「幸せになる勇気」があなたの人生を変える！人間関係を豊かにし、本当の自分を見つける方法

「もっと幸せになりたい」誰もがそう願うはずです。しかし、現代社会では孤独を感じる人が増え、人間関係に悩む人も少なくありません。ハーバード大学の研究が示すように、**私たちの健康と幸せに最も大きな影響を与えるのは「良い人間関係」**です。にもかかわらず、「傷つくのが怖い」「面倒だ」と人間関係を避けていませんか？

今回は、哲学者で日本アドラー心理学会認定カウンセラーである岸見一郎先生の著書**『幸せになる勇気』**から、人間関係を豊かにし、幸せを手に入れるためのヒントをアドラー心理学に基づいてご紹介します。

1. 「他者に貢献している」と感じることで、あなたは幸せになれる

人は誰かの役に立ったと感じた時、「自分には価値がある」と実感し、深い幸福感を得られます。

例えば、公園でゴミ拾いをした時、誰かに褒められなくても心が満たされる経験はありませんか？これは、無条件に貢献できたという感覚が、「自分は生きていていいんだ」「自分には価値があるんだ」という自己肯定感につながるからです。

シンプルに聞こえるかもしれませんが、他者に貢献することこそが、人が幸せになるために不可欠な要素なのです。

2. 「自己満足」でいいから、他者の役に立ったと思おう

「貢献」といっても、必ずしも相手に感謝される必要はありません。なぜなら、他人の感情は私たちがコントロールできないものだからです。

例えば、善意でボランティアをしても批判されたり、愛を告白しても拒絶されることもあります。他人に褒められたり感謝されたりすることばかりを求めると、相手の気分次第で自分の幸福感も揺らいでしまいます。

アドラー心理学では、「自分でコントロールできないものは軽く見なさい。その代わりに、自分でコントロールできることに目を向けなさい」と説いています。他人の評価ではなく、「自分が役に立った」と自己満足できることに焦点を当てましょう。そうすることで、他者に依存しない安定した幸福感を得られるはずです。

3. まずは「自分がやりたいこと」を優先する

幸せになるためには、まず「自分が何をしたいか」「どうなったら幸せだと感じるか」を明確にすることが重要です。周りの目を気にせず、自分が心地いいと思える選択を優先しましょう。仕事、パートナー、住む場所、趣味、服装、そして意見まで、すべて自分の内側からくる「やりたい」という気持ちを大切にしてください。

自分が満たされた上で、次に「どうすれば他者に貢献できるか」を考えましょう。この順番を間違えてはいけません。

例えば、お笑い芸人なら、まず自分がコントや漫才を楽しんでいることが大切です。その上で、「人を笑わせて幸せにしたい」という貢献を考えるのです。恋愛においても、まず自分が相手を好きという気持ちが何よりも大事。その上で、「一緒にいることで相手を幸せにできないか」と考えるのです。

4. 「褒められたい」という承認欲求から自由になる

「褒められたい」「認められたい」という承認欲求に従って行動すると、いつの間にか他人の人生を生きていることになります。アドラーは、褒めることや叱ることは、相手を操作する行為であり、承認欲求を求めることは、自らの自由を放棄することに等しいと強く否定しています。

他人に褒められるために何かをしているのであれば、今すぐにやめるべきです。なぜなら、他人は常にあなたを褒めてくれるとは限らないからです。人は誰かに認められなくても、自分が本当にやりたいこと、信じる道を選ぶべきなのです。他者への貢献は、その後で考えれば良いのです。

5. ありのままの自分を愛する勇気を持つ

他人から褒められなくても平気でいるためには、ありのままの自分を好きになることが必要です。自分の不完全な部分や欠点も含めて自分を受け入れることができれば、他人の評価に一喜一憂することなく、揺るぎない自信を持つことができます。

もし、自分を好きになれないと感じるなら、自分が心から楽しいと感じる「好きなこと」に没頭してみてください。親や友人、先生の顔色を伺わず、ただただ自分が熱中できることに打ち込むのです。そうすることで、欠点だらけの自分でも「意外と悪くないかも」と思えるようになり、自己受容ができるようになってくるはずです。

6. 相手を信頼し、自分から動き出す

人間関係を豊かにしたければ、まずはあなたが相手を信頼し、自分から行動を起こすことです。自分の気持ちに正直になり、声をかけたり、話しかけたりすることから始めましょう。

アドラーは、人間関係の本質は「自分から与えること」だと述べています。誰かに好きになってもらえるのを待ったり、話しかけてもらえるのを待ったりするのは、受け身な姿勢であり、それでは人間関係はなかなか広がりません。拒否されることを恐れずに、何度も手を差し出し、関係を築こうとする姿勢が、豊かな人間関係を獲得するための鍵となります。