好感度を上げる「ずるいマナー」戦略とは?
居心地の良いビジネス環境をつくる、処世術のすすめ
ビジネスシーンで「できる人」と思われる人は、何が違うのでしょうか?
スキルや実績はもちろん大事。でも実は、「相手に心地よく思ってもらえる」マナーや所作が、周囲からの信頼や好感度につながっていることをご存じですか?
今回は、マナー講師・諏内えみ氏の提唱する「ずるいマナー」=戦略としてのビジネスマナーをご紹介します。
なぜ今、マナーが「戦略」になるのか?
ビジネスとは、つまるところ人と人との関係です。
だからこそ、「この人と仕事したい」と思ってもらえる振る舞いは、大きな武器になります。
諏内氏は、「ずるいマナー」とはお互いが心地よく過ごすための処世術だといいます。
単なる礼儀作法ではなく、人間関係を築くための戦略的ツールなのです。
即実践!好印象を与える「ずるいマナー」実例集
1. 出社・挨拶で差がつく
- 上司より後に出社した場合
→コソコソせず、堂々と「おはようございます。今日もよろしくお願いします!」とアイコンタクトして入室。 - 会議室に入るとき
→下を向かず、参加者全員にアイコンタクト。多人数ならキーマンに目を合わせるだけでも効果あり。
ポイント:相手に「自分を見てくれている」と感じさせることで、信頼が生まれます。
2. アイコンタクトが命!
- ビジネスシーンでは目線の位置が重要
→目・眉・口元を柔らかくS字で視線を移動させると圧迫感が減り、自然な印象に。
→距離がある場合は相手のネクタイあたりを見るとちょうどよい。
3. 距離を縮めたい相手への座り方
- 向かい合うとプレッシャーに感じる人も
→斜め向かいに座ることで自然なアイコンタクトになり、緊張が和らぐ。 - 会話が弾むコツ
→同じドリンクやメニューを注文して共通項をつくる
→テーブルの上に手を出すと「あなたの話をちゃんと聞いています」という意思表示になる
4. 距離を置きたい相手には?
- アイコンタクトは最小限に
- 丁寧な敬語を使い、適度な距離を保つ
- プライベートな質問への返答例:「詳細は控えさせていただきますが、都内です」
5. 褒め言葉・謝罪・指摘への“ずるい返し方”
- 褒められたときの返し
→「◯◯さんに褒められて、とても嬉しいです」
→「あなたに褒められたことが何より嬉しいです」 - ハプニングの対処
→お茶をこぼしたなどのトラブル時は「大丈夫ですよ、よくあることです」と語尾を下げて落ち着いて。 - 注意・指摘はクッション言葉NG
→「ちょっと言いにくいんですが…」などは、かえって相手を構えさせてしまう
→褒め→注意→褒めの「サンドイッチ話法」で伝えるのがベター
おわりに:「育ちの良さ」より「思いやり」
諏内えみ氏が伝えるのは、見た目の作法ではなく「相手にどう思ってほしいか」を考えることの大切さ。
ビジネスマナーとは、「自分をどうよく見せるか」ではなく、「相手にどう心地よくなってもらうか」のスキル。
マナーというと堅苦しく感じるかもしれませんが、少しの心配りで人間関係が驚くほどスムーズになります。
今日から使える「ずるいマナー」、ぜひ試してみてください。
こんな方におすすめ
- 「仕事ができる印象」を与えたい新社会人
- 婚活や人間関係に悩む男女
- ビジネスマナーを“作法”ではなく“戦略”として身につけたい方
参考
PIVOT公式チャンネル 実践 ずるい マナー 簡単に好感度を上げる方法自分と相手のためのマナー アイコンタクトの重要性 7つのビジネスシーンで実践 人気マナー講師 諏内えみ氏