【仕事で心をすり減らすあなたへ】「相手の立場に立つ」とはどういうことか？仏教から学ぶ職場の人間関係のヒント
こんにちは、今回はある30歳男性（ペンネーム：アンパンさん）から寄せられた職場の悩みをもとに、「相手の立場に立つとはどういうことか？」について考えてみます。
この内容は大愚和尚の一問一答 相手の立場に立つことで悩みの解決策が見えてくるの内容を参考にしています。
■アンパンさんの悩み
アンパンさんは、仏教に興味を持ち、日々本を読んだりお寺に足を運んだりしながら、自分の心と向き合う時間を大切にされています。
しかし、職場では非常に厳しく、言葉もトゲのある上司のもとで5年間働き続け、心をすり減らしているとのこと。部下に対する態度が機嫌によって大きく変わり、周囲の人も離れていく中、アンパンさんだけがその上司のもとで耐え続けています。
そんな中、後輩もでき、今では自分だけでなくプロジェクト全体へのプレッシャーも増えてきた……。
アンパンさんは、「逃げたくない」「ここまで続けてきた自分に意味があるはず」と感じながらも、心の限界を感じているのです。
■「相手の立場に立つ」とは、感情移入ではなく“視点の違い”を理解すること
仏教には「四摂法（ししょうぼう）」という、人間関係を円滑にする教えがあります。その中にある「同事（どうじ）」とは、「相手と同じ立場に立つこと」。
ここでいう“立場に立つ”とは、単に相手の気持ちに共感するという感情的な話ではありません。
それは、「見えている風景の違いを理解する」ことです。
たとえば、同じ部屋にいても、上座にいる人と下座にいる人では見える景色が違うように、上司と部下では同じ事象でも受け取り方がまったく異なります。
アンパンさんの上司は、上からのプレッシャーと現場の実務の間で板挟みになっているのかもしれません。自分では「良くしよう」と思っていても、その伝え方が周囲を追い詰めている。つまり、意図と結果がズレてしまっているのです。
■「伝え方」次第で人は潰れてしまう
アンパンさんのように、相手の意図を汲もうとする人が1人でもいなければ、組織は崩れてしまいます。
ただし、ここで大切なのは、黙って耐え続けることではなく「伝える」という“行動”です。
戦うか、逃げるか。それがストレスに対する動物的な本能ですが、仏教の視点は「もう一歩踏み出す」。
つまり、伝え方を工夫して、組織全体のために一石を投じる。
「あなたを尊敬しています。いい仕事がしたいのです。だからお願いがあります。あなたの伝え方が、部下の力を奪ってしまっているかもしれない。そのことに気づいてほしい。私があなたの意図を部下に伝えますから、もう少し任せてもらえませんか？」
このように、上司の意図を理解しつつも、現場がどうなっているかを“俯瞰して”伝える姿勢こそが、「同事＝相手の立場に立つ」ことの実践です。
■組織の目的を見失わないために
本来、会社の目的は「ポジションの優位性を見せつけること」ではなく、「価値を提供すること」です。
だからこそ、上司も部下も、肩書を超えて「どうすればもっと良くなるか？」という視点で話し合える関係が必要です。
アンパンさんのように、5年間耐え、努力し、心を整えようと模索する姿勢があるからこそ、上司に「自分の伝え方が現場を壊しているかもしれない」と気づかせるチャンスがあるのです。
■おわりに：変えるのは“相手”ではなく、“関係性”
仏教の教えは、自分を変えることで世界との関係が変わる、という視点を大切にしています。
アンパンさんのように、逃げず、戦い、伝えようとする姿勢そのものが、組織の空気を変える第一歩です。
怒りではなく、恐れでもなく、「よりよくするため」に声をあげる。
それこそが、仏教の実践であり、「本当の意味で相手の立場に立つ」ということなのです。
＊
常時30,000件以上の求人数の20代に特化した転職サポート
ゼロからプロの即戦力トレーナーを要請するスクール
キャリヤや転職に悩める20-30代のキャリア・転職に特化した、キャリアコーチングサービス
建築、土木、運輸、倉庫など現場系求人に特化した求人サイト
無償延長保証制度で納得するまで学習しながら実務実績も積めるプログラミングスクール
プログラミングスクール【Enjoy Tech!（エンジョイテック）】
23日間で「ECサイト構築スキル(実務3ヶ月相当)」を身につけ、「IT/Webエンジニア」として就職できるスクール
ゼロからプロの即戦力トレーナーを要請するスクール
ゲーム業界の公開・非公開含めて求人数4,000件以上
ドクターのための転職エージェント、転職支援サービス
介護職専門のリアル口コミ転職サイト
＊
あなたの成功を願い、記事を終わります。
参考
精神科医が心の病気を解説するチャンネル 他人からのアドバイスや評価は気にするな 相手の立場に立つ 難しさについて語ります 精神科医 増田裕介 早稲田 メンタルクリニック
大愚 和尚の一問一答 相手の立場に立つことで悩みの解決策が見えてくる