「僕らがIT格差をなくす」！「令和の虎」を唸らせたSeppiaの成功法則〜起業家を目指すあなたへ〜

※ネタバレの内容を含みますので注意してお読みください。

皆さん、こんにちは！

今回は、人気YouTube番組「令和の虎」で、投資家たちから「すごい人が来た」「超スーパー完全オール」と絶賛され、見事ALLを獲得した**深澤晴さん・松田洸樹さんの「Seppia（セピア）」**のプレゼンテーションに焦点を当てます。

彼らの成功は、単なる資金調達に留まらず、起業家を目指す皆さんに多くのヒントを与えてくれます。なぜ彼らは投資家を唸らせることができたのか、その秘密を探っていきましょう。

投資家たちは、ビジネスモデルだけでなく、「誰が」そのビジネスを行うのかを非常に重視します。深澤さんと松田さんのプレゼンは、まさに「人」の魅力で溢れていました。

学歴と経歴が裏付ける実力: 深澤さんは早稲田大学、松田さんは一橋大学を卒業後、共に大手IT企業である株式会社オロで活躍していた経歴は、彼らの知性と実力を裏付ける十分な説得力がありました。特に松田さんが「2年間で30万強のコードを書いた」「松田以上に優秀なエンジニアを見たことがない」とまで言われたエピソードは、彼の技術者としての卓越性を際立たせました。
「お揃いのスーツが気持ち悪い」というツッコミへの切り返し: プレゼン冒頭、「お揃いのスーツが気持ち悪い」という強烈なツッコミに対し、「お笑い芸人みたい」「今日の熱意として購入した」とユーモアを交えつつ、素直に熱意を伝える姿勢は、彼らの人間性とコミュニケーション能力の高さを伺わせました。ビジネスの場での堅苦しさだけでなく、親しみやすさも兼ね備えていることを印象付けた瞬間でした。
「喧嘩しないようにしてくださいね」「お友達として嬉しい」: 投資家たちが彼らの関係性や人柄にまで言及し、共に事業を進めたいという強い意欲を示したことは、彼らの人としての魅力がビジネスの成功に直結することを証明しています。

彼らのコアとなる強みは、**自社開発のシステム「Seppia」**にありました。

「システム開発の工程を10%まで削減できる」: 一般的な受託開発の要件定義から開発、展開までを彼らのSeppiaを使うことで大幅に効率化できるという説明は、投資家にとって非常に魅力的でした。開発にかかる人件費を劇的に削減できるというメリットは、そのまま彼らの高利益率へと繋がります。
「なぜそんなシステムを安く作れるのか？」への明確な回答: 松田さんの圧倒的なコーディング量と、2年間かけて作り上げてきた独自の技術、そして他社が真似しにくい「イニシャルコスト」の高さが参入障壁となっている点を説明。これにより、彼らの技術が単なるアイデアではなく、実際に他社に真似できない強みであることを納得させました。
「GoogleやMicrosoftが参入してこない理由」: 大手企業が参入しない領域を狙っているという戦略も明確でした。「コンサルもやってるので導入まで支援できる」「高齢の社長でパソコンを持ってない工場にも毎週ヘルメットかぶって業務フローを見た」など、彼らが中小企業というニッチな市場に深く入り込んでいることで、大手との競合を避けているという説明は、市場戦略の巧みさを示していました。

彼らは、具体的な顧客事例を挙げることで、Seppiaがどのような価値を提供するのかを明確に示しました。

産業廃棄物会社の事例: 手書き入力やExcel編集、自治体への提出など、複数あった手間を「写真で撮ったりシステムに入力すれば、ワンクリックでできますよ」と説明。これにより、現場の非効率性を劇的に改善できることを具体的に示しました。
「IT格差をなくしたい」というビジョン: 彼らの事業の最終目標が「ITリテラシーの高い会社ばかりが伸びて、低い会社は取り残される」という現状を変え、**「日本全体の底上げ」**をすることにあると語りました。この社会貢献性の高いビジョンは、投資家の心を深く揺さぶりました。「紙に書いているといつか消えちゃうのが、データ導入することで日本の資産にもなる」という言葉は、彼らの事業が持つ長期的な価値と影響力を感じさせました。

「利益率が高い」「売上も高く狙える」: 彼らのビジネスモデルの根幹にあるのは、圧倒的なコスト削減による高利益率です。受託開発案件で収益を上げつつ、その中で得た知見をSaaSシステムとして汎用化していくという、堅実かつ効率的な成長戦略を描いていました。
「フランチャイズの資格は全部一緒」「ホワイトニングカフェに入れて24に入れてって」: 佐々木社長からの「一つの業界に入れたら別の業界にも導入できる」という指摘に対し、彼らはすでに産業廃棄物業界と保育園業界に絞ってターゲットとしていることを明かし、スモールスタートで確実に実績を積んでいく戦略を語りました。
「大学生のインターンが5営業日勉強すればできる」: 開発体制の教育コストが低いという説明は、今後のスケールアップを見据えた際に、人員拡大のハードルが低いことを示しており、投資家にとって安心材料となりました。

彼らは、自分たちの強みを理解しつつも、決して傲慢ではありませんでした。

「事業以外はめちゃくちゃ未熟」「色々助けてもらえたら嬉しいです」: 完全ALLを獲得した直後にもかかわらず、自分たちの未熟さを認め、投資家たちからの助言や協力を素直に求める姿勢は、彼らが今後も成長し続ける可能性を感じさせました。
「サースが弱いって言われてるんで頑張ります」: 弱点を自覚し、改善への意欲を見せることで、投資家は彼らに投資することへのリスクが低いと感じたはずです。