「頭が真っ白になる」を卒業！言語化能力を高めて、あなたの思考を言葉にする方法

面接でフリーズしたり、会議で何を言っているかわからなくなったり、パートナーとの喧嘩で無言になってしまったり…。「本当に言いたいことは頭の中にあるのに、言葉に出てこない」。そんなもどかしい経験、あなただけではありません。多くの人が、言語化の訓練を受けていないために、この壁にぶつかっています。

でも安心してください。言語化能力は、特別な才能ではなく、誰でもコツコツ練習すれば身につけられるスキルです。そして、自分の考えを言葉にできるようになれば、人生は大きく変わります。

今回は、学識サロンで紹介された**『こうやって頭の中を言語化する。』**の内容を参考に、言語化能力を高めるための考え方と実践方法を分かりやすく解説します。

あなたは「言語化能力」と聞いて、どんな力を思い浮かべますか？「うまく話す力」「分かりやすく伝える力」「文章を上手に書く力」などが一般的かもしれません。しかし、実は言語化能力が高い人が共通して持っているのは、「聞く力」、特に**「自分の話（心）を聞く力」**なんです。

「会社に行くのがなんとなく憂鬱」「パートナーとギクシャクしている気がする」「将来のことを考えると漠然と不安になる」…こういった、頭の中にぼんやりとある「モヤモヤ」を、あなたは明確に言葉にできますか？

多くの人は、忙しい日々に流されて、自分と向き合う時間を持っていません。そのため、なぜそう感じたのかと聞かれても、「うーん、なんかよくわからない」と口ごもってしまうのです。

つまり、言語化能力が高い人とは、単に話がうまいだけでなく、自分の心の声にしっかりと耳を傾け、それを言葉にできる人なのです。

「自分にはできていない」と感じた人も、心配はいりません。この力は、練習すれば誰でも簡単に身につけることができます。

自分の心の声をキャッチし、うまく言葉にするための超簡単な方法をご紹介します。これは筆者自身も効果を実感している実践的なトレーニングです。

私たちは「なぜそう思ったのか？」「なぜそう考えるのか？」「なぜそう感じるのか？」といった問いがあるからこそ、言語化しようとします。このトレーニングでは、その「なぜ？」の問いを作る準備から始めます。

心が何気なく動いた瞬間に、サクッとメモを取りましょう。ポイントは「出来事＋感じたこと」をシンプルに書くことです。

まずは、こういったシンプルなメモを溜めていくことが大切です。

次に、メモした出来事と感情を元に、自分に問いを立てます。メモの最後に**「なぜ？」**と書き加えるだけです。

これで、あなたの思考を深掘りするための問いが完成です。

ノートとペンを用意し、ノートの左上に作成した「問い」を書き、3分間でその問いに対する答えを5つ以上書き出します。

書き出したら、それらをまとめて**「一行の結論」**をノートの右上に大きく書きましょう。

これだけです。この「貯める」「聞く」「まとめる」の3ステップを続けることで、自分の感情や思考がクリアになっていくのを実感できるはずです。慣れてくると、メモを取らなくても瞬時に自分の感情や思考を捉え、言葉にできるようになります。

このトレーニングは、1日3枚、合計6分でできます。短く感じるかもしれませんが、集中の質が重要です。ぜひ、騙されたと思って実践してみてください。

言語化能力が高い人は、自分の心の声を聞くのがうまいだけでなく、相手の話を聞き出し、理解する力も優れています。そして、先ほど紹介した言語化トレーニングを習得すれば、自然とこの力も身についていきます。

相手の話を聞き出すためのポイントは、抽象的な質問ではなく、具体的な出来事を尋ね、その後に感じたことを聞くという順番です。

悪い例： 「あなたが働いている会社の名前についてどう思いますか？」
- 答えにくい上に、抽象的な感想しか得られないことが多いです。
良い例：
1. 具体的な出来事を尋ねる： 「あなたが自分の会社名を口にするのは、どんな時ですか？」
  - 例：「電話に出た時ですね。」
2. その時に感じたことを聞く： 「その時、何か感じることはありますか？」
  - 例：「実は、会社名が言いにくくて、一発では伝わらないんです。」
  - 例：「老舗企業だから、ちょっと誇らしい気持ちになります。」