ビジネスの立ち上げ

町工場でも売れる自社ブランドの作り方:レーザー加工で成功した事例と具体手順

どんな人がこの記事を読むべきか

  • 自社ブランドを立ち上げたい町工場の経営者や担当者
  • 製造業から企画や営業に挑戦したい人
  • 小さな工場で商品化や販路開拓の方法を知りたい人

この記事を読むことでどうなるか

  • 売れる自社商品の作り方が順を追ってわかる
  • 展示会やウェブを使った実践的な販路開拓の方法がイメージできる
  • 企画から量産までの進め方とチェックポイントを仕事で使える形で学べる

売れる自社商品の作り方:総括

1. まずは市場調査から始める

  • 誰が買うのか、どんな場面で使うのかを明確にする。
    例:ホテルの名札や高級感のある金属プレートを求める支配人や施設運営者など。
  • 展示会や業界の集まりで直接話を聞く。短い会話でも「どの価格帯なら買うか」「どんなデザインが好まれるか」がわかる。
  • 調査で分かったことを記録し、狙うターゲットを絞る(例:ホテル、パティシエ、店舗什器など)。

2. コンセプトとデザインを合わせる

  • ターゲットに合った見た目と価格帯を最初に決める。高級感重視なのか、コスト重視なのか。
  • デザインは相手の業界に合わせる。パティシエ向けなら「かわいさ」や「素材感」、ホテル向けなら「落ち着いた高級感」。
  • 試作を何度も作って評価をもらう。経験上、試作の半分以上がボツになることもある。記録を残して改善することが大事。

3. 原価計算と価格設定(簡単な数値例)

  • 原価を正確に出す。材料費、加工賃、外注費、治具費、工場の間接費などを足す。
    例:材料 500円、加工賃 300円、間接費 200円 の場合
    500 + 300 = 800、800 + 200 = 1000(合計原価 1000円)
  • 売価の目安は原価にマージンを乗せる。例として原価の3倍で設定すると 1000 × 3 = 3000円。
  • 価格は市場の受容性を見て調整する。売れ筋と見込み利益のバランスを考える。

4. 試作・評価を繰り返す(PDCA)

  • 試作→展示や顧客への見せ方→フィードバックを記録→改良、を繰り返す。
  • 展示会では実物を見せることが強み。現物を触ってもらい、反応を細かく聞く。
  • 展示会の反応は即効性がないことも多い。1年後に発注につながるケースもあるので長期視点で追う。

5. 販路の作り方:展示会とウェブの両輪

  • 展示会:業界ごとに出展し、担当者と直接話す。名刺やカタログで持ち帰ってもらい関係を作る。
  • ウェブ:商品ページに写真、価格帯、導入事例を載せる。展示会で出会った人があとで詳細を確認できるようにする。
  • カタログやメールでのフォロー:見込み先に向けて定期的に情報を送ると受注につながりやすい。

6. 見積・受注の仕組み化

  • 見積りや測定のマニュアルを作り、誰でも同じ品質で対応できるようにする。
  • 見積のテンプレートやチェックリストがあると、営業経験の少ないスタッフでも対応できる。
  • 見積作業を効率化すると、週に何度も同じ作業をしなくて済むようになる。

7. 生産計画と品質管理

  • 少量多品種の管理方法を決める(治具、ロット、外注の使い分け)。
  • 見栄えが商品価値を左右する分野では、写真映えする仕上げや梱包にも気を配る。
  • 不良対策と納期管理を徹底し、信頼を積み重ねる。

8. 危機対応力(事例:コロナでの対応)

  • 市場の変化に応じて製品を柔軟に変える。例:ホテル需要が減ったときに飛沫防止パーテーションを作って売上を確保した。
  • ピボット(方向転換)は短期で成果が出る場合もある。準備とスピードが重要。

9. 継続的な関係作りが最後の決め手

  • 「あそこに頼めば安心」と言われる信頼を作ることが最終目標。
  • 受注後のフォロー、納期の厳守、小さな改善提案の積み重ねが顧客を増やす。
  • 一度入った顧客は大きな仕事に繋がる可能性がある。日々の努力を続けることが大切。

10. 実行時のチェックリスト(すぐ使える)

  • ターゲット業界を1つに絞れているか
  • 想定販売価格と原価が合っているか(上の計算で確認)
  • 試作品を最低3タイプ作って比較したか
  • 展示会とウェブの両方に情報を出しているか
  • 見積りテンプレートと製造マニュアルを用意しているか
  • リード(問い合わせ)を1年先まで追跡する仕組みがあるか

おわりに

自社ブランドづくりは短距離走ではなくマラソンです。市場調査、デザイン、試作、価格設定、販路の工夫、品質管理、そして顧客との信頼構築を地道に積み重ねることが成功の近道です。特に小さな町工場では、自社の技術(例:レーザー加工)を活かしてニッチに刺さる商品を作ることが強みになります。

まずは一つのターゲットに絞って、小さく試し、記録し、改善を続けてください。売れる商品が生まれれば、それは転職や社内での評価、事業拡大へとつながっていきます。

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参考

製造業の売上拡大をサポート|テクノポート 町工場が「売れる自社商品」を作る方法とは?|ティアンドエス ラボラトリ 代表取締役 佐藤 敦

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