営業社員を採用するUtsuさんの場合、採用を決めるための質問は3つしかしないそうです。
1.なんで今の会社を辞めるのですか?
2.あなたが出した実績について、なぜあなたでなければいけなかったのですか?
3.転職が決まったとして、その日の朝9時からあなたは何をしますか?
これらの質問に明確に答えられますか?
まずはこれらの質問の意図を考えてみましょう。
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1.なんで今の会社を辞めるのですか?
この問いに対して今の会社の文句を言わず、ポジティブな答えを返せればOKとUtsuさんは言います。
例えば、
・残業が多くてお客様からのクレームも多いのでもうついていけなくなりました
・今の仕事にも満足しているのですが、もっと売上の大きい企業を相手にして大きなお金を動かしてみたい
どちらの応募者を採用したいと思うでしょうか?
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採用する側としては今の職場に文句をいう人よりも、自分のレベルを上げたい人の方を採用したいと思うことでしょう。
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2.あなたが出した実績について、なぜあなたでなければいけなかったのですか?
例えば、鬼滅の刃のグッズ担当をしていたとして1億円の売上が上がったとします。
それってあなたでなければいけなかったのでしょうか?この場合は作品の力によるところが大きく、おそらくあなたでなくとも実績は上がったことでしょう。
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それに対し、あなたが前職の人脈を生かして仕事を取ってきたなら、あなたの営業力が評価されるのではないでしょうか。
あなたでなければその実績が出せなかった理由、それがイコールあなたの強みとなります。
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3.転職が決まったとして、その日の朝9時からあなたは何をしますか?
この質問をする意図を考えてみましょう。あなたが面接官ならどちらの答えを採用したいですか?
A.前職の人脈を生かしてアポイントを取りに行く
B.仕事が分からないので教えてくれるのを待つ
Aの人の方が成果を出してくれそうだと思いませんか?Bの人は完全に受け身ですよね。
転職者に求められる力は即戦力、つまり明日から仕事ができる力なのです。
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具体的な質問から面接官の意図を考える
今日は仕事をお休みされたのですか?
この問いに対して避けたい答えが「いいえ、ちょっと中抜けしてきました」
勤務時間中に無断で転職活動をしているという誤解を与えやすくなってしまいます。
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この質問の意図は
・誠実な勤務姿勢をもつ人か?
・職場との調整はどうなっているのか?
などです。現在の職場への誠実さが見られれば、面接官へもプラスの印象を与えられることでしょう。
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この仕事を選んだ理由は何ですか?
この質問の意図は
・興味先行の応募ではないのか?
・業界や仕事の内容を正しく理解しているか?
などです。数多くの企業がある中でなぜウチの会社を選んだのか、その志望動機が問われています。
そこをうまく答えられれば面接官の評価はあがることでしょう。(志望動機の記事はこちら)
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これまで人間関係で何か困ったことはありますか?
この質問の意図は
・対人面の職業適性や問題解決力はあるか?
・職場にうまくとけこめる人か?
などです。何かしら人間関係に困ったことはあるかと思いますので、そこであなたがどう対応したのか、問題解決能力があるかどうかも問われています。
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条件すり合わせタイプの質問
・給与はいくら欲しいですか?
・残業は出来ますか?
・いつから働けますか?
などの仕事をするにあたってよく聞かれる質問ですが、絶対譲れない条件ならストレートに答え、そうでなければ一旦お任せにするのがいいでしょう。
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他に選考を受けていますか?
受けている場合も正直に答えればいいですが、
受けていなければ正直に「いいえ」と伝えましょう。
・具体的な企業名を言わない
(例)自動車業界であと2社受けています
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・選考先に一貫性を持たせる
(例)広告業界と不動産業界と・・というのは✕
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・弊社が第一志望ですか?
(例)はい第一志望です。もし内定をいただけたらオファー内容を検討させていただき入社を決めたいです。
→ 第一志望と入社の意思を見せつつ、オファー次第では断れる余地も残した答え方
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おわりに
この記事ではいろいろな質問を例に「面接官が何を聞きたいのか?」を考えてもらえたかなと思います。
自分が面接官だとして自分を採用したいと思えるか?という視点で面接への回答をしてみると効果的です。
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(参考)
転職面接は9割成功する 小島美津子著 KADOKAWA
Utsuさん 転職面接で落ちる人が答えられない質問
転職のサラタメさん 【回答例あり】転職面接で頻出する「答えにくい質問」を全部まとめて解説します。
末永雄大/すべらない転職エージェント 【これで完璧】一次面接で聞かれる質問とプロが教える回答例