コンサルタントとは
コンサルタントとは、クライアント企業が抱える課題を解決するために、戦略立案や業務改善、実行支援などを行う専門家のことです。
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例えば、
・キャリア形成をアドバイスする人事コンサル
・会社の事業計画を立てたり、経営戦略を考える戦略コンサル
・システムの導入や運用について考えるITコンサル
求められる分野によって様々なコンサルタントが存在します。
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コンサルタントの生まれた背景
コンサルタントという職業は19世紀終わりころにアメリカで誕生しました。
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工場の非効率や無駄について、仮説と検証を行う科学的手法を用いて工場の経営を立て直したことがコンサルタントの始まりでした。
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その後、効率化を求める社会の動きや、大学に経営学部が誕生するなどしてコンサルタントの名前が知られるようになりました。
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日本の状況
日本では、コンサルタントが普及する前は弁護士や会計士などの専門家や、経営をリタイヤした顧問や相談役が企業のアドバイザーを担っていました。
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やがてアメリカからコンサルティングファームが日本へ進出し、次々と成功を収める中で日本でもコンサルタントが普及し、
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やがて日本国内でも独自のコンサルティングファームが生まれてきました。
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コンサルタントの役割
客観視
コンサルティングを依頼するのは、経営者を初めとした組織を動かす立場の人が多いですが、長く業界にいることから固定観念にとらわれたり革新的な考え方ができなかったりすることがあります。
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そんな中で、コンサルタントは他社の成功事例や客観的意見を述べることが求められています。
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潤滑油
会社の中には営業部や経理部などの組織が存在し、組織同士には利害関係が発生します。
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例えば、コスト削減を重視する経理部と、売上のために必要経費を認めてほしい営業部では利害が対立することがあります。
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そんな中でコンサルタントは仲裁に入り、客観的な事実などに基づいてお互いの意見を調整する潤滑油としての役割を担います。
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知見
企業にとっての課題に対し、基本的には企業自身が解決に向けて対応しますが、複雑な問題や業界を取り巻く環境の変化などに対応できないことがあります。
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コンサルタントはそんな中で
・他社、他業種での経験
・業界の最新情報
・問題解決のフレームワーク
などを用いて課題の解決にあたります。
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コンサルタントには上記のような知見からのアドバイスが求められています。
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労力
コンサルタントは一時的なプロジェクトの際に労力を提供することが求められています。
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例えば、市場調査やシステムの導入などで一時的に人手が必要な場合、企業が独自で人材を採用してしまうと簡単には解雇できないません。
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そのため、コンサルタントは人材派遣の役割も担っています。
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コンサルタントのメリット
年収が高い
コンサルタントの年収が高いという話は聞いたことがあるかと思いますが、30代で得られるコンサルタントの年収は平均より6000万高いそうです。
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入社してすぐはさほど違いはないですが、経験を積んで年数を重ねていくと年収で数百万の差が出るようです。
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コンサルタントの年収が高いのは、コンサルタントを依頼する企業が多くのお金を払っているからであり、それだけコンサルタントの需要があるという見方もできます。
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ビジネス戦闘力が上がる
コンサルタントの仕事は大変ですが、ビジネス戦闘力が上がること間違いなしです。成長できる企業ランキングの口コミサイトでは、上位10社のうち9社がコンサル業界だそうです。
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コンサルタントの年収が高いイコール大きな成果が求められており、成果を出すためにビジネス戦闘力を上げる必要があります。
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あなたが成長したいと考えているのであればコンサルタントは最適な職業でしょう。
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出口が多い
コンサルタントを経験した後はいろいろな業種の仕事につきやすいのもメリットの一つです。
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例えば、事業会社の経営企画や事業企画、マーケターやアナリストなど、コンサルタントとしてのスキルを活かした仕事につきやすいようです。
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他の仕事に比べてビジネス戦闘力が上げられる仕事のため、頑張った分だけ次に活かせるのはいいですね。
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コンサルタントのデメリット
工数爆発
ビジネス戦闘力を上げられるというのをメリットで挙げましたが、裏を返せば成長するまでは大変だということです。
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具体的に言うと、やることが多すぎて仕事が終わらないことです。
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最初のうちは1つ1つの工程にどのくらいの時間がかかるか読めずに多くの時間を費やしてしまうようですが、経験を積めば時間とともに解決できることもあるようです。
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高いレベルの成果が短時間で求められるプレッシャーが強い
コンサルタントは高いレベルの成果をより短時間で求められますが、思っていた以上で最初はついていけないギャップがあるようです。
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また、最近は働き方改革で長時間の残業が減りましたが、顧客からの要求は変わっていないため、高いレベルの成果が短時間で求められるプレッシャーがより強くなっているようです。
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そのプレッシャーを乗り越えられればビジネス戦闘力が上がりますが、プレッシャーに負けてしまうと仕事を続けるのが難しくなるでしょう。
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ごまかしがきかない
コンサルタントは分業制で1人1人の担当が決められることが多いため、仕事の成果にごまかしがききません。
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・10時間かかって3枚しかスライドができていない
・プレゼンが上手くできない
・仮説検証ができていない
成果が求められる反面、成果に対してはシビアな評価をされるのがデメリットでもあります。
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コンサルタントのなり方
コンサルの分類
戦略コンサル
例えばマッキンゼーやBCGなど、コンサルの中でも超一流と言われるコンサル企業です。
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採用基準が厳しいため、戦略コンサルを目指すには高い学歴とプロジェクト推進などの業務経験が求められます。
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総合コンサル
例えば、BIG4と言われるデロイトやPWC、大手コンサル企業のアクセンチュアやアビームなど、戦略コンサルから特化型コンサルまですべて丸ごと総合的に行うコンサル企業です。
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戦略コンサルほどではありませんが、採用基準が厳しくなっています。
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特化型コンサル
何か一つのテーマだけに特化しているコンサル企業のことで、例えば製造業特化コンサルや調査分析特化コンサルなどがあります。
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最近ではDX化によるITコンサルの人気が高まっており、
・どんなITシステムを構築すべきか
・どんな既存のITシステムを導入すべきか
・サービスをどう運用するか
などを顧客と一緒に考えていきます。
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特化型コンサルがオススメな理由
有名企業でも意外と知られていない
特化型コンサルは多岐にわたっている一方で、業績を上げている企業でも意外と知られていないので、
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穴場の優良企業をターゲットにできると内定率が高まるのでチャンスです。
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間口が広く、自分の強みを活かせるため
総合コンサルがここ最近新卒採用を強化している一方で、特化型コンサルは中途採用を多く受け入れているのもチャンスの一つです。
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また、工場での生産管理の経験がある方は生産管理に特化したコンサルへ、営業マンの経験がある方は営業戦略特化のコンサルへ転職が可能です。
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特に人気のあるITコンサル業界ですが、大卒でSIerなどのエンジニア経験がある方で今の職場に不満がある方はITコンサルの方が年収が高くおススメです。
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今取り組んでいる仕事を活かすことができ、さらに年収も上げることができるのがコンサルタントという仕事です。
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おわりに
この記事ではコンサルタントとはどういう仕事か、年収やなり方をお伝えしました。
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(参考)
社会人の勉強 【コンサル】コンサルタントは必要?~企業はなぜコンサルタントを使うのか~
社会人の勉強 【コンサル】コンサルティングとは ~コレ知らないでコンサルやってない?~
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