
転職先選びで失敗する人の共通点|20代30代が「こんなはずじゃなかった」を防ぐ7つの判断基準
はじめに
「今の会社を辞めたい」
そう思って転職活動を始め、ようやく内定をもらった。
年収も悪くない。
会社の知名度もある。
面接官の印象もよかった。
「ここなら大丈夫そうだ」
そう思って転職したのに、数か月後。
「前の会社のほうがよかったかもしれない……」
そんな後悔をする人がいます。
転職で怖いのは、転職活動に失敗することだけではありません。
本当に怖いのは、転職には成功したのに「会社選び」に失敗することです。
では、転職先選びで失敗する人と、後悔しない人にはどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、20代・30代が転職先を選ぶときに注意したい「7つの共通点」を紹介します。
転職先選びで失敗する人には共通点がある
転職に失敗すると、
「運が悪かった」
「会社を見る目がなかった」
と思ってしまうかもしれません。
もちろん、入社しなければ分からないこともあります。
しかし、転職先選びで後悔する人を見ていくと、いくつか似たパターンがあります。
それが、
- 今の会社を辞めることが目的になっている
- 年収だけで会社を選んでいる
- 求人票を信用しすぎる
- 会社の知名度で判断する
- 面接で自分をよく見せることしか考えていない
- 転職の軸が決まっていない
- 「入社後の自分」を想像していない
というものです。
一つずつ見ていきましょう。
共通点①「今の会社を辞めること」が目的になっている
転職先選びで最も危険なのがこれです。
「上司が嫌だ」
「仕事がつらい」
「給料が安い」
「もう会社に行きたくない」
こうした状態になると、とにかく今の環境から抜け出したくなります。
すると転職活動の目的が、
「良い会社に転職する」
ではなく、
「今の会社を辞める」
に変わってしまいます。
これは似ているようで、まったく違います。
辞めることが目的になると、
「今よりマシならいい」
という基準で会社を選び始めます。
しかし、
「今よりマシ」
と
「自分に合っている」
は別物です。
転職は現在地から逃げるだけではなく、次にどこへ向かうのかを決める行動です。
だからこそ、
「この会社から何を逃れたいのか」
だけではなく、
「次の会社で何を実現したいのか」
まで考える必要があります。
あわせて読みたい
転職先そのものをどう探せばいいか分からない人は、こちらの記事から整理してみてください。
「転職先の見つけ方が分からない人へ|20代・30代が自分に合う会社を見つける方法」
共通点② 年収だけで転職先を決めてしまう
年収は重要です。
生活がありますし、家族がいればなおさら無視できません。
しかし、
「年収が高い=良い転職先」
とは限りません。
たとえば、
現在年収400万円
↓
転職後450万円
になったとしましょう。
一見すると成功です。
しかし、
- 残業が大幅に増えた
- 休日出勤がある
- ノルマが厳しい
- 人間関係が悪い
- 転勤が多い
- 身につくスキルが少ない
という会社だったらどうでしょう。
50万円の年収アップだけでは、割に合わないかもしれません。
反対に、一時的に年収が少し下がっても、
- 専門スキルが身につく
- 成長業界に入れる
- 働き方が改善する
- 将来的な年収上昇が期待できる
のであれば、長期的には良い転職になる可能性があります。
見るべきなのは、
「入社時の年収」だけではなく「3年後、5年後の自分」です。
共通点③ 求人票に書いてあることだけで判断する
求人票には魅力的な言葉が並びます。
「アットホームな職場」
「若手が活躍」
「頑張りを正当に評価」
「成長できる環境」
「風通しの良い会社」
しかし、ここで考えてほしいことがあります。
具体的にはどういう意味でしょうか?
たとえば「若手が活躍」という言葉。
若手にも大きな仕事を任せているのかもしれません。
一方で、人手不足によって若手に仕事が集中している可能性もあります。
「成果を評価する会社」も同じです。
明確な評価制度があるのか。
それとも上司の主観で決まるのか。
言葉だけでは分かりません。
転職先を選ぶときは、
抽象的な言葉を具体的な事実に変える
ことが大切です。
面接で、
「若手が活躍されているとのことですが、具体的にはどのような仕事を任されていますか?」
「評価制度について、具体的な評価項目を教えていただけますか?」
と質問すれば、会社の実態が少しずつ見えてきます。
共通点④ 有名企業・大企業だから安心だと思ってしまう
有名企業から内定をもらった。
友人に話したら、
「すごいじゃん!」
と言われた。
それだけで転職したくなる気持ちは分かります。
しかし、
世間から見た良い会社と、あなたにとって良い会社は違います。
大企業には、
- 福利厚生
- 安定性
- 社会的信用
- 教育制度
などのメリットがあります。
一方で、
- 意思決定が遅い
- 異動が多い
- 裁量が小さい
- 年功序列が強い
といった会社もあります。
逆に中小企業やベンチャー企業では、
- 若いうちから仕事を任される
- 経営者との距離が近い
- 幅広い経験ができる
こともあります。
重要なのは会社の大きさではありません。
自分がどんな環境なら力を発揮できるか
です。
共通点⑤ 面接を「自分が選ばれる場所」だと思っている
転職活動をすると、
「面接に受からなければ」
という気持ちが強くなります。
その結果、
企業から気に入られることばかり考えてしまいます。
しかし、面接は本来、
会社があなたを見る場所であると同時に、あなたが会社を見る場所でもあります。
ここを忘れてはいけません。
たとえば面接では、
「入社後、最初の半年で期待される成果は何ですか?」
「この部署で活躍している人にはどんな共通点がありますか?」
「逆に、この仕事に合わない人にはどんな特徴がありますか?」
と聞いてみる。
すると求人票だけでは見えなかった情報が出てきます。
「内定を取るための面接」
から、
「お互いの相性を確認する面接」
へ考え方を変えてみてください。
共通点⑥「転職の軸」が決まっていない
A社
年収500万円
残業多め
仕事内容◎
B社
年収450万円
残業少なめ
仕事内容○
C社
年収430万円
リモート可
将来性◎
こうした会社から内定をもらったとします。
どこを選びますか?
正解はありません。
なぜなら、
何を大切にするかによって正解が変わるからです。
そこで必要になるのが「転職の軸」です。
たとえば、
1位 仕事内容
2位 成長できる環境
3位 年収
4位 勤務地
5位 休日
というように、自分なりの優先順位を作ります。
ポイントは、
全部を手に入れようとしないこと。
すべてが理想通りの会社は、ほとんどありません。
だからこそ、
「絶対に譲れない条件」
「できれば欲しい条件」
「妥協できる条件」
の3段階くらいに分けてみましょう。
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「自分は何を基準に会社を選べばいいのだろう?」と迷ったら、転職の軸を先に作っておきましょう。
「転職で失敗したくない人必見!理想のキャリアを叶える『4つの軸』とは」
共通点⑦「入社すること」しか考えていない
転職活動中は、
応募
↓
書類選考
↓
面接
↓
内定
という流れに意識が集中します。
すると、内定がゴールに見えてしまいます。
しかし、本当のスタートはその後です。
想像してみてください。
その会社に転職して半年後。
朝、何時に起きていますか?
どこへ通勤していますか?
誰と働いていますか?
どんな仕事をしていますか?
残業はどれくらいですか?
帰宅したとき、どんな気持ちになっていますか?
そして3年後。
どんなスキルが身についていますか?
年収はいくらになっていますか?
市場価値は上がっていますか?
次のキャリアにつながっていますか?
ここまで想像すると、
「年収が50万円上がるから」
だけでは決められなくなります。
会社を選ぶということは、未来の生活を選ぶことでもあるからです。
転職先選びで迷ったら「100点の会社」を探さない
ここまで読むと、
「そこまで考えたら、どの会社も選べなくなりそう……」
と思うかもしれません。
そこで大切なのが、
100点の会社を探さないことです。
どんな会社にも欠点はあります。
大企業にもあります。
ベンチャーにもあります。
今働いている会社にも、次に行く会社にもあります。
だから、
「欠点がない会社」
を探すのではなく、
「自分が許容できる欠点の会社」を探す。
この考え方はかなり重要です。
たとえば、
「多少忙しくても成長したい」
という人と、
「子どもとの時間を最優先したい」
という人では、良い会社の定義は違います。
転職の正解は他人が決めるものではありません。
内定が出ても、その場で決めなくていい
転職活動を続けてようやく内定が出ると、
「せっかく受かったんだから入社しよう」
と思ってしまいます。
しかし、
内定をもらったことと、その会社に入るべきかどうかは別問題です。
内定が出たら、一度冷静になりましょう。
確認したいのは、
- なぜこの会社に入りたいのか
- 今の会社を辞めたいだけではないか
- 仕事内容に納得しているか
- 年収以外にも魅力があるか
- 働き方は許容できるか
- 3年後につながる経験ができるか
- 自分の転職の軸に合っているか
という点です。
一つずつ確認していけば、
「なんとなく良さそう」
という転職をかなり減らせます。
内定が出て迷っている人へ
内定はゴールではありません。「この会社に本当に入るべきか」を最後に確認しましょう。
「内定を承諾するか迷っているあなたへ|“転職の軸”がないまま決断すると後悔する理由」
転職先選びで一番大切なのは「自分を知ること」
結局のところ、転職先選びで一番重要なのは、
企業研究だけではありません。
自分を理解することです。
何が嫌なのか。
何なら頑張れるのか。
どんな働き方をしたいのか。
何を大切にしたいのか。
5年後どうなっていたいのか。
これが分からなければ、会社を比較する基準がありません。
逆に自分の軸が決まれば、
「年収は高いけれど自分には合わない」
「有名企業ではないけれど、ここなら成長できそう」
という判断ができるようになります。
転職で失敗しない人は「会社」ではなく「未来」を選んでいる
転職先選びで失敗する人は、
「どの会社が良さそうか」
だけを見てしまいます。
一方で後悔しにくい人は、
「その会社に入った自分はどうなるのか」
まで考えます。
会社は目的ではありません。
これからの人生を作るための「環境」の一つです。
だから、
給料が高いから。
有名企業だから。
内定をもらったから。
今の会社より良さそうだから。
それだけで決めなくていいのです。
転職先を選ぶときに考えてほしいのは、
「この会社に入ることで、自分の人生は今より良い方向へ進むだろうか?」
ということ。
その問いに自信を持って「YES」と言える会社を探してください。
転職は、会社を変えることではありません。
これからの自分が生きる環境を選び直すことです。
焦らなくて大丈夫です。
会社から選ばれることだけを考えるのではなく、
あなた自身も会社を選んでいいのです。