仕事ができる人の共通能力「言語化能力」を劇的に高める方法！

「言いたいことがうまく言葉にできない」「話に説得力がない」と感じていませんか？上司からの突然の質問に頭が真っ白になったり、提案がなかなか通らなかったり…。実は、仕事ができる人、いわゆる「スーパービジネスマン」に共通している能力こそ、**「言語化能力」**なのです。

「コミュ力を上げよう」「伝え方を学ぼう」と頑張った人もいるかもしれませんが、それだけでは不十分です。なぜなら、伝え方を磨く前に、「何を言うか」という「言語化力」を鍛えることが、圧倒的に重要だからです。

AIが台頭するこれからの時代、言葉の力はますます重要になります。今こそ言語化能力を身につけ、あなたもスーパービジネスマンへの道を歩み始めましょう！

今回は、荒木俊哉さんの著書**『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』**を参考に、言語化能力を高める具体的な方法をご紹介します。

1. 言語化できるようになるための2つのステップ

言語化能力を習得するには、次の2つのステップが不可欠です。

頭の中のモヤモヤを自分でも理解する
誰かに伝えられる状態にする

特に重要なのがステップ1です。これができるかどうかが、言語化能力を習得できるかの50%を決めると言っても過言ではありません。

頭の中の「モヤモヤ」を言語化する

私たちは日常生活の中で、意識しないうちに様々なことを感じ取っています。例えば、カフェで隣の席の人が誰もビールを飲んでいないのを見て、「最近の若者は本当にビールを飲まないんだな」「ハイボールがビールの代わりなのかな」などと感じることはありませんか？

これらは、普段意識しない「モヤモヤ」とした感覚ですが、実は言語化能力を高めるための宝の山です。一つ一つの体験や感じたことの解像度を上げ、言語化していくことが、言語化能力向上の第一歩となります。

普段から忙しくて周囲に目が向きにくいという方は、あえて散歩中にスマホを持たず、周りの景色や人々の様子に意識を集中するなど、感じる時間を設けてみましょう。これは、言語化を習得するための最高の練習にもなります。

2. 言語化トレーニング：A4用紙2分メモ書き

では、具体的にどのように言語化能力をトレーニングしていけば良いのでしょうか。その方法は、A4用紙に2分間メモ書きするというシンプルなものです。

トレーニングは以下の6つのステップで行います。

ステップ1：A4用紙を縦に用意する 文字の大きさや形式を気にせず、自由に書けるA4用紙が最適です。

ステップ2：一番上に「問い」を大きく書いて四角で囲む 今、何について言語化しようとしているのか、目的を見失わないために問いを明確にしましょう。例えば、「理想の上司に必要なことは？」などです。

ステップ3：用紙を縦に2分割し、「思考」と「理由」に分ける 用紙の真ん中に線を引いて、上半分に問いに対する思ったこと・感じたこと（思考ブロック）、下半分に**そう思った理由・そう感じた理由（理由ブロック）**を書き出します。

ステップ4：思い浮かんだことを1行で書いてみる 例えば、「理想の上司に必要なことは、チームメンバーの意見を聞く」など。ここでは、正解や間違いはありません。思いついたことを何でもいいので、まずは書き出すことを意識してください。

ステップ5：1行書いたことを深掘りし、解像度を高める 書いた内容について「それってどういうこと？」と自分に問いかけ、芋づる式に具体化していきます。例：「チームメンバーの意見を聞く」　→「チームメンバーを活かすことがチームを強くする」　→「尊重し合うことで人間関係のストレスが減る」　→「チームメンバーのモチベーションも上がる」

この作業を通じて、自分でも気づかなかった自身の思いや意見、その理由が明確になります。

ステップ6：制限時間と枚数を設定する

制限時間：1枚につき2分 短いと感じるかもしれませんが、集中してモヤモヤを言語化するには、ある程度の時間制限が必要です。
枚数：1日3枚 少なく感じるかもしれませんが、1日3枚を1年間続けると、1095枚もの問いに対するあなたの意見や思いが言語化された状態でストックされます。これにより、あなたの言語化能力は飛躍的に向上するはずです。

このトレーニングを実践することで、突然質問が来ても、そのテーマについて説得力を持って相手に答えられるようになります。