リーダーシップ 習慣と自己管理

仕事で成長できないと感じる20代・30代へ|成長できる会社・できない会社の違い

仕事で成長できないと感じる20代・30代へ|成長できる会社・できない会社の違い

「今の会社にいて成長できるのだろうか」

「毎日同じ仕事ばかりで、スキルが身についている気がしない」

「転職した方が成長できるのでは?」

20代・30代で働いていると、一度はこんなことを考えるのではないでしょうか。

仕事に大きな不満があるわけではない。

給料も毎月もらえている。

人間関係もそれほど悪くない。

それでも、

「このまま5年、10年働き続けて大丈夫なのだろうか」

という不安を感じることがあります。

実は会社選びで大切なのは、現在の給料や仕事内容だけではありません。

「その会社で働くことで、自分自身が成長できるか」

という視点も非常に重要です。

今回は『人財育成の教科書』で紹介されている「主体性・人間性・専門性」という考え方をヒントに、20代・30代が仕事を通して成長するために必要なこと、そして「成長できる会社」の特徴について考えてみます。


「会社に育ててもらう」という考え方だけでは危険

会社には社員を教育する役割があります。

しかし、

「会社が何も教えてくれない」

「上司が育ててくれない」

と会社だけに期待するのも少し危険です。

これから長いキャリアを歩んでいく20代・30代にとって重要なのは、

「会社に育ててもらう」から「会社を利用して自分を成長させる」へ考え方を変えること。

仕事を通じて、

何を経験できるのか。

どんなスキルが身につくのか。

どんな人と働けるのか。

3年後にどんな仕事ができるようになるのか。

こうした視点で会社を見ることが重要です。


仕事で成長するために必要な3つの力

仕事で成長するために何が必要なのでしょうか。

『人財育成の教科書』で紹介されている考え方をキャリアという視点から整理すると、大きく3つあります。

①主体性
②人間性
③専門性

です。

この3つは転職市場で自分の価値を高めるうえでも重要です。


①主体性|指示を待つだけの働き方から抜け出す

主体性とは、

自分で考えて、自分で行動する力

です。

仕事をしていると、

「次は何をすればいいですか?」

「どうすればいいですか?」

と上司に聞きたくなることがあります。

もちろん、わからないことを質問するのは悪いことではありません。

問題なのは、

「上司から指示されないと何もできない状態」

になってしまうことです。

たとえば、

「この作業、もっと効率化できないかな」

「お客様は本当は何に困っているのだろう」

「このミスが多い原因は何だろう」

と自分なりに考えてみる。

そして、

「こうしたらどうでしょうか?」

と提案する。

これだけでも仕事への向き合い方は大きく変わります。


主体性が身につかない会社もある

ただし、ここで注意したいことがあります。

本人が主体的に働こうとしても、それを潰してしまう会社もある

ということです。

たとえば、

「余計なことをするな」

「言われたことだけやればいい」

「若手が意見するな」

という雰囲気の会社です。

こうした職場では、自分で考える習慣が身につきにくくなります。

反対に、

「あなたはどう思う?」

「まず自分で考えてみよう」

「失敗してもいいからやってみよう」

と言ってくれる上司がいる会社では、若手でも主体性を身につけやすくなります。

つまり、

成長できるかどうかは本人の努力だけでなく、職場環境にも左右される

ということです。


②人間性|どんな会社でも使える能力を磨く

仕事で評価されるのは専門スキルだけではありません。

たとえば、

  • 挨拶ができる
  • 約束を守る
  • 時間を守る
  • 相手の話を聞ける
  • 周囲に気を配れる
  • 感謝を伝えられる
  • 素直に人から学べる

こうした能力も仕事では非常に重要です。

一見すると、

「そんなの当たり前じゃない?」

と思うかもしれません。

しかし、こうした力には大きな特徴があります。

それは、

会社が変わっても使える

ということです。

営業からIT業界へ転職しても使えます。

製造業からサービス業へ転職しても使えます。

20代から30代、40代になっても使えます。

だからこそ若いうちに身につけておきたい能力なのです。


特に重要なのが「人の話を聞く力」

仕事をしていると、

「話す能力」

ばかりに目が行きがちです。

しかし実際には、

相手の話を聞く力=傾聴力

も非常に重要です。

営業なら、

「お客様は何に困っているのか」

管理職なら、

「部下は何に悩んでいるのか」

転職活動なら、

「面接官は何を知りたいのか」

を理解する必要があります。

話すことが得意ではなくても、

相手の話をきちんと聞ける人は十分に強みを作れます。


③専門性|「あなたは何ができますか?」に答えられるようにする

そしてキャリアを考えるうえで特に重要なのが、

専門性

です。

転職活動をすると、

「これまでどんな仕事をしてきましたか?」

「あなたには何ができますか?」

と聞かれます。

そのとき、

「会社から言われた仕事をやっていました」

だけでは、自分の価値を伝えにくくなります。

たとえば営業なら、

  • 新規開拓
  • 法人営業
  • 提案営業
  • 見積作成
  • 顧客折衝

製造業なら、

  • 品質管理
  • 生産管理
  • 工程改善
  • 設備管理
  • CAD
  • 塗装
  • 溶接

ITなら、

  • プログラミング
  • インフラ
  • クラウド
  • データ分析
  • AI

などがあります。

重要なのは、

「自分には何の専門性があるのか」を説明できる状態にすることです。


成長できる会社の5つの特徴

では、20代・30代が転職するとき、どんな会社を選べばいいのでしょうか。

一つの目安として、次の5つをチェックしてみてください。

1.仕事を任せてもらえる

若いうちから仕事を任せてもらえる会社では経験値が増えます。

もちろん丸投げではいけません。

困ったときには上司がフォローしてくれる。

そのうえで、

「まずやってみよう」

と言ってくれる会社は成長しやすい環境です。

2.質問できる上司・先輩がいる

わからないことを聞いたとき、

「そんなことも知らないの?」

と言われる会社と、

「ここはこういう理由だよ」

と教えてくれる会社。

数年間働いたときの成長には大きな差が出ます。

3.OJTだけに頼っていない

OJTとは実際の仕事をしながら仕事を覚える教育方法です。

実践的なスキルを身につけられる一方、

「先輩のやり方をそのまま覚えるだけ」

になってしまうこともあります。

理想的なのは、

OJT+研修+自己学習

です。

社内研修、外部研修、資格取得支援、eラーニングなどがある会社なら、体系的に知識を学べます。

4.1on1や話し合う機会がある

成長できる会社では、

上司と部下が話す機会

があります。

「今どんな仕事をしている?」

「何に困っている?」

「将来どんな仕事をしたい?」

こうした話ができるだけでも、キャリア形成は変わってきます。

5.失敗を成長につなげてくれる

若いうちは失敗します。

重要なのは、

失敗しないことではなく、失敗から何を学ぶか

です。

失敗した人を責め続ける会社では、新しいことに挑戦する人はいなくなります。

一方、

「なぜ失敗した?」

「次はどうする?」

と一緒に考えてくれる会社では経験が成長につながります。


「今の会社では成長できない」と思ったら

ここまで読んで、

「うちの会社、全然当てはまらない……」

と思った人もいるかもしれません。

だからといって、

すぐ会社を辞める必要はありません。

まず考えてほしいのは、

今の会社でまだ得られるものがあるか

です。

仕事内容。

経験。

人脈。

資格。

マネジメント経験。

専門知識。

これらを得られるのであれば、もう少し働くという選択肢もあります。

しかし、

「毎日同じ仕事だけ」

「新しい仕事を任せてもらえない」

「何年働いてもスキルが増えない」

「教育制度がない」

「提案しても否定される」

という状態が何年も続いているなら、

転職市場を一度見てみる価値はあります。

【内部リンク①:転職するか迷っている段階で転職活動していい?】


転職=会社を辞めることではない

転職について考えると、

「今の会社を辞めなければ」

と思ってしまう人がいます。

しかし、

転職活動をすることと会社を辞めることは別です。

求人を見るだけでもいい。

自分の職歴を書き出してみるだけでもいい。

転職エージェントに相談してみるだけでも構いません。

転職活動をすると、

「自分の経験はどれくらい評価されるのか」

「今より成長できる会社はあるのか」

「どんなスキルを身につければいいのか」

が見えてきます。

【内部リンク②:転職エージェントは相談だけでもOK?転職するか決めていない人へ】


20代・30代は「年収」だけで会社を選ばない

もちろん給料は重要です。

しかし20代・30代では、

「その会社で何を経験できるか」

も同じくらい重要です。

たとえば、

A社
年収450万円
毎日同じ仕事

B社
年収430万円
新しい仕事に挑戦できる

という2社があったとします。

短期的にはA社の方が魅力的に見えます。

しかし3年後、

A社では年収470万円。

B社では経験を積んで市場価値が上がり、年収550万円の会社へ転職できる。

そんな可能性もあります。

だからこそ、

「今いくらもらえるか」だけでなく「3年後の自分に何が残るか」

を考えて会社を選びましょう。


転職先を選ぶときに確認したい質問

求人票だけでは会社の教育環境はなかなかわかりません。

面接では、こちらから質問してみましょう。

たとえば、

「入社後はどのように仕事を覚えていきますか?」

「入社1〜3年程度の社員はどのような仕事を担当していますか?」

「研修制度について教えてください」

「上司との1on1などはありますか?」

「資格取得支援制度はありますか?」

などです。

企業から選ばれるだけではありません。

あなた自身も会社を選ぶ立場です。

【内部リンク③:転職先選びで失敗する人の共通点】


自分のキャリアは自分で育てる

会社には人を育てる役割があります。

しかし、

あなたの人生まで会社が責任を持ってくれるわけではありません。

会社の業績が悪くなるかもしれない。

上司が変わるかもしれない。

事業がなくなるかもしれない。

AIによって仕事のやり方が変わるかもしれない。

だからこそ、

「会社が自分を育ててくれるか」

だけではなく、

「この会社を通して、自分は何を身につけるか」

という考え方を持っておきたいところです。

主体性。

人間性。

専門性。

この3つを少しずつ高めていけば、会社が変わっても使える力になります。


まとめ|「今の会社にいる3年後」を想像してみよう

仕事で成長できないと感じているなら、一度こんな質問を自分にしてみてください。

「今の会社であと3年働いたら、自分は何ができるようになっているだろう?」

答えがいくつも浮かぶなら、今の会社にはまだ成長できる環境があるかもしれません。

逆に、

「何も思いつかない」

のであれば、キャリアについて考え始めるタイミングかもしれません。

ただし、焦って会社を辞める必要はありません。

まずは、

求人を見る。

自分の経験を書き出す。

転職市場を調べる。

転職エージェントに相談してみる。

小さなところから始めてみてください。

転職の目的は「今の会社から逃げること」ではありません。

今より少し、自分が成長できる環境を選ぶこと。

20代・30代なら、これからの働き方を変える時間は十分にあります。

3年後の自分が、

「あのときキャリアについて考えてよかった」

と思える選択をしていきましょう。

(参考)

人材育成の教科書 入江元太

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