
ユニクロに学ぶ!「超速経営」で成果を出す、会議とスピードの重要性
「うちの会社、もっとスピード感があれば…」「現場と経営層の間に壁がある…」
そう感じている方は少なくないかもしれません。しかし、世界を代表するアパレル企業であるファーストリテイリング(ユニクロ)は、その圧倒的な「経営スピード」と「現場との密な連携」によって、唯一無二の存在感を放っています。
今回は、NewsPicksの動画で語られたユニクロの「超速経営術」から、店舗のアルバイトスタッフまで巻き込み、経営の意思決定から実行までのスピードを極限まで高めることで、いかにして成果を生み出しているのかを、具体的なエピソードを交えながらご紹介します。
1. 月曜日の午前が「勝負」:全社員を巻き込む超速経営会議
ユニクロの経営において、最も特徴的なのは、その経営判断のスピードです。まさに、毎週月曜日の午前中がその象徴と言えるでしょう。
ファーストリテイリングでは、前週に発生したあらゆる課題が、月曜午前の公開会議に全て吸い上げられます。そして、その場で対策が協議され、その日の午後には議事録が全世界の店舗に発信されるのです。これにより、全世界の現場が、その解決策に向けて一斉に動き出すという、驚異的なスピードで物事が進行します。
これは、柳井社長が好んで使う**「即断即決即実行」**という言葉が、全社員、そしてアルバイトスタッフに至るまで徹底的に浸透しているからに他なりません。問題が発生したらすぐに発見し、解決までとにかくスピードを持って実行する。このカルチャーこそが、ユニクロの強みとなっています。
**もし月曜日の会議に遅れれば、その週の流れに取り残されてしまう。**前週の課題に対して、今週何を問題意識を持って行動すべきか、その指針を失ってしまうのです。だからこそ、全アルバイトスタッフに至るまで、この経営の意思決定会議の議事録が見られるようになっています。
2. 経営陣も現場へ!「社長が動く」という姿勢が源泉
ユニクロのスピード経営を支えるもう一つの柱は、柳井社長を含む経営陣が、ほとんどの会議に出席し、現場の問題に真剣に取り組む姿勢です。本来、多忙を極めるはずの経営層が、月曜の会議で現場の課題に直接向き合う。この創業から変わらない姿勢が、ユニクロの成長の源泉と言えるでしょう。
現場の社員にとっては、社長や役員が直接、自分たちの仕事や店舗の課題について議論し、意思決定する場に立ち会えることは、計り知れないモチベーションに繋がります。経営層と現場が一体となり、同じ目線で課題解決に取り組む。この密な連携が、圧倒的なスピード感と実行力を生み出しているのです。
3. 「商売の原理原則」と「基準」の共有が、自律的な現場を育む
ユニクロは、経営方針が非常に鋭角に、そしてスピーディに共有されています。それが、末端の店舗スタッフにまで、「なぜ今、この方針なのか」という意図が明確に伝わるレベルで共有されているのです。
これは、単に「指示」が降りてくるわけではありません。商売の原理原則や、ユニクロの価値観、基準といったものが非常に分かりやすく共有されているため、店舗スタッフはそれを理解した上で、自発的に行動することができます。
例えば、月曜日に新たな方針が更新されれば、その日のうちに現場は動き出します。もし、今までの売り場レイアウトが課題解決のために「右側に変更する」と決まれば、翌日の朝までには全国850店舗(当時)のレイアウトが一斉に変更される。このとてつもない実行力は、現場の店長やアルバイトスタッフ一人ひとりが、経営の意図を理解し、自律的に動いているからこそ実現できるのです。
4. アルバイトも「非正規」ではない:キャリアパスが拓くユニークな人材戦略
ユニクロの人材戦略もまた、そのスピード経営を支える重要な要素です。ユニクロには、「異常なる社員」と「リージョナル社員」という概念があります。リージョナル社員とは、現場でお店を回している正社員や、アルバイトスタッフを指します。
彼らは単なる「非正規」ではありません。正社員登用や明確なキャリアステップが見込めるため、業務の幅や新しいチャレンジを積極的に引き受けていくことができます。時には、立ち上げ中の店舗を任され、お店を自主的に回すほどの経験を積んでいくこともあります。このように、現場のアルバイトスタッフから自律的に行動できる人材を育成するキャリアステップが、ユニクロには明確に存在するのです。
また、ユニクロはスポンサー制度も導入しており、特に店舗の課題解決に貢献する優秀なアルバイトスタッフに対して、総合職の社員が積極的に出向いて話を聞いたり、現場を見て解決策を共に考えたりと、密なサポートを行っています。これは、いわゆる「キャリア」はなくても、現場で優秀な人材を社員として大切に育てるという、ユニクロの強い意思の表れです。
5. 年2回、4億円が飛ぶ「ポストリテイル」会議の真意
ユニクロは、8000名からのスタッフが参加する「ポストリテイル」という会議を、半年に1回、年に2回開催しています。これは、1日で4億円もの費用が投じられる巨大な会議です。
通常であれば、業績が悪化すればコスト削減のために開催を見送られがちなこの会議を、ユニクロは**「やらないと意味がない」**と断固として実施します。この会議の様子や話し合われた内容は、瞬時に全世界に発信され、「この半年はこの方向で行くぞ」という明確な指針が整理されます。
まさに、ファーストリテイリングを象徴するイベントであり、現場への投資と、意思決定の明確化、そして全社的な方向性の共有に対する強いコミットメントを示しています。
おわりに:ユニクロに学ぶ、成果を出すための「スピード」と「共有」
ユニクロの「超速経営」から学ぶべき点は、単に「早く動く」ことだけではありません。
- 経営層と現場が一体となり、月曜午前中に全社の課題を吸い上げ、即座に意思決定する「会議の重要性」
- 決まったことをその日のうちに全世界の現場に共有し、翌日には実行に移す「圧倒的なスピード感」
- 商売の原理原則や価値観を全社員、アルバイトスタッフにまで明確に共有し、自律的な行動を促す「共有の徹底」
- アルバイトスタッフにも明確なキャリアパスを用意し、現場で経験を積ませ、優秀な人材を育てる「人材への投資」
これらの要素が組み合わさることで、ユニクロは常に変化に対応し、世界中で成果を出し続けているのです。あなたの組織でも、これらの要素を参考に、会議のあり方や実行スピードを見直してみてはいかがでしょうか。
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参考
NewsPicks /ニューズピックス 月曜の会議に出席しなかったら終わり…。"柳井正"流スパルタ経営術