
転職先の会社選びで迷う20代30代へ|自分に合う会社を見極める7つの基準
「転職したいけど、どんな会社を選べばいいのか分からない」
「給与が高い会社と、働きやすそうな会社。どちらがいい?」
「求人を見れば見るほど決められなくなってきた……」
転職活動を始めると、こんな悩みが出てきます。
私も転職について考える中で感じるのですが、
会社選びには絶対的な正解がありません。
年収500万円の会社が、全員にとって年収400万円の会社より良いとは限りません。
大企業だから幸せとも限らない。
残業が少なければ仕事が楽しいとも限りません。
大切なのは、
「世間的に良い会社」ではなく「自分に合う会社」を探すこと。
この記事では、20代・30代が転職先を選ぶときに確認したい7つの基準を紹介します。
求人票を見る前に「そもそも自分にどんな仕事が向いているのか分からない」という人は、先に自分に向いている仕事がわからない人へ|適職の見つけ方を読んで、自分の方向性を整理してみてください。
転職先を「条件だけ」で決めると迷いやすい
転職先を探すとき、最初に見るのは、
- 給料
- 休日
- 勤務地
- 残業時間
- 福利厚生
ではないでしょうか。
もちろん全部大切です。
私も会社を選ぶなら確認します。
でも、条件だけで比較すると、
A社 年収450万円・年間休日125日
B社 年収480万円・年間休日120日
C社 年収430万円・年間休日128日
となったとき、
「結局どこがいいんだ?」
となります。
そこで必要になるのが、
自分なりの会社選びの基準
です。
会社選びの基準①|仕事内容
最初に確認したいのは、やはり仕事内容です。
ここで注意したいのが、
職種名だけで判断しないこと。
同じ「営業」でも会社によって仕事内容はかなり違います。
新規開拓中心なのか。
既存顧客中心なのか。
個人営業なのか。
法人営業なのか。
電話中心なのか。
訪問中心なのか。
技術的な提案まで行うのか。
見積や納期調整まで担当するのか。
同じ営業でも、必要な能力も働き方も違います。
だから求人を見るときは、
「営業だから自分に向いている」
ではなく、
「この会社の営業は具体的に何をするのか?」
まで確認してください。
求人票そのものの読み方が分からない場合は、求人票の見方がわからない20代30代へ|転職で失敗しないチェックポイント7選も参考にしてください。
会社選びの基準②|自分の強みを使えるか
次に考えたいのが、
自分の強みを使える仕事なのか
ということです。
たとえば、
人と話すのが得意。
数字を扱うのが得意。
資料を整理するのが得意。
問題を見つけるのが得意。
人に教えるのが得意。
コツコツ作業するのが得意。
人にはそれぞれ得意なことがあります。
ところが会社選びをするとき、
「自分が何をできるか」
より、
「この会社に入れるか」
ばかり考えてしまうことがあります。
これでは順番が逆です。
まず、
自分は何をしてきたのか。
次に、
それをどこで活かせるのか。
この順番で考えた方が会社を選びやすくなります。
自分の強みがまだ分からない人は、転職したいけど自分に何ができるかわからない人へ|強みの見つけ方から始めてみてください。
さらに具体的に経験を整理する方法は、転職の「棚卸し」って何をする?20代30代が自分の経験・強みを見つける7ステップで詳しく解説しています。
会社選びの基準③|給与は「金額」だけを見ない
転職では給与も大切です。
生活がありますから、きれいごとだけでは決められません。
ただし、
求人票に書いてある年収だけで比較するのは危険です。
たとえば、
基本給はいくらなのか。
固定残業代が含まれているのか。
賞与は何か月分なのか。
昇給制度はあるのか。
各種手当はいくらなのか。
残業時間はどの程度なのか。
まで確認します。
同じ月給30万円でも、
A社
基本給30万円
B社
基本給24万円+固定残業代6万円
では中身が違います。
転職で年収を上げたい場合でも、
「提示された数字」ではなく「給与の構造」を見る
ことが大切です。
特に固定残業代については、オハナ転職の求人票の固定残業代とは?20代30代が確認したい5つのポイントも確認してみてください。
会社選びの基準④|「何時間働くか」より生活全体を見る
年間休日120日。
残業月20時間。
完全週休2日制。
求人票ではこうした数字を確認できます。
でも私は、
数字だけではなく、一日の生活を想像すること
も大切だと思います。
たとえば、
8時に家を出る。
9時に出社。
18時に退社。
19時に帰宅。
という会社と、
6時30分に家を出る。
8時に出社。
17時に退社。
19時に帰宅。
という会社。
勤務時間は違っても、家に帰る時間は同じかもしれません。
通勤時間も立派な「時間」です。
ほかにも、
在宅勤務できるのか。
転勤はあるのか。
休日出勤はあるのか。
有給休暇を取りやすいのか。
子育てとの両立はできるのか。
まで考えます。
会社選びでは、
仕事だけを見るのではなく、その会社に入った自分の一日を想像する。
これはかなり大切です。
会社選びの基準⑤|会社の「当たり前」が自分に合うか
ここは求人票では分かりにくい部分です。
会社にはそれぞれ、
「当たり前」
があります。
たとえば、
上司の指示を正確に実行することを重視する会社。
自分で考えて行動することを求める会社。
個人の成果を重視する会社。
チームワークを重視する会社。
スピードを重視する会社。
品質を重視する会社。
どれが正しいという話ではありません。
問題は、
自分との相性です。
自分で考えて仕事をしたい人が、
「言われたことだけやればいい」
という会社に入ればストレスを感じるでしょう。
逆に、
「仕事は明確に指示してほしい」
という人が自由度の高い会社に入れば、
「何をすればいいか分からない」
となるかもしれません。
会社選びでは、
「良い会社か?」
だけではなく、
「この会社の仕事の進め方は自分に合うか?」
と考えてみてください。
会社選びの基準⑥|募集背景を見る
私が求人を見るときに、かなり重要だと思うのが、
「なぜこの会社は人を募集しているのか」
です。
同じ求人でも、
事業拡大による増員。
新規部署立ち上げ。
欠員補充。
定年退職による補充。
では意味が違います。
たとえば「事業拡大による増員」なら、
今後仕事が増える可能性があります。
一方で、
「急募」
「大量募集」
などの場合は、
なぜ急いでいるのか確認した方がいいケースもあります。
だから求人票では、
仕事内容や給与だけでなく、
募集背景
も確認してください。
詳しくは求人票の募集背景はどこを見る?増員・欠員補充からわかる5つのことで解説しています。
会社選びの基準⑦|3年後の自分を想像する
最後はこれです。
その会社へ入ったとして、
3年後、自分はどうなっているだろう?
と考えてみます。
給与はいくらくらいになりそうか。
どんな仕事ができるようになっているか。
どんなスキルが身についているか。
役職はどうなっているか。
市場価値は上がっているか。
もし3年後にまた転職するとしたら、
「この会社での3年間」をどう説明できるか。
ここまで考えると、
目先の給与だけでは会社を選ばなくなります。
20代・30代の転職では、
次の会社で何を得られるか
という視点も大切です。
「やりたい仕事」と「向いている仕事」は違ってもいい
会社選びをしていると、
「本当にやりたい仕事を見つけなければ」
と思ってしまうことがあります。
でも私は、必ずしも最初から「天職」を探す必要はないと思っています。
やってみたら得意だった。
人から評価された。
仕事を覚えたら面白くなった。
そんなこともあります。
逆に、
憧れて入った仕事でも、
実際にやってみると合わないこともあります。
だから、
「好きか嫌いか」だけでなく「自分の力を発揮できるか」
という視点も持ってみてください。
今の仕事自体が合っているか迷っている人は、仕事が向いてないサイン10選|20代30代が転職を考えるべきタイミングも判断材料になります。
私自身、会社選びで大切だと感じること
私はこれまで、学習塾に関わる仕事や営業、製造業に関わる仕事など、異なる環境で働いてきました。
そこで感じるのは、
仕事の満足度は仕事内容だけでは決まらない
ということです。
誰と仕事をするのか。
どこまで自分で考えられるのか。
何を求められるのか。
仕事を通して成長できるのか。
自分の生活と両立できるのか。
こうした要素が組み合わさって、
「この会社で働き続けたい」
という感覚になるのだと思います。
だから転職では、
「有名な会社だから」
「年収が高いから」
だけで決めない方がいい。
自分にとって何が大切なのかを、一度整理する必要があります。
ドラッカーから学ぶ|自分の強みを活かせる場所を探す
経営学者ピーター・ドラッカーは、仕事やキャリアを考えるうえで「強み」に注目することの重要性を説いています。
これは会社選びにも使える考え方です。
苦手なことばかり求められる環境で頑張り続けるより、
自分の強みを活かせる環境を探す。
たとえば、
人と話すのが得意なら、その力を使える仕事。
情報整理が得意なら、それを必要とする仕事。
改善するのが好きなら、改善を評価してくれる会社。
会社選びとは、
「自分を会社に合わせること」
だけではありません。
自分の力を発揮できる場所を探すこと
でもあります。
条件に点数をつけると会社を比較しやすい
会社選びで迷ったら、自分の条件を書き出してみてください。
たとえば、
給与
仕事内容
休日
通勤時間
残業
成長できる環境
会社の雰囲気
将来性
などです。
そして、それぞれに、
◎=かなり満足
○=満足
△=少し気になる
×=譲れない条件を満たさない
と付けます。
重要なのは、
全部◎の会社を探すことではありません。
そんな会社はなかなか見つかりません。
むしろ、
「自分は何なら妥協できて、何だけは譲れないのか」
を見つけることです。
転職先を選ぶ前に「絶対に譲れない3つ」を決める
おすすめなのは、
条件をたくさん作るのではなく、
絶対に譲れない条件を3つ決めること
です。
たとえば、
1.年収400万円以上
2.通勤1時間以内
3.年間休日120日以上
という人もいるでしょう。
別の人なら、
1.やりたい仕事内容
2.成長できる環境
3.転勤なし
かもしれません。
正解はありません。
人によって違っていいのです。
むしろ、
人によって違うからこそ「自分に合う会社」があります。
面接は「選ばれる場所」だけではない
転職面接になると、
「採用されなければ」
という気持ちが強くなります。
もちろん企業から評価される場ではあります。
でも同時に、
自分が会社を見る場
でもあります。
面接では、
「入社後はどのような仕事から担当しますか?」
「中途入社した方はどのように仕事を覚えていますか?」
「このポジションで期待されている役割を教えてください」
「今回募集されている背景を教えていただけますか?」
などを聞いてみます。
質問への回答から、
求人票だけでは分からなかった会社の姿が見えてくることがあります。
面接そのものが怖い人は、サイト内の「面接に自信がない人へ|転職面接が怖いときの対策7選【20代30代向け】」も合わせて読んでみてください。
内定が出ても、その場で決めなくていい
そして転職活動が進み、
「内定です」
と言われると嬉しくなります。
特に転職活動が長引いていたら、
「もうここに決めよう」
と思うかもしれません。
でも、最後にもう一度確認してください。
給与。
勤務地。
仕事内容。
休日。
入社日。
試用期間。
その他の労働条件。
転職は、
内定をもらうことがゴールではありません。
その会社へ入って働くことがスタートです。
だから最後まで、
「自分が選ぶ」
という視点を忘れないでください。
まとめ|「良い会社」より「自分に合う会社」を探そう
転職先を選ぶときに確認したいのは、
①仕事内容
②自分の強みを活かせるか
③給与の中身
④生活とのバランス
⑤会社の仕事の進め方
⑥募集背景
⑦3年後の自分
です。
全部を満たす会社を探す必要はありません。
大切なのは、
自分が何を大切にしたいのかを知ること。
自分の強みが分からなければ、まず経験を棚卸しする。
↓
自分に向いている仕事を考える。
↓
求人票を見る。
↓
会社を比較する。
↓
面接で確認する。
↓
納得できた会社を選ぶ。
この順番なら、
「なんとなく良さそうだから応募する」
という転職から少しずつ抜け出せます。
転職先を探すことは、
会社から自分を選んでもらうことだけではありません。
自分がこれからの人生を過ごす場所を選ぶことでもあります。
焦らず、自分なりの基準を作ってみてください。