西野亮廣が語る「価値を最大化する働き方」：目先の数字より重要な●●とは？

あなたの努力はどこに加算される？〜西野亮廣に学ぶ、価値を最大化する働き方〜

仕事で頑張った成果は、給料や売上といった「数字」で現れる。私たちはその数字をコンパスにして航海していますが、キングコングの西野亮廣氏は、**「目先の数字だけを追うのは危険だ」**と警鐘を鳴らしています。

私たちのキャリアは、50年という長い試合のようなものです。その長い試合を戦い抜くためには、目先の数字以上に**「自分の活動のポイントがどこに入っているか」**を把握することが不可欠です。

この記事では、西野氏の思考法から、あなたの価値を最大化する働き方について、具体的な例を交えながら解説します。

西野氏が語る「ポイント」とは、あなたの活動によって生まれる価値や評価が、どこに蓄積されていくかということです。

たとえば、1990年代に大人気だったテレビ番組『マジカル頭脳パワー!!』を例に考えてみましょう。

企画にポイントが入った例： 『マジカル頭脳パワー!!』や「マジカルバナナ」は誰もが知っていますが、その番組に出演していたタレントの名前をすぐに思い出せる人は少ないでしょう。この場合、タレントさんが費やした時間と努力のポイントは、**「企画」や「番組」**そのものに入ってしまっています。その場では高いギャラを得られたとしても、50年という長いキャリアを考えたとき、将来的な資産にはなりにくいのです。
自分にポイントが入った例： 一方、当時ダウンタウンがやっていた『ごっつええ感じ』は、視聴率は『マジカル頭脳パワー!!』より低かったかもしれません。しかし、番組で生まれた笑いや面白さは、すべて「ダウンタウン」という個人に加算されています。「ダウンタウンの浜田は面白い」「ダウンタウンの松本は天才だ」という評価は、すべて彼らのキャリアに積み重なっていく**「自分へのポイント」**です。

目先の数字（視聴率）は低くても、自分にポイントが入る活動を続けたダウンタウンと、企画にポイントが入ってしまったタレントでは、結果的に大きな差が生まれてしまったのです。

さらに西野氏は、自分自身のキャリアをさらに長期的な視点で見ています。

彼は、「西野亮廣」という個人にポイントを入れることさえやめ、100年後も残る「作品」にポイントが入るように活動していると語っています。

「作品」にポイントを入れる活動： 講演会、Voicy、オンラインサロン、これらすべての活動は、最終的に『えんとつ町のプペル』のような作品の**「厚み」を増すことに繋がっています。作品の知名度が上がり、多くの人に愛されれば、その作品は西野氏がいなくなった後も、彼の存在を伝え続けてくれます。つまり、西野氏にとっての「ポイント」は、「作品の価値」**なのです。
「お金」になってもやらない仕事： 西野氏のもとには、企業から「CMを作ってほしい」という巨額のオファーが来るそうです。しかし、彼はその多くを断ります。なぜなら、たとえ大金を得られたとしても、その仕事で得たポイントは「CM」に入ってしまい、「作品」には加算されないからです。彼は、「まとまったお金」と「自分の時間」を天秤にかけたとき、作品にポイントが入らない仕事は「損失」だと考えているのです。