択肢です。
プログラマーについても知ってから決めたい人は、こちらの記事で未経験から転職する方法を詳しく解説しています。
→ 未経験からプログラマーになる方法|20代でも転職できる超実践ガイド
未経験からインフラエンジニアに転職できる?
ここが一番気になるところでしょう。
20代・30代でIT未経験だからといって、最初から諦める必要はありません。
ただし、
「パソコンが好きだから何とかなるだろう」
と何も準備せずに応募するのはおすすめしません。
未経験だからこそ、
「インフラについて勉強している」
という姿勢を企業に見せることが重要です。
最初から高度な技術を身につける必要はありません。
まずは、
- パソコンの基本
- OS
- サーバー
- ネットワーク
- Linux
- クラウド
などの基礎を少しずつ勉強していきましょう。
20代未経験ならポテンシャルも武器になる
20代の場合は、実務経験だけでなく今後の成長可能性を含めて採用を検討してもらえる求人もあります。
だからこそ重要なのが、
「なぜインフラエンジニアになりたいのか」
を説明できることです。
単に、
「IT業界は将来性がありそうだから」
だけでは弱いでしょう。
たとえば、
「現在の仕事で業務システムを使う中で、システムを支えるITインフラに興味を持った」
「将来を考えて専門的な技術を身につけたいと思った」
「独学でネットワークについて勉強し、さらに興味を持った」
など、自分の経験と転職理由をつなげられると説得力が増します。
30代未経験からでもインフラエンジニアを目指せる?
30代の場合は20代よりも、これまでの経験をどう活かせるかが重要になります。
しかし、
「30代だからもう遅い」
と決めつける必要もありません。
たとえば、
- 営業経験
- 接客経験
- 製造業での改善経験
- マネジメント経験
- 顧客との折衝経験
- トラブル対応経験
など、IT以外の仕事で培った能力が役立つ場面もあります。
インフラエンジニアは、一人でパソコンに向かっているだけの仕事ではありません。
顧客や他のエンジニアと話したり、問題が起きたときに状況を整理したりする能力も求められます。
だからこそ30代の転職では、
「未経験だから何もできない」ではなく、「これまでの経験+新しく身につけるITスキル」で考える
ことが大切です。
インフラエンジニアに向いている人の特徴
では、どんな人がインフラエンジニアに向いているのでしょうか。
①コツコツ勉強することが苦にならない
IT技術は変化します。
就職したら勉強終了ではありません。
新しい技術について少しずつ学び続けられる人はエンジニアに向いています。
②トラブルの原因を考えるのが好き
システム障害が起きたとき、
「なぜ動かないんだろう?」
と原因を一つずつ確認する必要があります。
問題を整理して原因を探すことが苦にならない人には向いているでしょう。
③人と話すことが嫌いではない
意外かもしれませんが、コミュニケーション能力も重要です。
顧客へのヒアリングやチーム内での情報共有など、人と話す場面はたくさんあります。
④裏方の仕事にもやりがいを感じられる
インフラは正常に動いていて当たり前と思われがちな世界です。
目立つ仕事ではなくても、
「みんなが問題なく仕事できる環境を作る」
ことにやりがいを感じられる人には向いています。
インフラエンジニアの大変なところも知っておこう
良いところだけを見て転職すると、
「思っていた仕事と違った……」
となる可能性があります。
注意したいのが勤務形態です。
システムによっては24時間365日稼働しているため、運用・監視業務では夜勤やシフト勤務が発生する求人もあります。
また、障害が発生した場合には迅速な対応が求められることもあります。
ただし、すべてのインフラエンジニアが夜勤をするわけではありません。
求人を見るときには、
- 夜勤の有無
- シフト勤務の有無
- 仕事内容
- 運用・監視中心なのか
- 設計・構築に進める環境があるのか
- 教育制度
- 資格取得支援
などを確認しましょう。
「未経験歓迎」という言葉だけで会社を決めないことが重要です。
インフラエンジニアに転職するなら何を勉強すればいい?
未経験なら、まずネットワークとサーバーの基礎から始めると理解しやすいでしょう。
いきなり難しい内容に挑戦する必要はありません。
最初は、
「IPアドレスって何?」
「サーバーって何をしているの?」
「Linuxって何?」
というレベルからで大丈夫です。
その後、
ネットワーク → Linux → サーバー → クラウド
というように知識を広げていきます。
資格取得を目標に勉強する方法もあります。
代表的なものでは、
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- CCNA
- LinuC・LPIC
- AWS関連資格
などがあります。
資格を取ること自体がゴールではありません。
資格勉強を利用して、ITの基礎知識を体系的に身につけるイメージで取り組みましょう。
転職する前に求人を見てみることも大切
「インフラエンジニアに興味はある。でも本当に転職するかは決められない」
それなら、今すぐ会社を辞める必要はありません。
まずは転職サイトで、
「インフラエンジニア 未経験」
などと検索してみましょう。
実際の求人を見ることで、
- どんな会社が募集しているのか
- 未経験求人はあるのか
- 給料はいくらなのか
- どんなスキルが求められるのか
- 夜勤はあるのか
- どんな研修制度があるのか
が分かります。
すると、
「やっぱり挑戦してみたい」
と思うかもしれませんし、
「自分には今の仕事の方が合っている」
と思うかもしれません。
どちらでもいいのです。
転職するか迷っている段階なら、こちらの記事も参考にしてください。
→ 転職するか迷っている人におすすめの転職サービス|まだ決めてなくても登録していい?
未経験転職は「会社選び」がかなり重要
未経験からインフラエンジニアを目指すなら、最初に入る会社は重要です。
なぜなら、同じ「インフラエンジニア」という求人でも仕事内容が大きく違うからです。
A社では研修後に運用を経験し、将来的に構築・設計へ進める。
一方でB社では、何年働いても監視業務が中心。
この2社では、数年後の市場価値に差が出る可能性があります。
だからこそ、
「入社できる会社」ではなく「成長できる会社」を探す
という視点を持ってください。
未経験だと、
「採用してもらえるだけありがたい」
と思ってしまいがちです。
しかし、転職はゴールではありません。
その会社に入ったあと、どんな経験を積めるのかまで確認しましょう。
未経験なら転職エージェントに相談する方法もある
IT業界に詳しくない人が、一人で求人票だけを見て会社の良し悪しを判断するのは簡単ではありません。
そこで選択肢になるのが転職エージェントです。
転職エージェントを利用すれば、
「未経験からインフラエンジニアを目指したい」
「30代だけど転職できる求人はある?」
「将来的にクラウドエンジニアを目指したい」
など、自分の希望を伝えて求人を探すことができます。
もちろん、相談したからといって必ず転職する必要はありません。
初めて転職活動をする人は、こちらの記事も参考にしてください。
インフラエンジニアのその先にはどんなキャリアがある?
インフラエンジニアは、転職したらそこで終わりではありません。
経験を積むことでさまざまなキャリアを目指せます。
たとえば、
運用・監視
↓
構築
↓
設計
↓
要件定義
と上流工程へ進む方法があります。
ほかにも、
- クラウドエンジニア
- セキュリティエンジニア
- プロジェクトリーダー
- プロジェクトマネージャー
- ITアーキテクト
- ITコンサルタント
などへキャリアを広げることも考えられます。
つまり、
「インフラエンジニアになること」ではなく、その先にどんなキャリアを作るか
まで考えることが大切です。
20代30代で仕事に悩んでいるなら「今の会社だけ」で人生を考えなくていい
仕事がつらいとき、私たちはどうしても、
「今の会社で頑張る」
または、
「会社を辞める」
の二択で考えてしまいます。
でも、実際にはもっとたくさんの選択肢があります。
今の会社で働きながらITを勉強してもいい。
転職サイトで求人を見るだけでもいい。
転職エージェントに相談してみてもいい。
インフラエンジニアを調べた結果、
「やっぱり違う仕事がいい」
となっても構いません。
大切なのは、自分には今の会社以外にも選択肢があると知ることです。
まとめ|インフラエンジニアは「手に職をつけたい20代30代」の選択肢の一つ
インフラエンジニアは、サーバー・ネットワーク・クラウドなど、ITサービスを動かす土台を支える仕事です。
未経験から目指す場合は簡単なことばかりではありません。
新しい知識を勉強する必要がありますし、最初は運用や監視などから経験を積むこともあるでしょう。
それでも、
「今の仕事を10年続けている自分が想像できない」
「専門的なスキルを身につけたい」
「IT業界に興味がある」
「将来の選択肢を増やしたい」
と思っているなら、一度調べてみる価値はあります。
いきなり会社を辞める必要はありません。
①インフラエンジニアについて調べる
②基礎を勉強してみる
③実際の求人を見る
④転職エージェントなどから情報を集める
⑤自分に合いそうなら応募する
このくらいの順番で十分です。
転職は人生を変える大きな決断です。
だからこそ「なんとなく今の会社が嫌だから」で決めるのではなく、今後どんな仕事をして、どんなスキルを身につけたいのかを考えてみてください。
インフラエンジニアは、その選択肢の一つです。
今の会社だけが、あなたのキャリアのすべてではありません。
まずは「こんな仕事もあるんだ」と知るところから、次のキャリアを考えてみましょう。
(参考)
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